1:「稼ぎが悪く、将来性がなかったので…」(32歳/広報)
■「元夫の浮気が直接的な原因で離婚しましたが、実際に離婚を決めるときに決定打になったのは、元夫の稼ぎの悪さです。結婚して3年経った頃から私と年収が逆転し、言ってみればちょっとした“ヒモ状態”になっていました。
なので元夫の不倫を知ったときには『将来性もない上に、浮気までするなんて最低』という結論に至り、子供がいなかったのもあり離婚を決めました。ぶっちゃけ、元夫がちゃんと稼ぐ男だったら、多少の浮気があったとしても夫婦仲の再構築の道を選んだかもしれません」
稼ぎが悪い上に妻を裏切っていた…となると、妻が三行半を突きつけたくなっても無理はない!? 結婚生活とお金は、切っても切れない間柄にあるだけに、“不倫”が引き金となって、妻が離婚を選んでも不思議ではありません。
2:「セックスレスだったのも大きかったです」(34歳/派遣)
■「元夫の浮気が判明した当時、すでに私たちは4年以上セックスレスに陥っていました。私は結婚当初から妊娠を希望していたのに、夫婦生活は結婚後すぐに減っていき、結婚1年でレスになりました。
浮気を知ったときに最初に思ったのは、妻であり、子供を欲しがっている私とはセックスしないのに他の女性とはできるんだ…という屈辱です。
プライドを傷つけられた気がしましたし、妻は抱けないのによその女は抱ける夫に対して、強烈な嫌悪感を抱きました。浮気そのものが嫌だったというよりも、私のプライドを平気でズタズタにした夫が嫌で、即離婚に至りました。
離婚後、ほどなくして今の主人と出会い、再婚し妊娠出産もしました。元旦那がどうしているかは知りません!」
日本の夫婦にはセックスレスも多いとは聞くけれど、妻が“女”としてのプライドを傷つけられれば「もう一緒には居られない」と思っても当然。浮気そのもののショックもですが、屈辱感が大きいと、一気に離婚に突き進む要素ともなりえます。
3:「マザコンだったのも関係しています」(32歳/保育士)
■「離婚を決めた理由はマザコンだったことも大きいです。同居していた姑絡みでイヤなことが多くて、でも結婚したのだから私が我慢しなくてはと思ってきました。
そんな我慢の結婚生活中に元夫の浮気が発覚したときには、浮気そのものへの怒りよりも『姑にベッタリのくせに、浮気までするのか』と呆れてしまった気持ちが強かったです。
もちろん姑は自分の息子の浮気を棚に上げ、浮気の原因は嫁である私が不出来だからだと言いました。元旦那はその横で開き直っていたのか薄笑いを浮かべていたんです。
浮気、姑のどちらか一方だけだったら踏ん張って努力したと思うんですが、ダブルパンチになってしまい、心身ともに疲れ果て病気にもなりました。その後、私の両親のすすめもあって離婚しました」
“マザコン”だけでも、その程度によっては離婚を考える妻が少なくないテーマ。そこに“浮気”が加われば、離婚を決意するだけの材料になっても無理はありません。
離婚そのものは、ひとつではなく複数の理由が積み重なって決断に至ったものの、離婚を考えるキッカケが「夫の浮気だった」というケースは、実態として少なくありません。
みなさんのまわりにいる離婚経験者にも、似たようなケースがありますか?
初出:しごとなでしこ