【目次】
・どちゃくその意味って?
・どちゃくそのニュアンスと類語について
・どちゃくそのOK例文とNG例文
・最後に
どちゃくその意味って?
「どちゃくそ」という言葉を聞いたことがありますか? 日常で耳にしたことはなくても、SNSなどインターネット上で知り合いが使っていて、意味がわからず困った… という経験がある方は多いかもしれません。
「どちゃくそ」とは、程度が非常に大きいことをあらわす言葉です。例えば「どちゃくそ可愛い」は「すごく可愛い」、「どちゃくそ疲れた」は「とても疲れた」という意味で使います。
どちゃくそのニュアンスと類語について
では、もう少し詳しく「どちゃくそ」について調べていきましょう。どのようなニュアンスで使われる言葉なのでしょうか。
◆どんなニュアンスを含んだ言葉なのか
「どちゃくそ」は、もともと2010年代前半ごろからインターネット上で使われるようになったネットスラングです。
「くそ」という単語も入っていることから、あまり上品なイメージをもつ言葉ではないため、最初のころは女性よりも男性の間で多く使われていた印象です。それが次第に、インターネット上で女性も使うようになり、リアルな会話でも用いられるようになりました。
また、一説によるとお笑い芸人の三四郎・小宮さんがもともと使用していて、それをファンが真似して使ううちに広まっていった… とも言われていますが、はっきりとしたことはわかりません。程度の大きさのレベルとしては、普通よりもかなり大きいときに使う場合が多いですね。
ただ「すごく可愛い」というよりも、「めちゃくちゃ、今まで見たことがないくらい可愛い!」くらいのときに「どちゃくそ可愛い」と使います。
◆どちゃくその類語について
「どちゃくそ」の類語として、辞書に載っているような日本語としては先にも書いた「めちゃくちゃ」が挙げられます。
また、同じようにネットスラングや若者言葉として近年使われるようになった言葉としては、「オニ(鬼)」や「スーパーウルトラ」などが挙げられます。「オニ」も「スーパーウルトラ」も程度の大きさをあらわす言葉です。「オニ可愛い!」とか「スーパーウルトラ最悪」というふうに使います。
正しい日本語かと言われると違う気もしますが、単語のもともとの意味からなんとなくニュアンスを感じ取ることはできますよね。
どちゃくそのOK例文とNG例文
では、「どちゃくそ」は実際どのような場面で使われる言葉なのでしょうか。OK例文とNG例文を、それぞれいくつか紹介します。
OK例文
1:「今日の飲み会、どちゃくそ楽しかった!」
「楽しい」「可愛い」「嬉しい」などの形容詞につけて、その形容詞の程度の大きさをあらわします。ポジティブな言葉にでも、ネガティブな言葉にでも使うことができます。
2:「あの人、どちゃくそ真面目だよね」
また、名詞につけてそのものの性質をあらわすことも可能です。「あの子、歌がどちゃくそ上手だよね」「あなた、どちゃくそ器用だね」といった使い方をします。
NG例文
1:「私、どちゃくそモテるんだ」
実際にものすごくモテる場合は、もちろんこのように使用してOKですが、要は話を盛る目的で使うのはNGということです。また、自分のことに対してこのように強調して使うと「自慢」と取られかねないので、気をつけましょう。
2:「あなたのことがどちゃくそ好き!」
意味としては間違っていませんが、「どちゃくそ」は響き的にあまり綺麗な言葉ではありませんよね。相手が「この子、下品だな」と引いてしまう場合もあるので、使う相手にも気をつけましょう。気のおけない、友人同士の会話で使うくらいがちょうどいいかもしれませんね。
最後に
「どちゃくそ」の正しい意味や使い方について、分かりましたか? 若者言葉なので、知っていれば後輩社員や年下の知り合いとの会話についていくことができるかもしれませんね。
ただし、ある程度大人の女性が自分から積極的に「どちゃくそ」という言葉を使うと、周りから見ると「常識がない」「品がない」と取られてしまうこともあるかもしれません。あくまで自分の立場、年齢にふさわしい言葉遣いを第一に、後輩たちとのコミュニケーションを心がけましょうね。
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