訪問先でバッグはどこに置く?
取引先へ訪問し、会議室などに案内された際、バッグはどこに置きますか? 邪魔になりにくいので足元に置くことが多いでしょうか?
先方から荷物置き場を案内された場合は、感謝を伝えて、指定された場所にバッグを置けばOKです。では、荷物置き場の指定がない場合は、どこに置けばよいでしょうか?
◆バッグは床に置くのが正解!
バッグは、「自分の腰掛ける椅子の横の床に立てて置く」が正解。自立しないバッグの場合は椅子の脚に立てかけてて置きます。バッグは外に持ち歩き、場合によっては地面にも置くことがあるもの。そのため、机に置くのはNGなんです。
また、隣の椅子が空いていると、荷物の取り出しもしやすいため、ついつい置きたくなってしまうのですが、やっぱりNGです。同様に自分の背中と椅子の背もたれの間に置くのもNGです。
「地面になんて置かないよ! 大切なバッグだもの!」という方もいらっしゃると思うのですが、これまで地面に置いたことがあるかどうかは先方は知る由もありませんし、「大切な御社とのアポイントですので、地面には置いたことがないお気に入りのバッグで気合を入れて参りました!」という説明のタイミングもありませんので、そこはぐっとこらえて、床に置きましょう。
◆どうしても床に置くのが気になる… そんなときは!
床に置くのが大原則と踏まえた上で、でもどうしても床に置くことに抵抗がある場合もありますよね。そんなときは、バッグハンガーを持参してかけるのがオススメです。もちろん、これはどうしても床に置きたくない! という場合の例外的な対応ですので、転職の面談など重要なシーンでは避けた方がベターです。
ビジネスバッグは通勤バッグを兼ねていることが多く、お気に入りを持ちたいところですが、先方を訪問するアポイントがある場合などは、床に置くことが基本と心得て、床に置くことができるバッグに変えるのが真のオシャレさんと言えそうですね。
◆荷物を出し入れする際には?
席に着いてから書類などの荷物をバッグから出す場合はバッグを膝の上に置いておこないます。もちろん帰り支度の際もバッグを膝の上に置いておこないます。面談がうまくいった! と安心して、バッグを机の上に置き、談笑しながら荷物をしまうのはNGなので最後まで気を抜かないで!
膝に置いたバッグから必要な荷物を出し入れをしやすいように、訪問前にはバッグの中を整理しておくとスマートですね。
バッグを机や椅子の上に置くことはビジネスシーン以外でも嫌がられることがあるので、友人宅にお招きされた時なども気をつけましょう。荷物をどこに置いたらいいか確認するのがベターです。もちろん、カフェなどでも食べ物を置く机の上にバッグを置くのもNG!
バッグの置き方ひとつでも、みんなが気持ちよく使えるように気を配りたいですね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!