今年は本気でやる! 豆まきのルールを解説
みなさんは毎年節分に豆まきをしますか? 2月3日(月)は平日ですし、残業があったら難しいかもしれませんが、やるからには本気でやりたい! そんなあなたに豆まきのルールを紹介します。
◆豆まきには福豆を使う
豆まきには炒った豆である「福豆」を使います(お店で売っている豆はすでに炒られています)。なぜ炒った豆を使うかというと、「魔(の)目」を「射る」の語呂合わせから。「魔目」を「射る」で鬼退治を意味しているんですね。火で「魔目」を「射る」ことで鬼を封じ込める意味もあるんだそう。
また、炒った豆でないと、まいたあとに回収し忘れた豆から芽が出てしまい、縁起が悪いとも言われています。豆まきの前に福豆を神棚や高いタンスの上などにお供えしておき、神様の力を授けて頂きます。
◆豆まきは夜におこなう
鬼は夜、暗くなってからやってくるため、豆まきの開始は夜です。家中の窓を開け、豆まきを開始。豆をまく時は「鬼は外!」「福は内!」と声を出しながら、家の奥の部屋から玄関に向かって豆まきを進めます。
「鬼は外!」で外に向かって豆をまき、鬼を追い払ったらすぐに窓を閉めます。最後に玄関から鬼を追い出し、玄関を閉めたら終了です。窓も玄関も閉められているので、もう鬼は入ってきません!
なお、マンションにお住いの場合は、窓から外に豆をまくと、外に止まってる車に当たったり、歩いている方に(鬼じゃないのに!)当たったりと大問題になりかねませんので、窓近くの床に豆を投げるのがオススメです。
◆豆をまくのは誰?
豆をまくのは一家の長や家族の中に年男や年女がいれば、その方にお願いをします。なんと、お父さんは鬼役が確定されてなかったんです。ということは鬼役はお母さん…? なんて心配はご無用。
豆まきは邪気を払うことが目的であり、鬼は邪気が具現化したものなので、鬼役はいなくてもいいんですよ。なので、ひとり暮らしであっても大丈夫。エアー鬼相手に戦い、良い一年を勝ち取りましょう!
◆豆まきが終わったら
豆をまき終わったら、年齢の数+1個分の豆を食べます。数え年の数だけ食べるのが正式。そうすることで、健康で幸せな1年を過ごせると言われています。
しかしながら、食べきるのがいよいよつらい年齢になってきている私…(栄養満点とはわかっていますが、口の中の水分が奪われますよね)。そんなときは豆をお茶にしたり、炊き込みご飯にしたりと工夫して頂くのもありです。
豆を食べるところまでで豆まきは完了します。なお、「福は内!」と家の中にまいた豆は福を呼び込む縁起の良い豆ですので、捨てずに食べます。年末に大掃除を完了したばかりではありますが、2月1,2日(土,日)の週末はいつもより念入りにお掃除をしておくといいですね。
邪気をしっかり払い、より良い一年がみなさまに訪れますように。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!