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2020.05.17

2020夏に大流行が予想される熱中症… 実は筋トレが熱中症予防にも効果的!【医師監修】

熱中症と筋トレの関係について解説します。筋肉を鍛えると美肌も叶う? 国立がん研究センター研究所でがん幹細胞研究分野分野長をつとめ、がん細胞の増殖と、コロナウイルスを含むRNAウイルスの増殖に共通の仕組みがあることを突き止めており、双方に効く治療薬の開発が可能かもしれないと考えている増富先生の健康コラム。

国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

熱中症と筋トレの関係

(c)Shutterstock.com

5月も半ばとなると気温が高い日も増えてきました。今年は、どういうわけか、「マスクを着用して走る」という、過酷なトレーニングが流行っているようです。マスクをして走るのは、長距離選手などが、血中酸素濃度を高く維持するためのトレーニングとして実際に行われているが、一般の人がおこなうのは危険に思う。わざと酸素濃度の低い場所で行う「高地トレーニング」と同じ原理で、いきなり素人がおこなうトレーニングではない。

今回は、このことに関連して、このあと「大流行が予想される熱中症」についてお話ししようと思う。

この記事を読まれる方は、平成生まれないしは、昭和生まれの方が多いと思いますが、どっぷりと昭和時代の私の時代には、いわゆる、「スポーツ根性」の時代であった。当時は真夏の炎天下の練習でも水分補給は御法度。監督やコーチの目を盗んでこっそりと水分補給を、という時代であった。本読者層のように、科学的根拠を尊重する時代に教育を受けた、賢明で美しい女性の方々には、全く信じられないような「練習」(苦行か?)をおこなっていた。

だからといって、目的のスポーツで成果が現れていたわけでもないので何の意味があったのか不明だ。しかしながら、あのような過酷な苦行の時代でも、いまほど「熱中症」という言葉も耳にしなかったような気がする。

◆熱中症の予防対策

(c)Shutterstock.com

時代も令和となったので、科学的に「熱中症」の予防対策をご紹介させていただこうと思う。答えは、やはり、「筋肉」にあるのだ!

筋肉は、ほとんど水分でできている(というか人間の体自体がほとんど水分でできている)。筋肉は、極めて効率の良い「貯水タンク」なのです。「脱水予防に水分補給」ということは、皆さんもよく聞かれると思いますが、水分を補給しても、取った水分を「保水しておく場所」がないとなかなか効率よく脱水予防ができません。

この意味で、筋肉は最も保水力の高い場所となってくれるのです。なので、筋肉量の多いヒトは抜群の保水力があり、その時々の必要に応じて水分を筋肉から血管内に移動させることができる。自ずと脱水にもなりにくい。すなわち、熱中症対策としても筋肉の存在はすごく重要なのだ! 運動選手が炎天下でもなかなか熱中症になりにくいのは筋肉のおかげかもしれない。

◆筋肉は肌にも関係する?

(c)Shutterstock.com

同じ原理で、「お肌の乾燥」にも筋肉は予防効果がある(のではないかと思っている)。皆さんが常日頃おこなう、お肌に直接塗るスキンケアクリームと筋肉による全身の保水効果の2本立てで、「お肌ピチピチ」になるのではないかと期待している。

もうひとつ、良いことがある。多くの女性は「下肢のむくみ」を気にするというが、これも、特に下肢に少しだけ筋肉をつけておけば、そのポンプ作用でむくみの解消にもつながる。「筋肉は、自然の着圧・美脚ストッキングにもなる」という考え方だ!

賢明な女性の皆さんは、今からでも遅くないので、熱中症予防乾燥肌防止足のむくみ予防、のために筋トレ開始。

あとは、「マスク着用の過酷トレーニング」による「熱中症の大流行予防」のために、「最低一回り(極力、二回り)小さい、鼻か口の出るタイプのマスク」を配布していただくのはどうだろうか?

(c)Shutterstock.com

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

1995年 金沢大学医学部卒業、2000年 医学博士。
2001年-2007年 ハーバード大学医学部Dana-Farber癌研究所。2007年より現職。
専門は、分子腫瘍学、RNA生物学および内科学。がん細胞の増殖と、コロナウイルスを含むRNAウイルスの増殖に共通の仕組みがあることを突き止めており、双方に効く治療薬の開発が可能かもしれないと考えている。
専門分野:分子腫瘍学、RNAウイルス学、RNAの生化学、内科学。
趣味:筋トレ


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