【目次】
・かかとは靴擦れの部位ナンバーワン!
・専門医に聞いた、足の寿命を延ばす「若返りメソッド」のススメ
かかとは靴擦れの部位ナンバーワン!
靴ずれになるダントツ1位は「かかと」
■(図1)全国の20〜40代の働く女性を対象に行ったインターネット調査では、新しい靴を買った時のトラブルとして一番多いのが、やはり「靴ずれ」。
■(図2)中でも「ハイヒール」が、靴ずれを起こしやすい靴ナンバーワンでした。
■(図3)そして、靴ずれしやすい部位は、かかと!
どうして“かかと”が靴ずれを起こしやすいかというと、足裏と比べてかかとは皮膚が薄いため、摩擦に弱いのです。
原因は、足と靴が合ってない場合に生じる皮膚と靴との摩擦。親指があたっていたり、かかとが浮いてしまうのは、サイズが合ってないと考えられます。また、足の大きさが左右違う人もいますので、中敷きを入れるなどして自分の足に合うように調整しましょう。
■靴ずれが出来てしまったら?
1. 靴ずれで水疱(水ぶくれ)ができてしまった場合、水疱は破らないようにしてください。水疱の中には皮膚を治す成分の体液が入っているので、そのままにした方が早く治ります。
2. まず、靴ずれ部分を水で洗って保護シートなどでカバーしましょう。水疱が破けてしまったときも水道水で洗い、雑菌が繁殖するのを防ぐため、皮膚はきれいに取り除いでください。
3. 洗ったら、ドラッグストアなどでも手に入りやすい「ハイドロコロイド」という素材を使った絆創膏を使うと、傷がきれいに治りやすいです。ハイドロコロイドを使った治療は、モイストヒーリング(湿潤療法)と言われ、痛みを和らげるとともに、早くきれいに治るよう導くというメリットがあります。
※液体ばんそうこうもオススメ。水にぬれてもはがれず、傷口を保護します。
■小林製薬|カサムケア 靴ずれ用
≪情報提供:ジョンソン・エンド・ジョンソン≫
図1・図2:2016年4月27日(水)~ 4月28日(木) 全国20代〜40代の働く女性5,000人を対象に行った、インターネット調査
図3:2016年5月2日(月)~5月3日(火) 靴ずれの経験があり、半年以内に新しい靴を購入した、全国20代〜40代の働く女性300人を対象に行ったインターネット調査
専門医に聞いた、足の寿命を延ばす「若返りメソッド」のススメ
自分の「足の寿命」をチェックしてみよう
教えてくれたのは… 下北沢病院 院長:菊池守先生
(日本形成外科学会認定・形成外科専門医)
■“足の寿命”ってどういうこと?
「歩くときは体重の2〜3倍、走るときは約5倍の負担がかかるといわれていて、体のなかで、もっとも酷使されている足。さらに歩くたび、足は容赦なく地面に叩きつけられるため、もっとも壊れやすい箇所のひとつなのです。足にひとつでも悩みがあると、歩くのがおっくうになって、ますます足を大切に出来なくなります。しかし症状を放置すると、もっと怖いことが…。それは、足寿命が尽きること」
足の裏に痛みがあるなど、足に悩みがある人は“足寿命”を知るのがオススメです。
■自分の足寿命をチェックしてみよう!(何個当てはまりますか?)
1. 歩くとすぐに足がだるくなる
2. 足に冷えがある
3. ひざに痛みがある
4. 靴のかかとの内側が磨り減っている
5. 巻き爪になっている。爪が変形している
6. 足にむくみがある
7. 外反母趾がある
8. 長く歩くと指の関節がこすれて痛い
9. 足の指にしびれがある
10. よく転ぶ・つまづく
11. 足指でグー・パーができない
12. 足をそろえてしゃがむと、かかとが浮いたり、後ろに転んでしまう
13. 土ふまずがなく、足裏全体がべたっと地面についてしまう
14. 第2指(親指のとなり)の付け根や、親指の裏にタコがある
15. 床やフローリングを裸足で歩くと痛い
16. 足がよくつる
■診断結果
・チェックの数が0~3個
0個の人は問題ありません。当てはまる症状が1〜3個の人は、すでに自覚症状が出始めているため、油断は禁物。このまま足寿命を末長く維持できるようケア(★)に努めましょう。
・チェックの数が4~6個
黄信号です。足は少しずつ弱ってきているので、自分の足としっかり向き合い、ケア(★)をして足寿命を維持しましょう。
・チェックの数が7~9個
半数近い症状に心当たりがある人は、年齢を重ねても元気よく歩ける足づくりのために、すぐに足のケア(★)に取り組む必要があります。
・チェックの数が10個以上
足のトラブルが多い人は、近い将来に足寿命が尽きて歩けなくなる恐れがあるかもしれません。でも大丈夫! 足はいくつになっても若返らせることが可能です。次にご紹介するケア(★)と、足に精通した医師の診断を仰ぎながら、一歩ずつ改善を目指すことをおすすめします。
★スタスタ体操
いつまでも自分の足で元気に歩くためには、日常的なケアが不可欠。そこで私が考案したのが、足を若返らせるのに効果的な3種の“スタスタ体操”です。この体操はわずか5分程度。毎日の習慣にすることで、いくつになっても自分の足でスタスタ歩くことも夢ではありません。次でご紹介しますので、さっそく今日から実践してみてください。
計3万足を診た医師の「足の若返りメソッド」! まずは自分の足寿命をチェックすべし!!
★今日からはじめよう! スタスタ体操
「足が若返るには、1.足首のやわらかさ、2.土踏まずの形(アーチ)、3.足裏の筋力、の3つが重要。このことを踏まえ、上記3つを回復させる簡単な体操を考案しました。普段あまり運動しない人でも、体がかたくて悩んでいる人でも無理なくこなせます」
今日から始めたい! 計3万足を診た医師が考案「足が若返る簡単体操」
【スタスタ体操1】「壁ドンふくらはぎのばし」で足首のやわらかさを取り戻す
■体操のやり方
1. 壁に向かってまっすぐ両手をつきます。両手のひじがちょうど伸びる程度の距離を保ちましょう。
2. 左足を一歩下げます。ポイントは、つま先をまっすぐ前に向け、ヒザは曲げずに、かかとを浮かさないこと。
3. 少しずつ壁に体重をかけていき、右足のヒザをゆっくりと曲げます。左右のつま先はまっすぐに。もう片方の足も同じように行います。後ろに下げた足のヒザが曲がったり、かかとが浮いてしまうとアキレス腱は十分にのびないため、足のつま先はまっすぐ前へ。
※左足20秒×右足20秒を1セットとして、毎日3セット(2分)行いましょう。
今日から始めたい! 計3万足を診た医師が考案「足が若返る簡単体操」
【スタスタ体操2】「足首サッサ」で土踏まずの形を改善
■体操のやり方
1. 椅子に浅めに腰をおろして肩はば程度に足を開き、リラックスした状態で行います。足の裏は完全に床につけ、足首はなるべくまっすぐに。つま先を少し外側に向けましょう。
2. 床にかかとと小指をつけたまま、足首を少し倒すようにして親指側を浮かせます。
3. そのまま小指で、内側をサッサと床を履くようにしてこすります。ふくらはぎの内側の筋肉をしっかり使う感覚で。左足も同じように行います。ヒザを固定したまま、小指側が床から離れないようにするのがポイント。
※左足10回(10秒)×右足10回(10秒)を1セットとして、毎日3セット(1分)行いましょう。
今日から始めたい! 計3万足を診た医師が考案「足が若返る簡単体操」
【スタスタ体操3】「足裏そらし」で足裏の筋力アップ
■体操のやり方
1. 浅めに椅子に座り、足は肩幅ぐらいに開いて、すべての足の指を床につけましょう。このとき、くるぶしはヒザの位置より前に置きます。すべての足の指を大きく反らせます。アーチを強く引き上げるイメージで。
2. 足の指を反らした状態のまま、出来る範囲でいいので指の間を開きます。
3. 足の指を大きく反らせた状態から、親指だけを床につけます。他の指はピンと反らしたまま、アーチを引き上げておくのがポイント。
※親指を下ろす時、かかとが浮きそうになるのをぐっと抑え、アーチに力を込めます。できる限りでOK。
4. アーチに力を込めたまま、残りの4本の指を床につけます。
5. 最後に、床をつかむようにしてアーチに力をグッと入れ、すべての指の付け根(MTP関節)を曲げたら、ぎゅっとつま先を持ち上げます。右足・左足を各5回行いましょう。
※左足5回(20秒)×右足5回(20秒)を1セットとして、毎日3セット(2分)行いましょう。