細野恵美さんってどんな人？
今回ご紹介するのは、管理栄養士の細野恵美さん。
過去には、高梨沙羅選手や錦織圭選手、浅田真央さんら名だたるスポーツ選手たちの食生活をサポートしてきた経験もある女性。
■きっかけは、電車での逆ナンパから…!?
もともと管理栄養士を目指していたわけではなかった細野さん。
大学卒業後、大手飲料メーカーに就職。2年目にして会長秘書に抜てきされ、会社員生活は順調そのものだった。ところがその会長が病気を抱え入院。見舞いに訪れるたびに病院での食生活は、彩りが悪く、味も似たようなものばかりであることを感じた。その後、会長が亡くなったこともあり、25歳で転身を決意。会社を辞め管理栄養士の専門学校に入り直すことに。
専門学校卒業間近にあるチャンスが訪れた。たまたま、当時の千葉ロッテマリーンズの監督が同じ電車に乗っていたので、思い切って細野さんから声をかけ逆ナンパしたのだとか。その場で連絡先を聞き「働かせてほしい」とアピールし続けた。
その熱意が実り、見事栄養士として採用され、5年間千葉ロッテマリーンズの栄養管理に従事。
その後も栄養士としてのキャリアを研鑽し、現在では、高梨沙羅選手を含むさまざまなスポーツのトップアスリート8名を担当。選手たちは彼女に絶大な信頼を寄せている。
細野恵美さんの「7つのルール」
さて、そんな細野さんが「いつもしている7つのこと」＝「セブンルール」とは…？
■1.「食べたらダメ」は言わない
選手一人ひとりに合わせた食生活のサポートを行う細野さんには、食生活について指導するうえで絶対しないと決めていることが。それは、選手がどんな食べ物を食べていても「食べたらダメ」と言わないこと。選手に食べたいものを食べてもらい、足りない栄養を足すことがポリシー。
■2.選手をひと笑いさせる
練習の合間は、選手を笑わせリラックスさせることを心がけている。リラックスした状態だと副交感神経が優位になり、栄養の吸収を促す効果があるのだとか。
■3.外食はカウンターに座る
休日は夫婦での外食が多いという細野さん。そのときにはずせないルールがカウンター席に座るということ。プロの料理を間近に見て仕事のヒントを得ることはもちろん、料理人の陰の努力が伝わってくるのが好きと彼女は言う。
■4.困ったらパプリカに頼る
「ただのお肉じゃ味気ない」「いつものサラダじゃ物足りない」というときに使うと一気に料理が華やぐとしして細野さんが盛り付けを行うときについ頼ってしまうという食材が、パプリカ。
■5.遠征には乾物を持たせる
選手の遠征試合に細野さんが同行できないときに選手の自炊のためによく持たせる食材のが乾物。ほかの荷物を邪魔せず、お湯さえあれば選手ひとりでも簡単に調理できるのが利点。異国の地で食べ慣れた和食を食べるだけでも力になるという考えから。
■6.携帯電話を手放さない
担当する選手からSOSがあったときはすぐにレスポンスしたいという思いから、常に携帯電話を肌身離さず持っている。
■7.朝食に1番気合いを入れる
忙しい日々の中で、一番大切にしているのは、夫と朝食を食べる時間。業務に悩み辛かった時期も、朝のいつも通りの時間があったからこそ心を落ち着かせることができたという細野さん。だからこそ、朝食は夫のためにも自分のためにも1番気合いを入れて作っている。
「医食同源」という言葉もあるように、毎日の食事って大切ですよね。選手たちへの食生活の指導は、単純な食事の管理の域を超えて、選手たちが心も体も健康な状態で最高のパフォーマンスを発揮するサポートになっているのではないでしょうか…！
次回の「7ルール」の放送は、9月11日(火)よる11時～11時30分です。主人公は、ポコパン、ツムツムなどのヒットゲームを生み出した、LINEのゲームプロデューサー・奥井麻矢さん。
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初出：しごとなでしこ
