NYのL.E.Sエリア滞在。散策するのは…
久々のNY。L.E.Sエリアに滞在し、3泊5日で遊んできた山下マヌーです。「マンハッタンで最もオシャタウンへと変貌した」と言われるL.E.S(Lower East Side)周辺を散策レポートした前回に続き、今回は王道NYを散策してみます。考えたコース取りは次の通り。
先ずは宿泊しているホテルインディゴから徒歩でSOHOを散策→チェルシーマーケット→ハイライン→グランドゼロ→お約束のLIBERTYを海から眺めて→対岸のブルックリンというコース。
ホテルのあるL.E.SからSOHOまでは徒歩約20分。以前SOHOは「アーティストが多く住むおしゃれエリア」といわれていたものですが、今ではすっかり高級ショッピングエリアに変貌。そんなSOHOを嫌い、おしゃれさんたちがL.E.Sに移ってきたというわけです。とはいえ、路地に入ればまだまだ個性的なショップやレストランも点在。散策するうちに毎日の生活のヒントとなりそうなものも拾えそうなのは確かです。
「SOHO」とひと括りで呼ばれていますけど、結構広いんです。しかも歩いてまわるので疲れます。今回は短期STAYなので、ノリータエリアを中心にパトロールすることに。大通りから路地に入れば個性的な店が見つかる「ノリータ」は、散歩コースとしてもおすすめのエリア。ちなみに「ノリータ」とは地名ではなく、「North of Little Italy」(つまりリトルイタリーの北側)の略称です。
▲所々に残る石畳の路地。映画にでてくる古いNYって感じで、いいのよこれが。
◆MOMA DESIGN CENTER
ノリータを代表するショップでもあり、仲間と待ち合わせするのにもわかり易い場所でもあり。MOMAは日本にもお店はありますが、本場の品揃えと規模と展示は日本の比ではありません。
◆amazon 4-star
MOMAの斜向いあたりに、店内が全く賑わっていないショップを発見。ん? よく見るとAmazonと書かれています。ネットでは大勢の人を集めていても、リアル店舗ではそうはいかないのでしょうか? ガラガラです。店名を「4-star」としているのは、Amazonのレビューで高得点の商品を販売しているから。
◆Mott st 〜Elizabeth st周辺
個人的に好きなのがこの界隈。なんか落ち着くサイズ&気になる店が点在。ビンテージものやブランドのエクスクルーシブな逸品ほか、掘り出しものに出会えたりすることも。
女子好みのお店が多いのですが、メンズもあります。ブランドものを扱うビンテージショップを見つけると、入らずにはいられません。そしてアメカジフリーク(とくにお父さん世代)には嬉しい、Schottのショップも。
NYに限らず、今アメリカの大都市ではメキシカンが大人気で、どの店も混雑気味。知人のフーディーによれば、「そこそこの味のメキシカンレストランを立ち上げれば失敗することはない」とさえ言われているらしいです。日本にもメキシカンブームがくるのを見越して、今から準備しておきますか?
◆Chelsea Market
NYを代表するお約束スポットのひとつ、チェルシーマーケット。「元オレオクッキーの工場を改造して作られたマーケットで、NYを代表するブランドが多く〜」などと、ガイドブックにも必ず掲載されています。しかしながら「NYを代表する」というのは、ちょっと言いすぎかも? また「NY土産が何でも揃う」という文言も、あまり信じないほうがいいと思います。「ロブスターを食べるべき」なんてことも書かれていますが、5千円近くものお金を払ってスタンドバーのような場所でロブスターを食べるという選択は自分にはないかも。
自分にとってチェルシーに行くということは、NYの普通の人々に支持されている庶民派フードを食べに行く場所、そんな感覚だったりします。
とはいえ久々のチェルシー。どこに入ればいいのか、全くノーアイデア。そこでいつもの法則、「混んでいる店に入る」に従い、入口入ってすぐのフードコートで食べたのが、これ。激辛担々麺。いきなりの中華ですいません。ですが、とにかく大行列で無視できない店。味は… 中華を食べ慣れている日本人の自分にとっては、正直普通。
◆DICSON’S
アメリカ、しかもNYならやっぱこれ食べとかないと! と次に食べたのは「NYCで最高」のホットドッグ。お値段はレギュラー6ドルとややお高めですが、ほろ甘なバンズに挟まれたプチっと弾ける極太ボリューミーなウインナーは激ウマ! また食べたい、と思わせてくれるホットドッグだということは間違いないです。
◆SEED+MILL
別腹を埋めるべく、早くもスイーツ。大豆で作ったケーキ。ビーガンも大丈夫なケーキということで人気となっているらしいです。
◆Google food studio
一般客が入れるのは1階と地下1階のみ。しかし建物には3階もあり、そこにはグーグルの料理専門スタジオが。そういえばチェルシーマーケットの対面にでっかいロゴ入りビルが建ってたっけ。
◆お約束のロブスターも
「チェルシーでロブスター」する観光客はたくさんいます。ですが、自分は食べません。食べませんというより、食べられません。ロブスター=ザリガニですよ。子供の頃の夏休み、ドブ川で釣ったあのマッカチンと同類かと思うと・・・。なのでここは見るだけです。
◆Sarabeth’s
「NYの朝食の女王」に選ばれたことがあるサラベス。日本にも店舗があるとはいえ、お値段はNYのおよそ1,5倍と高いし、やはり本場で食べてこそだと思います。オススメを聞いて頼んだサンドイッチの外側はカリッ、中はとろ〜。フルーティ&ソルティーでメチャウマ! あーまた食べたい! 日本の店には同じメニューがないのが残念! サラベスをメジャーにしたフルーツスプレッドの詰め合わせをお土産に購入。こちらも日本の半額程度?
◆Amy’s Bread
「NYで最も美味しいパン」と噂されている手作りパンの店。焼き立てパンのいい香りが漂い、誘われるのですがしかしもう無理。本日はここらへんで胃袋打ち止め。マーケットを出て、ハイラインへ向かいます。
◆High line
かつて鉄道が走っていた場所を遊歩道へと変身させ、新たな観光資源として大成功したハイライン。高層ビルの間の全長約1.6kmの遊歩道は、チェルシーで食べ過ぎたお腹をこなすにはちょうどいい距離でもあります。かつて横浜〜桜木町間を走っていた東横線の高架跡もこんなふうにしてくれたらいいのに、と地元に暮らす1人として期待しつつ、地下鉄に乗って向かうのは、あの現場。
◆World Trade Center/911 Memorial
2001年のあの日から18年、跡地も整備され、人々と活況が戻ってきていました。ちなみに左上の写真はテロの翌年、同じ場所に行ったときのもの。瓦礫が取り除かれた後くらいの時期ですね。当時2つのビルが建っていた場所はサウスとのノース2つの「プール」となり、その縁には犠牲になった人々の名前が刻まれています。同じ敷地には博物館があり、入場したかったのですが、大行列で諦めます。敷地には巨大な地下空間のショッピングモールも作られていて、そういうところがアメリカっぽいですね。
◆Liberty
お約束中のお約束、LIBERTY=自由の女神。実はNYには何度も来ているのに、今回初。公園からもっと近いと思っていたのに、かなり遠いんですね。こりゃ海からみないとだめですね。そこで、無料のスタテン島行きフェリーに乗船。ほぼ15分間隔で島とを往復している大型フェリーは、住民だけでなく観光客もタダ! なんという太っ腹なのでしょう! スタテン島では特に用事もないし、それに夕日に間に合うように行きたい場所があるので、一旦下船。改めて来た時の船に乗って戻ります。往復約30分の楽しい船旅です。
◆Brooklyn Bridge Park
夕日に間に合うように行きたかった場所が、ここ。ブルックリン・ブリッジ・パーク。映画などで有名なのはブルックリン・ブリッジ。ですが、写真右のように観光客で賑わっているので自分は敢えてのマンハッタンブリッジへ。地下鉄のヨーク駅で降りて坂を降りていく途中、ビルの合間から見える橋の風景もまた、映画でよく見かける場所ですね。マンハッタン橋とブルックリン橋の距離、徒歩約5分なので動と静どちらの橋も楽しむことももちろん可能です。
マンハッタンに沈みゆく夕日をブルックリンサイドから眺めたところで、3泊5日L.E.S(Lower East Side)滞在のNY旅もそろそろおしまい。3泊5日でもここまで回れるということを知ったNY旅も最先端として注目されるLES滞在の旅、次回の旅プランにいかがでしょうか?
NY最先端エリアに建つホテルインディゴ
日本1号「ホテルインディゴ箱根強羅」が12月OPEN!
L.E.Sエリアの中でも最も高感度なエリアに建つブティックホテルインディゴ(詳細は前回)。ホテルのコンセプトは「ネイバーフッド=隣人」。現在世界100店舗超えを記念して、ホテルの隣人でもあるアーティストやデザイナーによる世界各地のホテルの部屋のインテリアの一部を直接買えるサービスを展開中です。詳細はこちら。
また、日本第一号ホテルインディゴ「箱根インディゴ箱根強羅」が12月にOPEN。ホテルインディゴは、今まで日本にはありませんでした。しかしながらこの冬、箱根強羅に日本初上陸。箱根=温泉=昭和? なステレオタイプな考えを覆す、ストーリー性とデザイン性に優れた建物を持つライフスタイルホテルの登場が楽しみです! 個人的には部屋のテラスに設置される予定だというバスタブの温泉に浸かり、星空を見上がたりなんかしつつ、まったりする・・・そんな過ごし方をしてみたいと思ってます。
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数350回超、最新刊『 山下マヌーのランキンハワイ最新版』で著作は62冊に。
Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 350 times to foreign travel, and over 60 books of the copyright so that work.