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BEAUTY

2019.07.18

え。あそこにニキビ…!?「夏こそ、デリケートゾーンも毛穴のケアが必要です!」女医がズバリ

夏は、デリケートゾーンが蒸れることで様々なトラブルが起こりやすくなります。でも実は、デリケートゾーンも「毛穴ケア」が重要だった! 女医がその重要性と方法について詳しく解説します。

【目次】
【デリケートゾーンケア】毛穴にブツブツが出来たときは…
【デリケートゾーンケア】おすすめのケア用品、ケア方法は?
【デリケートゾーンケア】ニオイのケアはどうすれば?

【デリケートゾーンケア】毛穴にブツブツが出来たときは…

デリケートゾーンに毛穴のケアが必要と知っている女性は思いのほか少ないことと思います。実際のところ、デリケートゾーンの毛穴ケアをしているという人は、ごく少数なのではないでしょうか?

しかし、デリケートゾーンに皮膚である以上、当然ながら毛穴が存在します。デリケートゾーンは通常の体毛よりも太い陰毛が生えているため、実は他の部位よりも毛穴が大きく広がりやすい傾向にあります。

また、デリケートゾーンは汗やおりものなどの汚れが溜まりやすい上に、通気性が悪いため様々な雑菌が繁殖しやすい部位です。このため、デリケートゾーンの毛穴は皮脂の汚れなどが溜まりやすく、雑菌が繁殖して毛穴の炎症を引き起こすことも少なくないのです。

デリケートゾーン
(c)Shutterstock.com

毛穴に汚れが詰まって、毛穴内部に雑菌が繁殖すると赤く痛みを伴うできものができます。このような毛穴のブツブツは全身のいたる部位にできることがありますが、通常は数日で自然によくなります。

しかし、デリケートゾーンは不潔になりがちな部位のため、一度毛穴のブツブツができてしまうと治るまでに時間がかかったり、悪化して膿を持つようになることも少なくありません。

デリケートゾーンの毛穴にブツブツができたときは、悪化する前に適切な対処を行う必要があります。

そのためには、デリケートゾーンを清潔に保つことが何よりも大切です。入浴時にデリケートゾーンを丁寧に洗って汚れを落とすのはもちろんのこと、綿やシルクなど通気性と吸水性がよく肌への刺激が少ない下着を選び、ストッキングやスキニージーンズなど汗が蒸れやすい衣類は長時間着用しないようにしましょう。

また、デスクワークなどを続けているとデリケートゾーンが蒸れやすくなりますのでこまめに立ったり歩いたりすることも大切です。

ただし、これらの対策を行ってもブツブツがよくならない場合には性感染症などが原因の可能性もあるため、婦人科や皮膚科などで治療を受けることをおすすめします。

【デリケートゾーンケア】おすすめのケア用品、ケア方法は?

デリケートゾーンは毛穴汚れが生じやすく、毛穴にまつわる様々なトラブルを起こすことがあります。そんなトラブルを未然に防ぐためにも、日頃からしっかりとケアを行っていきましょう。

デリケートゾーンのおすすめのケア用品とケア方法

丁寧に汚れを取る

デリケートゾーンは上でも述べたように汚れが溜まりやすい部位です。放っておくと毛穴つまりの原因になりますので、入浴時には欠かさず丁寧にデリケートゾーンの皮脂や垢などを洗い流すようにしましょう。

入浴
(c)Shutterstock.com

ただし、膣内には膣の状態を清潔に維持するための乳酸菌が潜んでいます。過剰な洗浄を続けけると膣の環境を守っている乳酸菌まで洗い流してしまうことがありますので、膣内はシャワーで流す程度にとどめ、タオルなどでゴシゴシ洗うのは避けましょう。

正しい洗い方は、よく泡立てた石鹸をやさしくデリケートゾーンに乗せ、なでるようになじませることです。皮膚な粘膜のしわにも泡をなじませることで汚れをきれいに落とすことができます。

また、デリケートゾーン用の刺激の少ない石鹸を用いるのもよいでしょう。オーガニック素材やアロマが配合されたものなど、様々なタイプのものが市販されていますので、お好みのものを試してみてください。
においなどが気になる場合には、クリアレックス®などの殺菌作用のある洗浄料を使用してみるのもおススメです。

洗った後は保湿する

デリケートゾーンはムレやすく、乾燥とは無縁と思われがちです。しかし、デリケートゾーンは下着やナプキン繊維などの刺激を受けることで炎症を起こし、皮膚や粘膜が乾燥することがあります。

ナプキン繊維
(c)Shutterstock.com

皮膚の乾燥は毛穴開きの原因になりますので、入浴後など乾燥が生じやすいときにはメノケアモイストゼリー®などのようなデリケートゾーン専用の保湿液を使用しましょう。

【デリケートゾーンケア】ニオイのケアはどうすれば?

デリケートゾーンの最も深刻なトラブルは、「ニオイ」といっても過言ではありません。

デリケートゾーンのニオイが気になるあまり、性交渉に前向きになれない、温泉などの入浴施設に行けない、更衣室での着替えをためらってしまう、など日常生活にも大きな支障を来たすことがあります。

デリケートゾーンケア
(c)Shutterstock.com

デリケートゾーンは汚れが溜まりやすくムレやすいため、雑菌が繁殖しやすい部位です。このため、気づかぬうちに不快なニオイを生じていることも少なくありません。

デリケートゾーンのニオイをケアするには、洗い方や下着・衣類などを見直してデリケートゾーンを清潔に保つのはもちろんのこと、毛穴ケアも丁寧に行っていく必要があります。

毛穴のつまりや汚れは雑菌繁殖の温床になりますので、毛穴汚れがニオイのもとになっていることも少なくないのです。ニオイが気になるときは、上で紹介したようなセルフケアを続けていきましょう。

しかし、デリケートゾーンのニオイは、細菌性膣炎、膣トリコモナスや淋菌感染症などの性感染症が原因のこともあります。ニオイと共におりものの色調や量に異常がある場合やデリケートゾーンのかゆみがある場合はセルフケアだけでなく、できるだけ早く婦人科を受診して検査・治療を受けるようにしましょう。

デリケートゾーンは思いのほか毛穴トラブルが起こりやすい部位です。毛穴つまりがデリケートゾーンの不快なニオイの原因になっていることもありますので、しっかりケアしていきましょう。

成田亜希子先生

一般内科医。プライベートでは二児の母。
保健所勤務経験もあり、医療行政や母子保健、感染症に詳しい。
国立医療科学院などでの研修も積む。
日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会所属。

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