意外と知らない、知らないと怖い… 贈り物のあれこれ!
プレゼントを選ぶ際、贈らない方が良いとされているプレゼントがあるのをご存知ですか? 今回は一般的にNGとされているプレゼントを理由とともにチェック!
◆ハンカチ
プチギフトの定番でもあるハンカチ。ハンカチは漢字で書くと「手巾」。正しくはしゅきんと読むのですが、てぎれ(手切れ)と読めることや、涙を拭くイメージから別れや絶交を意味するとも言われます。
また、白いハンカチは亡くなった方の顔にかける白布を連想させることからNG。退職などのお別れに際して贈る場合にも白いハンカチは避けると無難ですね。
◆櫛
櫛は当て字ながら「苦」「死」を連想させることからNGとされています。不吉であるとして避けられる忌み数の「9」「4」の語呂合わせもされがちですね。(なお、シクラメンの花も同様の理由で避けることが多いです。)
ちなみに、数字に関して、2で割ることのできる偶数は縁が切れやすいと考えられ、奇数が好まれます。ただし、偶数のうち、8は漢字の八が末広がりのため、縁起がいいとされていますよ。
◆日本茶
日本茶は香典返しなどに使われることが多いため、お祝い事の贈り物には相応しくないと言われています。そもそも香典返しに日本茶を用いるようになったのは、日本茶はどの家庭にもあったことから、急な事で準備をしていなかった、つまり不幸を予期して準備していたように思われないためです。香典では新札を包まないのも同じ理由ですね。
そのため、季節限定など相手を想って準備したこだわりの逸品であれば日本茶NGの理由に該当しないのではないでしょうか。
◆はさみや包丁などの刃物
刃物は縁を切ることを連想させることからNGと言われています。一方で、運や未来を切り開くものとして、古来より慶事に刀剣を贈る風習があります。相手の境遇によって、あえて刃物を贈るというのもスパイスが効いていますね。
いかがでしたか? 一般的にNGとされるプレゼントでも状況や見方次第で贈ることができる場合もありそうですね。
つまり、贈る相手を想って、喜んでもらえると思うものを選んだのであれば、一般的にNGとされているからという理由だけで排除せずプレゼントしてもいいのです。
その際、どうしてそのプレゼントを選んだのか、メッセージを添えて贈るとより良いですね。そうすれば相手に誤解されることを防ぐこともできます。最近、お料理頑張る宣言をした友人を応援したくて使い勝手の良いキッチンバサミを選んだのに、縁を切りたいのかしら… なんて思われたら悲しいですもんね。
プレゼントだけでも嬉しいですが、そのプレゼントを選んだ理由とともに、お祝いや感謝のメッセージがついていたら嬉しさも倍増です。この一手間を惜しまず、さらに贈り物美人になっちゃいましょう。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
鶴田初芽
都内在住のOLライター。日本語教師の母からの厳しい指導や幼少期より読書好きだったことが影響し、現在マナー、教育、ライフスタイルなどの執筆に携わっています。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!