むくみ体質か、まずは舌でチェックを!
朝、起きると顔がむくんでいたという経験は誰にもあること。睡眠中に重力によって顔にも水が溜まりやすく、うつ伏せで寝るとよりむくみます。顔のむくみは起きて日常生活を送っているうちに、重力とからだ循環が正常に戻ることで自然に解消されていくもの。
ここで、自分がむくみ体質であるか、チェックしてみましょう。実は、舌を見れば分かるのです。
いつも舌に歯の跡がついている人は顔がむくんでいると考えてください。このほか枕の跡が消えにくい、手が握りにくいなども特徴のひとつ。
加齢や病気以外でむくみやすい理由で最も多いのは、塩分の摂りすぎ。血管内にナトリウムが増え水分が寄ってきて細胞の周りの間質液が増え、細胞ダメージが起こりやすくなります。
女性は貧血でもむくみます。血液内のヘモグロビンの数値が12〜10を切ると十分な酸素を運搬できなくなり、細胞環境が悪化し、むくみを引き起こします。
また、月経前症候群(PMS)は、月経前から分泌される黄体ホルモンの「水をため込む」作用と、黄体ホルモンが分泌される期間は濃い味のものを食べたくなるため、両方の原因でむくみやすくなるのです。
そのときは、カリウムを多く含む野菜や適量の果物を食べると、むくみが軽減されるだけでなくPMSの不調も軽減されます。女性で好きな人が多い「アボカド」は、カリウムを多く含む野菜のひとつ。
ただし、腎臓機能の弱い人にはカリウムはお薦めできません。
体調や生活習慣の様々な理由で、むくみが生じやすくなりますが病気が隠れていることもあります。とくに体の循環に深くかかわる心臓や腎臓、甲状腺機能低下など問題がある場合はむくみが取れにくいので、一度病院にいくことが大切!
むくみは、塩分の摂りすぎや貧血、PMSが関係していることがあるのですね。そして、病気が隠れていることも…。長引くむくみは、放置せずに病院に行って診てもらうと身も心も安心するはず。
情報提供/マキアレイベル
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教えてくれたのは… 赤澤純代医師
金沢医科大学総合内科 准教授、金沢医科大学病院 集学的医療部 女性総合医療センター 副センター長。1992年金沢医科大学卒、94年~東京大学第三内科研究医として活動。母校の循環器内科助手を経て2002年に石川県初の女性外来を開設。
石川県との連携事業、金沢医科大学と金沢市の提携事業など女性が幸せになると家族が元気になると信じ活動を推進。日本抗加齢医学会理事、脳心臓抗加齢医学研究会評議員、日本女医会理事、石川県女性医師支援センターコーディネーター。