【目次】
・「すきぴ(好きぴ)」はどんな意味?
・すきぴの正しい使い方と例文
・すきぴの類義語にはどのようなものがある?
・最後に
皆さん、「すきぴ」という言葉はご存知ですか? 普通の「好き」とは何が違うのでしょうか。例文を交えながら意味、成り立ちを解説していきます。意味を理解して、使いこなせるようになりましょう!
「すきぴ(好きぴ)」はどんな意味?
「すきぴ」という言葉の意味は「好きな人」を指す若者言葉です。いわゆる「JK語」で、SNSやメッセージアプリなどでよく使われています。では「すきぴ」の“ぴ”とは何を表しているのでしょうか? 「すきぴ」の意味、由来について、詳しく解説していきます。
すきぴの意味
「すきぴ」とは、「好きな人」を指すときに使う言葉です。女子高生を中心に、10代の若者の間で使われています。好きな人と言っても、恋人や気になる人だけでなく、好きな芸能人や仲の良い友人、はたまた好きなキャラクターにも使用します。多くの場合、恋人というよりも、友だちを指すことが、多いのが特徴。
また、「好きな人」という意味だけでなく、「〇〇が好き」と言いたい時に、動詞として使う場合もあります。詳しくは後述する例文でご紹介していきますね。
すきぴの由来
「すきぴ」は、「好き」と「ピープル(People)」の組み合わせである、「好きなピープル」という造語を略して「すきぴ」という言葉になりました。「ピープル」という語源通り、複数人を指す場合にも使われます。
また「ピープル」が語源ではありますが、「このスマホカバー、すきぴ!」というように、物に対しても使用可。物に使う場合は、“好き”という気持ちを可愛く強調する意味が込められています。
今では「すきぴ」や「彼ぴ」をはじめとしたいわゆる「ぴ語」として徐々に広がりを見せています。
「すきぴ」は本当に流行語?
「すきぴ」は、「マイナビティーンズ」が13歳から19歳の女性を対象に2018年に行った調査の中で、「流行ったコトバ」部門の8位にランクインしました。10代の女子の間では、かなり認知度の高い言葉です。
一方、女子大学生を対象に行った調査では、異なる結果が出てきました。「『好きぴ』を日常的に使うか」と聞いたところ、「いいえ」と答えた人が94.4%を占めたのです。中には、「すきぴ」という言葉を聞いたことのない人も多く、20代以上にはなじみの薄い言葉だといえます。
すきぴの正しい使い方と例文
・「すきぴとご飯に行ってくる」
好きな人や仲の良い友だちと一緒にご飯を食べに行く、という意味です。この場合、「すきぴ」は友人を指します。他にも、「すきぴとカラオケで盛り上がった」などというように使えますね。
・「すきぴの握手券をゲットした!」
この例文に出てくる「すきぴ」は、好きな芸能人やアイドルのことを指しています。その他にも、「すきぴ」は好きなキャラクター等を指す場合にも使うことができますよ。例えば、「すきぴのグッズを全色コンプリートした」などというように使うことができますね。
・「かけうどん、すきぴ!」
この例文に出てくる「すきぴ」は、動詞として使っています。ここでは、「かけうどんが好き」という意味ですね。他にも、「季節の中では、春がすきぴ」などというように使います。「好き」のみでもいいのですが、「すきぴ」ということで可愛らしさが強調されます。
すきぴの類義語にはどのようなものがある?
・「推しぴ」
「推しぴ」の「推し」とは、“一推しのメンバー”の略語で、“推しメン”をさらに短縮させた言葉です。最近ではアイドルだけではなく、アニメキャラクターやゲームのキャラクター、球団などのチーム、そして食べ物に対しても使われるようになりました。したがって現在では、そのジャンルの中で「特に好きな」ものを指す言葉として使われています。
最近では、その「推し」に代わり、「推しぴ」という言葉が台頭していきています。“ぴ”は「すきぴ」と同じく、ピープル(people)の頭文字です。個人だけではなくグループにも使用でき、「このグループ、推しぴなんだよね」というように使うことができます。
・「かれぴ」
「かれぴ」とは本命の彼氏のことを指します。したがって、「かれぴ」の“ぴ”の由来は、ピープル(people)ではありません。そこが「すきぴ」と異なる点ですね。「かれぴ」の“ぴ”は音の響きの可愛さから生まれたものです。
関連語として、より語感がよくなった「かれぴっぴ」があります。こちらの意味は、「友達以上恋人未満」の相手や「好きな人」にも使う場合があるので、「かれぴ」と混同しないよう注意が必要となりますよ。
・「〇〇ぴ」
あだ名の最後に“ぴ”をつけることが、流行っています。例えば、アツコさんなら「あつぴ」というように。語感のよさを優先し、「ぴ」を含めた3文字で表現することが多いです。
また、好きなアイドルやキャラクターの名前に「ぴ」をつけて、好意を示すことも。例えば、“たくま”というキャラクターが好きな場合は、「たくぴ」と表現するだけで、そのキャラクターが好きだということが伝えられます。
・「パリピ」
「パリピ」という言葉は、メディアなどで取り上げられる機会が多いため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。「パリピ」とは、「パーティーピープル」の略で、みんなで盛り上がるのが好きな人のことを指します。有名な「ぴ語」の1つと言えますね。
その他のJK語
「すきぴ」は「JK語」だとご説明しました。他にも使われている、「JK語」についてご紹介していきましょう。
・「エモい」
「エモい」は、エモーショナル(Emotional)の略で、感情が高ぶったときや、切なさを含んだ“なんとも言えない感情”を表す時に使う言葉です。例えば、「この写真エモい!」などというように使います。
・「草」
「草」は「(笑)」などと同じ意味です。「笑う」からイニシャルの「w」へと進化し、その形が草に見えることから、「笑う」を「草」と表現するようになりました。例えば、「変顔に草」などというように使います。
・「つんだ」
「つんだ」は、漢字で書くと「詰んだ」。「もう、だめだ」というどうしようもないような状況で、発せられます。例えば、「課題を忘れて、つんだ」というように使いますよ。
最後に
「すきぴ」の意味や正しい使い方について、理解は深められましたか? 意味もわかりやすく、使いやすい言葉だということがわかりましたね。
しかし、「すきぴ」は、「JK語」と言われる若者言葉。実際に使う際には、TPOに合わせた注意が必要です。使わずに意味を知っておくだけでも、後輩との会話が理解しやすくなるでしょう。
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