嫉妬や執着を手放せば、恋愛が一気にうまく回るようになる
お客様からのご相談を聞いていると、「嫉妬や執着」に苦しんでいる人が本当に多いですね。
恋愛がうまくいかない原因のほとんどが、この「嫉妬や執着」だと私は考えます。
かつて私も若かりし頃、異常なまでに「嫉妬深い女」でした。少し連絡が取れないだけで「他の女性と一緒にいるんだ」と思い込んだり、彼が楽しそうに他の女性と会話しているだけでその相手の女性を憎んだり、彼の過去の彼女に対しても嫌味を言ったり、それはそれはひどいものでした。
◆なぜ嫉妬をこじらせるのか
なぜそんな風に嫉妬に狂ってしまったのか。
それを今改めて分析すると、「自己防衛本能」なのだと思います。
来たるべき恐怖に備え、あらかじめそれを予測し、いつその恐怖が来ても「すでにわかってたもん」というスタンスでいるほうが恐怖を乗り越えられると本能で感じていたのだと思います。
しかし、いつの日か気づいたんです。
「あれ? その恐怖って実は自分自身で作っていない?」
そして自分が作り出した恐怖によって、それが現実化してしまうという現象に気づいたのです。
彼が「浮気しているかもしれない」という漠然とした不安。これを毎日のように思いつづけると、それが想念となって願いが叶います。
そう、浮気をしていなかった彼は、日々疑いの目を向けられ、日々不安を増幅させられるうち、その結果、見事「浮気」するようになるのです。
これは言霊や想念の概念が誤作動を起こしたと言えます。
「こうなってほしくない」という想念も、常にそれが頭を占めるようになると、いつしか「願い事」だと脳が誤作動を起こし、叶ってしまうようになります。
また浮気を疑ったり嫉妬をする行為というのは、男性の「男気」を奪う感情です。
人はもともと「人の期待に応えたい」と思う生き物。特に男性はその傾向が強いように思います。
すなわち「浮気しているでしょ?」と言われたり疑われたりすることで、「潔癖でありつづけることのバカバカしさ」に気づきます。そして浮気に本当に走る、ということが起こり得るのです。
彼の「人の期待に応えたい」という男気を刺激するなら、「あなたは絶対にそんなことしないから私も毎日楽しくいられる♪」とでも言い続けると彼は男気を発揮し、期待に裏切らないように変化していきます。
浮気の疑いがある男性にこそ、「信じる」気持ちが大事なんです。
◆嫉妬はむしろ危険
「嫉妬」というのは本能的な行動です。
しかし「嫉妬すればするほど相手が離れていく」という経験を何度か繰り返すうち、本能が「嫉妬はむしろ危険である」と教えてくれるようになっていきます。
そうすることで「嫉妬や執着」を本能で手放すことが可能になります。
これは恋愛での嫉妬における失敗経験が増えると自然と気づいていくものですが、「嫉妬によって恋愛がうまく回らない人」を見ると、ついつい私も先輩ヅラして(笑)「嫉妬はいけないよ、危険だよ」ということを警告してしまいます。
しかし思うのです。
「あのときの自分は人になんと言われようと気づくことはできなかった」ことを。
なので見守ることにします。ちょっとおせっかいは言ってしまいますが、やはり自分で気づくことが一番大事だからです。
この文章が少しでも「気づき」のきっかけになればいいなあという思いをのせ、書かせていただきました。
嫉妬を手放すと、途端に生きやすくなり、恋愛も一気にうまくいくようになりますよ。
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吉田奈美
女性誌を中心に、タレントインタビュー、恋愛企画、読み物企画、旅企画、料理企画などを担当。著書に『恋愛saiban傍聴記』(主婦の友社)も話題に。
また「龍ちなみ」名義で占いアプリ『Stella(ステラ)』や対面鑑定にて占いインタビュアー、占いセラピストとしても活動中。ツイッターはこちら。