【目次】
・「かれぴっぴ」とは、どんな意味?
・「かれぴっぴ」の類義語
・英語で「かれぴっぴ」は?
・「かれぴっぴ」の使い方・例文
・最後に
「かれぴっぴ」とは、どんな意味?
「かれぴっぴ」という言葉を耳にしたことはありますか? そして「かれぴ」とは違うということをご存知でしょうか? これから、正しい意味と使い方を例文も交えながらご紹介していきます。この記事を読んで「かれぴっぴ」という言葉の使い方をマスターしましょう。

「かれぴっぴ」とは、「彼氏」という意味があります。他にも、「友達以上恋人未満の人や彼氏候補」、「仲のいい男友だち」のことも指します。恋愛感情を含まない場合もありますので注意しましょう。女子高生を中心に、10代を始めとした若い女性の間で使われている言葉になります。
「かれぴっぴ」の語源

初めて「かれぴっぴ」という言葉が出来た時期は不明で、出どころも確かなものはありません。ネット上で初めて使用されたのは、2009年のとあるブログだと言われています。ですから、それ以前にも使われていた可能性もあります。
「かれ」はそのまま「彼」を指します。「ぴっぴ」という言葉に意味はなく、元々音の響きの可愛さなどからあだ名などに「〇〇ぴ」と使っていた延長線上で生まれたと言われている説があります。
他にも、「かれし」→「かれぴ」→「かれぴっぴ」というように、語感のいい呼び方へと変化したという説もあるようです。
「かれぴっぴ」の流行った背景

世間一般に認知され始めたのは、2014年にTwitter上で『ムカつく彼氏の呼称ランキング』という投稿です。「かれぴっぴ」が1位として取り上げられた記事が拡散されたところからだと言われています。
2017年頃からはメディアでも取り上げられるようになったことで、認知度もぐんと上がりました。主に女子高生を中心に10代、20代の間で多く使われていて、大きく流行している「略語」の1つだと言えます。ですから、あまりフォーマルな場では使えない言葉ということも言えますね。
「かれぴっぴ」に含まれるニュアンス

主に「彼氏」を指しますが、「彼氏」よりも軽い音感の為、「友達以上恋人未満」の相手や「好きな人」にも使う場合があります。更に直接彼氏とは言いたくない「浮気相手」や「元カレ」を指すこともあり、使う際には注意が必要です。
「かれぴっぴ」を更に略し「ぴっぴ」と言う若者もいます。それにより意味が分かりにくくなるので内緒話にも使えますね。「かれぴっぴ」はちょっとかわい子ぶったり、ネタとして使うときもあり、若い人の間では軽いニュアンスで使われる傾向にあります。
「かれぴっぴ」の類義語

「かれぴ」
本命の「彼氏」の事です。「彼氏」以外の意味を持つ「かれぴっぴ」とは、意味が限定されているので異なります。
「かれぴ」や「かれぴっぴ」は女性が好意を寄せる男性を指すときに使用する言葉ですが、男性が好意を寄せる女性を指す言葉はまだしっかりと決まっていないようです。「かれぴっぴ」と同じように「かのぴっぴ」と呼ぶ場合や「かのぽっぽ」や「かのぽよ」と言う場合も見受けられます。
「だぁ」
ダーリンの略です。今はあまり使われることもなくなってきましたが、上記にも出てきた『ムカつく彼氏の呼称ランキング』でも2位にランクインし、取り上げられました。
「好きぴ」
「好きな人」を指します。好意を寄せる相手だけではなく、好きな俳優やアイドルなどにも使うことがあります。
この場合に使われる「ぴ」は「ピープル」の略となるので、一人に限定しません。また「かれぴっぴ 」の「ぴ」は語幹のよさから来ているので、そもそもの語源が異なります。相手への思いが弱い順から並べると「好きぴ」<「かれぴっぴ」<「かれぴ」となります。
「推し」
好きなアイドルなどに使います。他人にも推し勧めたいほど好きというニュアンスが含まれています。「推し」という言葉にも「ぴ」をつけて「推しぴ」ということもあります。この時の「ぴ」は、「好きぴ」と同じ「ピープル」の略となります。
英語で「かれぴっぴ」は?

英語にも「Boyfriend」以外の恋人を指す言葉があります。
「Lover(ラバー)」
その通り愛する人を指します。「Boyfriend」にはただの友だちという意味も含まれているので、明らかに恋人と表したいときに「Lover」が使えますね。
「Sweetheart(スウィートハート)」
「Lover」と同じ意味を持ちます。よりドキドキする相手、という意味がありますよ。
「Soul mate(ソウルメイト)」
「魂で繋がっている相手」という意味があります。恋人にも友人にも使用します。
「かれぴっぴ」の使い方・例文

「かれぴっぴと旅行に出かける」
この場合、本命の彼氏と旅行に行くという意味にも取れるし、仲の良い男友だちと旅行に行くという意味にも取れるので、注意して使いましょう。
「かれぴはいるけど、かれぴっぴも欲しい!」
本命の彼氏のほかにも仲の良い男友だちが欲しいというニュアンスです。「かれぴっぴがかれぴになりそう!」というような関係のグレードアップを匂わせることも出来そうですね。
「ぴっぴとの調子はどう?」
彼氏や彼氏候補の男性との親密さを聞くときに使います。恋人を呼ぶときに、少しかわい子ぶって「ねぇ、ぴっぴ」と呼びかけると可愛さが増しますよ。
「かれぴっぴのライブに行ってくる」
この時の「かれぴっぴ」は好きなアイドルの事を指します。他にも、好きなアニメキャラなどにも使うことができますよ。
最後に

「かれぴっぴ」について理解できたでしょうか? 「彼氏」から派生した言葉ですが、友だち以上恋人未満の男性や仲のいい男友だちにも使うなど広い意味で使われていることがわかりました。恋愛感情の有無で大きく意味が変わるので、使用するシーンには十分気をつけてくださいね。
略語はどの時代も使われますが、最近は「JK言葉」として特に豊かな広がりを見せています。使うのはちょっと気が引けてしまうところもありますが、知っていれば若者との会話がスムーズになるでしょう。
しかし、「かれぴっぴ」や「かれぴ」は10代を中心に若者の間で使われている言葉でもあるので、30代以上が使ってしまうとイタイ印象を持たれてしまうかもしれないので注意しましょう。
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