よく目にしているけれど、名前を知らない人多数!
奈良や鎌倉などで大仏を見かけて、個性的な髪型だなぁ~と思ったこと、誰にでもあるはず! 実は、あのヘアスタイルにも名前があったって知ってました? もし知っていたら博識さんです!
【問題】
仏像のブツブツした独特の髪型の名前は何?
1.網髪(もうほつ)
2.螺髪(らほつ)
正解は?
2.の“螺髪(らほつ)”が正解!
螺髪(らほつ)といい、仏像の、縮れて右巻きの螺旋(らせん)状をしている頭髪を指します。「螺(ら)」は巻き貝を意味し、「らはつ」ともいいます。
仏陀(ぶっだ)の姿は人体と違って、「三十二相八十種好(常人と異なる32の大きな特徴と80の細かな特徴)」とよばれる優れた点があげられますが、そのなかに「頭髪が青瑠璃(るり)色をして右旋している」とあります。
これが彫刻では巻き貝のような粒で表され、螺旋状の筋がつくことが多いのです。かつてのインドの上流階級の髪型に由来するようですが、この形の髪を螺髪といい、青色を表現するために群青で彩色されるのが一般的で、智恵と徳の高さを表しています。
こうした特徴は如来像に限られ、菩薩(ぼさつ)像では普通の髪の毛で髷(まげ)を結います。
【螺髪(らほつ)】
ら‐ほつ【×螺▽髪】
仏の三十二相の一。仏の、縮れて右巻きの螺旋状をしている頭髪。らはつ。
(小学館デジタル大辞泉より)
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