お金さんが気持ちよく過ごせる環境づくりを意識しています
「会社を辞めようかと考え始めて、さてお金はどうしようと悩んでいたとき。エッセイストの松浦弥太郎さんが「お金を大切にしない人がお金に大切にされるわけがない」「だからまずお金のことは『お金さん』と呼ぼう」と書かれたコラムを読んだんです。
私には全くない発想だったので驚きのあまり実行してみたら、世界が変わりました。お金さんが心から大切な存在に思えてきて、私利私欲だけのために使うことが「もったいない」と感じるように。すると、確かに使っても減らないんです。回り回って戻ってくるような気がして。
財布はお金さんの大事なベッドルームなので、レシートは毎日省いてすっきりと。さらに季節感が感じられる葉っぱを入れたり、居心地のよい状態をキープしています。
ポイントカードは自由に買ったり買わなかったりする意思を奪うので持たないようにしています」
愛用財布は5年前に雑貨店で買った革財布
【お財布DATA】
ブランド
ノーブランド
購入時期
5年前
お気に入りポイント
インドのおじいさんの手づくり
お財布の中をCheck!
人のために貯めるポイントカード
▲ポイントでだれかに飲み物をプレゼントできる某カフェのカード。
初おみくじが大吉だったのがうれしくて…
▲見返すとハッとする、正月に引いたおみくじ。
近所の銭湯の回数券は必需品
▲お風呂は毎日銭湯で。
お金さんに季節を感じてもらうための紅葉
▲おばあさんにもらったきれいな葉をお札の隣に入れています。
知り合いのミニコンサートのポイントカード
▲近所の人が開く演奏会のカード。
フルラの名刺入れにカードをIN
本誌掲載時スタッフ:撮影/伊藤 翔・米玉利朋子 構成/大椙麻未、菊谷まゆ(本誌)
再構成:Oggi.jp編集部
フリーランサー/稲垣えみ子さん
朝日新聞入社後、大阪本社社会部を経て論説委員、編集委員を務める。’16年に退社後、電気を使わない〝清貧生活〟がメディアで話題に。著書に『寂しい生活』(東洋経済新報社)など。