漢字で「どしゃぶり」はどう書く?
お天気の急変が多い昨今。ゲリラ豪雨なんていわれることも増えました。そのほか、激しい雨を“どしゃぶり”ともいいますね。
そんな“どしゃぶり”ですが、漢字で書けますか?
◆正解は「土砂降り」
どしゃぶりとは『雨が激しく降ること。また、その雨。』をいいます。しかし、激しい雨に土や砂はあまり関係ないような…。では、どうして土砂降りと書くのでしょうか。
◆「どしゃぶり」は当て字
実は土砂降りの由来は、どしゃどしゃという雨が強く降る様を伝える擬音語からきているいう説や、「重い物がたくさん続いて落ちるさまや、大ぜいの人が一度に入り込むさま」を意味する“どさどさ”が変化したものとする説などがあります。
どちらの説においても、どしゃによって降り続く雨の様子を表しているんですね。そして、どちらの説においてもどしゃ降りの土砂は当て字なんです!! そのため、あえて漢字で書く必要がなければ「どしゃ降り」とするのが良いですね。
◆どしゃ降りの基準は?
1時間に20〜30mmの降水量の場合に天気予報では『強い雨』と伝えられるのですが、それがどしゃ降りのイメージなんだそう。ちなみに、『激しい雨』と伝えられる場合は、1時間に30〜50mmのようです。(気象庁:雨の強さと降り方より)
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いかがでしたか? 漢字を見て、土砂崩れが起きそうなほどの激しい雨というイメージからつけられたのかなと思われていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
梅雨から夏にかけてもまだまだ不安定な天気の日も多いので、急などしゃ降りに備えて折りたたみ傘など準備しておきましょうね。
言葉の意味/デジタル大辞泉
鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!