NAO LINGERIE デザイナー・栗原菜緒さんが知っている「ランジェリーの魔法」#3
ランジェリーデザイナーとして約4,000人のフィッティングを行ってきた栗原菜緒さんだから知っている女性のリアルな悩みや心の声。フィッティングというプライベート空間で生まれる“裸の付き合い”とは!?
30代~60代の幅広い層の女性が下着を求めてやってくるナオランジェリー。栗原さんだけが知っている下着を買いに来る女性たちに起こる様々な体験を伺いました。
前回の記事:サイズB75にブラジャー難民が多いってホント!?<下着フィッティングルームの秘め事>
今回は、下着への意識についてのお話です。
女性だもん、見られたくなる! 気持ちが満たされる下着を買うべき!
◆下着の優先順位
栗原さんが提唱する下着への意識改革とは?
栗原:サロンへいらっしゃるお客様が“下着のお買い物は最後になるのよね~”と、買いたいものの優先順位について話されたことがありました。洋服やバッグ、アクセサリー、コスメは見た目に関わるアイテムですから、優先するのは、よくある話だと思います。でも、下着についてはなぜか見られていることに気づいていない女性が多いと感じるのです。
◆男性の目線
下着が見られているとは、どんなタイミングのことですか?
栗原:夜の性行為の時には見えなくても、お昼間に下着が見える時があるのです。男性からこんなことを聞いたことがあります。
「サバサバ系の仕事がデキる女子が、ピンクのかわいい下着をつけていると知った時、ギャップにドキっとした」、「かわいい女性の下着が、ヨレっとしていて着古した感じだったりすると、残念でしかない」などなど。
男性は女性の髪型の変化やメイクに鈍感な方が多いと言われがちですが、実はよく見ているのだなと感じるのです。さらに、夫婦間で性生活が久しい中、干してある下着がベージュばかりだったり、色あせていたりするのを男性が目撃した途端、「ああ、もうその気がないんだな…」と思うそうです。
◆価値基準を知る
女性も男性も身なりを整える上で、何を重視したら良いと思われますか?
栗原:価値基準を持つことが大事だと思うのです。人は価値あるものに包まれることで、自己肯定感が上がるといわれています。ですが、価値基準は人それぞれですよね。育ってきた環境や触れてきた文化によって違うものです。物の価値をブランドで判断する人もいれば、素材やストーリーをみて基準を決める人もいると思います。
◆幸福感を高めてくれる下着
栗原:自分の価値基準を満たしてくれる下着を選んで、身に付けてほしいと思っています。
「良いランジェリーは、夜の正装」とも言われます。愛する人の隣で眠りにつく幸せな時間ですから、自分の身体にも心にも心地よさを感じる、お気に入りのランジェリーを纏ってみてくださいね。きっと、いつも以上に幸福感が高まるはずです。
文/木村真悠子
『ナオランジェリー』デザイナー兼代表 栗原菜緒さん
外務省から下着業界へ転身したランジェリーデザイナー。5年前、デザイナー兼経営者として自身のブランドNAO LINGERIE(ナオランジェリー)を立ち上げ、下着業界に新規参入。締めつけないのに美しい機能性とデザイン性を合わせ持つ下着が業界の注目を集め、2018年9月25日より、日本橋高島屋S.C.本店4階マイボディルームに常設。
数多くのメディアにも取り上げられ“今最も見たい女性”“今最も見せたい女性”の人生を7つの「ルール」で描き出す新感覚ドキュメントテレビ番組『セブンルール』をはじめ、テレビ朝日『超人女子』、テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け』、TBSテレビ『その他の人に会ってみた』など、テレビ出演の実績も。ナオランジェリー:HP