相談内容から明らかになる、現代人の悩みと漢方の関係
レポートによると、男女共に「疲れやすい」が女性10代以外の全年代でランクイン。女性は多くの年代でランキングが上がり、男性では20〜50代で第1位となりました。また、10〜40代女性の共通の悩みともいえる「月経トラブル」や、「婦人科トラブル」を抱える人も多数いることも判明。
【調査概要】
調査:薬日本堂株式会社
対象:カガエ カンポウ ブティック、ニホンドウ漢方ブティック、薬日本堂に期間中、初めて相談にきたお客さん
期間:2018年1月〜12月
◆疲れは“養生”で対策を
男女問わず「疲れやすい」と悩んでいる人が増加しており、複雑に絡み合ったストレスなどの影響を受け、健康のペースとなる免疫力・自然治癒力が低下していることが懸念されます。これらを底上げするには、日々の養生が大切。
近年、疲れのタイプの中でも特に多くみられるのが、体がだる重く感じる「パワー不足疲れ」「水たまり疲れ」。このような人は胃腸をしっかり休めることを意識し、睡眠とその前後の時間を使い1日最低10時間は食事をしない時間を作りましょう。しっかり胃腸を休めた後の最初の食事には、東洋医学で最高の元気回復食といわれる「おかゆ」がおすすめ。
病気になる前の不調=“未病”の人が多い現在、自然の流れをくんで根本から自分なりの健康を育みたいと願う人が増えています。日々の生活に取り入れられる「漢方」の知恵を、より健康や美を目指すために取り入れることも方法のひとつ。
◆ライフスタイルの変動が多い30代・40代女性に寄り添う
今回のレポートで最も多い性別・年代が30代・40代の女性。調査対象者の約半数(43.4%)を占めました。
漢方では女性の体調は7年周期で変化し、その変化のピークは28歳。次の節目になる35歳・42歳では、仕事においても十分な経験を積み、責任ある仕事を任されたり、後輩や部下ができたり、今まで意識していなかった体調や環境の変化から悩みが増える時期とも考えられます。そんなとき、自然治癒力を高めて「本来の健康を取り戻したい」と考えて漢方を選ぶ女性が多いということではないでしょうか。
◆冷えやストレスが深刻な子宮力低下の原因に
10〜40代の女性の悩みで、共通してランクインしているのが「月経トラブル」。漢方では、人のからだは「気血水」の要素から構成されていて、女性の体調の変化には、月経・妊娠・出産と「血」が深く関係していると考えます。
「血」は、血液そのものだけではなく、考えたり判断したりするときにも大切な要素と捉えるため、「血」の質や量が変化しやすい女性は、この血の働きと直結して精神的に不安定=ストレスを感じやすいといえます。
また、男性に比べて体脂肪率が高く、筋肉が少ない女性の体は、冷えにもとても敏感。さらに、日本女性は「やせ願望」を持つ人が多く、過度なダイエットも現代女性の子宮力低下の原因の1つといえるでしょう。
多くの女性が悩む「ストレス」や「冷え」は、ホルモンバランスや自律神経のバランスが乱れる原因に。月経や出産のときだけではなく、常日頃から意識して子宮を守ってあげることが大切です。体調の変化や不調を見逃すことなく、きちんとケアを!
体を冷やさないように気を付け、好きなことをしながらストレス解消し、子宮を守りましょう♡
情報提供/薬日本堂株式会社