「つま先と顔」の実は密接な関係性
つま先と顔なんて関係ないでしょ? と多くの人がそう思うかもしれません。でもこの関係性は、なかなか油断できないものなのです。多くの人は何気なく歩いていて「自分のつま先の向きがどうなっているか」なんて考えている人はごく稀でしょう。その「ごく稀」な人は、つま先の向きの大切さを知っているモデルやアスリートだったりします。つま先の向きにこだわる人には、ちゃんといい結果がついてきます。
身体や顔に悩む多くの人が無意識にやってしまっているNG例は、つま先が外を向いていて、かかとを揃えるようにしてしまうことです。
あれ… 学校では「これがいい姿勢だよ」と習ってきませんでしたか? でも、実はこれが、猫背・巻き肩・食いしばり・顔のたるみなど「不調連鎖」を作っていると言っても過言ではありません。もっと言うと、この姿勢でトレーニングを頑張ると上記「不調連鎖」をアシストするためのトレーニングになるわけです。これって本末転倒ですよね?
なぜそう言えるのか? つま先が外を向いて、かかとを揃えるようにすると、確実に体全体がかかと重心になってしまうからです。かかと重心から始まる「不調連鎖」は最終的に顔を弛ませます。(この辺の話は、また別の機会に)
と、散々脅したところで(笑)、どうすればいいか? についてお話しします。
どの向きが正解?
結論から言うと、「かかとの内側を平行にする」です。また、足の内側をくっつける必要もないので肩幅くらい開いて、かかとの内側を平行にしましょう。
かかとからつま先までにかけて20個以上の骨があるのですが、この骨たちは、かかとの向きに合わせてバランスを取るために「歪んでくれている」んです。その悪い結果が、扁平足・外反母趾・ハイアーチなどに繋がってしまう。なので、最初かかとの内側を平行にすると「こんなに内股で平気なの?」と思うかもしれませんが、それで大丈夫です。
かかとの向きが直るとつま先までの歪んだ20個以上の骨たちがかかとに合わせて戻ろうとしてくれるんです。そして、顔にまで良い結果を招いてくれます。素敵でしょ?
歩くとき、キッチンに立つとき、階段などなどかかとの内側を平行にして日常生活を過ごしていきましょう。徐々に美顔に向けて身体がリセットされていきますよ。
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パーソナルフェイストレーナー 木村祐介
「ファンクショナル・ビューティ(機能的な美しさ)」をテーマに掲げ、運動力学や機能解剖学を基に、美と健康に特化したオリジナルメソッドを考案。日本で唯一の「PERSONAL FACE TRAINER®︎」として活躍。現在、六本木・ミッドタウンに隣接する「NATURE BODY HOUSE」で行うパーソナルセッション「美顔ワークアウト」を中心に、活動の場を広げている。YouTube:木村祐介ワークアウト/Instagram:@yusuke_kimura