バーゲンで30%オフの商品を見てもいくらお得なのかわからない、割り勘するときにいくらかパッと計算できない、なんてことありませんか?
何となく、数字に苦手意識を抱く女性は多いもの。でも、ビジネスで数字は切っても切れない関係。いつまでも「わかんない」「苦手」なんて言っていられません。そんなあなたに朗報! あなたのアタマが数字と仲良くなるウマい方法があります。
今回は、「デキる人っぽく見せる」テクニックについてです。
数字を使った変換で、デキる人っぽく見せることができる
前回に続き、ビジネスでも役立つ数字を使った“言い回し”をご紹介しましょう。
ここからは少しずつ「遊びの要素」を取り入れていきます。ぜひ楽しみながら読み進めていってくださいね。
タイトルにもあるように、デキる人っぽく見せることって大事だと思いませんか?
この連載をお読みいただいているあなたは、間違いなく仕事がデキる素敵な女性です! でもそれらしい振る舞いや発言が普段から少ないとしたら、ちょっともったいない気がするのです。
要するにプレゼンテーション。
デキる人っぽく見せるテクニックは意外と大事だということです。
たとえばあなたが友人同士でカレーを食べているとします。
おしゃべりの内容は「カレーって美味しいよね」「私は辛いほうが好き」「私はチキン派」といったものが一般的でしょう。
でも、もしある友人がしんみりと一言、「カレーって、実は奥深い食べ物だよね…」などと言ったとします。この発言だけで、なんだかこの友人がカレーについてとても詳しそうな人物に感じませんか?(笑)
この例はあくまでイメージでしたが、ビジネスシーンにおいても誰でも簡単に使えるフレーズを言うだけで「デキる人っぽく見せる」が叶うのなら、使わない手はありませんよね。
今回ご紹介するそんなテクニックは、「数字を変換して言い換えるテクニック」です。
たとえばビジネスでの会話。「◯◯◯の購入者は延べ1,300万人です」という発言があったとしましょう。こういう瞬間こそ、そのテクニックを使うべき局面です。
「つまり東京都の人口と同じですね」
ボソリと呟くように、でも確実に周囲に聞こえるように言ってみてください。ただ、東京都の人口は誰もが知っているので少々インパクトが足りないかもしれません。
「要するにほとんどカンボジアの人口と同じですね」
「つまりネパールの男性がほぼ全員購入したことになりますね」
意外な国を使うことでちょっと笑いをとることもでき、かつ賢そうな人を演出することができます(笑)
「この人はいろんなデータを知っていて数字に強そう」と思わせることができるのです。なんだかふざけているように感じるかもしれませんが、実はこのエッセンスはコミュニケーションにおいてとても役立つ重要なものです。
広さは東京ドーム◯個分
ビタミンCはレモン◯個分
重さはインドゾウ◯頭分
・・・・・・・・・
このように別のモノサシで表現することで理解を深めようとする局面はたくさんあります。
これらは東京ドームが4万6,755平方メートルであること、レモン1個のビタミンCがおよそ20mgであること、インド象の体重はおよそ4~5トンであることを知っているからこそ、できる表現です。
そして不思議なもので、私たちはこのような数字を知っているだけでその人をなんだか数字に強そうな(賢そうな)人だと感じてしまう傾向がないでしょうか。
あくまでコンセプトは遊び心。ぜひ楽しく数字を使った変換と表現を楽しんでみてください。結果的にこんな簡単な方法でデキる人っぽい演出ができるとしたら、なんだかちょっとラッキーだと思いませんか。
もちろん例でご紹介した「人口」に限定した話ではありませんので、あなたのお仕事に親和性のある変換を考えてみてください。テーマパークのビジネスなら、東京ディズニーリゾートの来場者数かもしれません。飲料メーカーのビジネスなら、琵琶湖の水量かもしれません。
さて、あなたならどのような変換を使いますか?
深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/人材教育コンサルタント
BMコンサルティング株式会社代表取締役/多摩大学非常勤講師/理学修士(数学)
ビジネスパーソンの思考力や数字力を鍛える「ビジネス数学」を提唱し人財育成に従事。著作多数。
文化放送「The News Masters TOKYO」ニュースマスター
ラジオ『深沢真太郎のビジネス数学カフェ』パーソナリティ
パールハーバープロダクション所属(文化人タレント)
国内初のビジネス数学検定1級AAA認定者
公式チャンネル「ビジネス数学TV」