中村朱美さんってどんな人?
中村さんは、京都の観光地から少し離れた住宅街にあるステーキ丼専門店「佰食店(ひゃくしょくや)」のオーナー。
もともとは飲食店経験ゼロだったという中村さん。オープン当初は、1日で5人~10人しかお客さんが来ないという日もあり、余った食材を泣く泣く廃棄する日々も。
しかし現在では、お店のメニューは新鮮で上質な国産牛を使った「ステーキ丼」を含む3種類のみながら、「佰食店」という名の通り“1日100食限定”の味を求め、連日超満員の人気店に。
中村 朱美さんの「7つのルール」
さて、そんな中村さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.食材は使い切る
お肉を扱うえで中村さんがこだわっていることが、食材を使い切ること。切れ端の形が悪い部分もミンチにしてハンバーグとして活用するなど、フードロスをなくすことがポリシー。
■2.昼食はジュースで済ませる
営業終了後、従業員が賄いの昼食を食べるなか、中村さんはジュースで済ますのがお決まり。早めに仕事を切り上げ、家族と過ごす時間を少しでも長く作りたいという考えから。
■3.夕食は絶対家族全員で食べる
中村さん一家のルールが、必ず家族全員揃って夕食を食べること。楽しく会話をしながら食べることによって、子どもたちにコミュニケーション能力を育んでほしいという考えの持ち主。
■4.髪型は変えない
お店をオープンしてから髪型を変えていないという中村さん。広告宣伝費を使わない代わりに自らが広告塔になることを決意。お客さんに覚えてもらえるように同じ髪型にすることを徹底。
■5.やる気に溢れている人は雇わない
従業員を雇う際、企業から敬遠されがちな経歴も気にしないという中村さんが唯一雇わないと決めているのが「やる気に溢れている人」。お店のメニューは3種類しかなく100食限定で、やる気や創意工夫が明確に発揮される職場ではないため、優しく真面目な人に来てほしいという考え。
■6.毎晩30分、本を読む
仕事に家事、育児と日々多忙を極める中村さんがリラックスできるのは、本を読んでいる時間。本の世界に入り込むことで1日の疲れが癒されるため、毎晩30分読書の時間を設けるのがお約束。
■7.100食限定
会社員時代は長時間労働で、育児との両立に不安を感じていた中村さん。だからこそ、経営者になって自分が理想とする職場をつくることに。仕事だけが人生ではないので、従業員にも仕事じゃない時間をできるだけたくさんもってほしいという思いから「100食限定」は変えないという。
「子育てをしながら働く」という、自分の、そして他人の夢を叶えるため「100食限定」にこだわり続ける中村さん。「佰食店」のようにさまざまな環境に身を置く人が心地よく働ける場所が増えていったら良いなと思います!
次回の「7ルール」の放送は、11月6日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、ロンドンの魚屋さんで人気の日本人店員・ベルトン由香さん。
しごとなでしこでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてください♡
初出:しごとなでしこ
「佰食店」オーナー 中村朱美
京都府出身34歳。大学を卒業後、専門学校の事務職として勤務。26歳で結婚し、2児に恵まれる。2012年に自ら会社を立ち上げ、1日100食限定をコンセプトに、手軽な値段でステーキ丼が食べられる「佰食屋」をオープン。その後、「すき焼き」と「肉寿司」の専門店を開業し、現在は3店舗のオーナー。