結婚はしたいけれど、なんとなく日々を過ごしていた私エディターT。40歳で捨て身の婚活の末、まさかの結婚(!)に至りました。実際にやったこと、リアルに感じたことをくまなくお伝えします。真剣に婚活をお考えの方に、少しでも参考になれば幸いです。
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結婚相談所で出会った男性編(老舗4代目社長 その6)
「最低2回、できれば3回会うように」(レポート38参照)という所長の言葉もあって、ファーファと3回目のデートをすることに。例によって、電話でスケジュール調整(レポート36参照)という超面倒くさいやりとりを経て、迎えた当日。
彼の別荘がある湘南方面へドライブということで、最寄りの駅まで車で迎えに来てくれることになりました。
がががっ!
9時ピックアップの約束にもかかわらず、7時(!!)に電話が…。
ファーファ「今、駅に着いたんですが、何してますか?」
T(寝てたけど、そう言ってはいけないオーラを感じた)「…じゅ、準備中です」
ファーファ「あとどれくらいかかりますか?」
T「あの…今日の待ち合わせ、9時ですよね?」
ファーファ「道がすいていてちょっと早く着いちゃいました。あはは」
あはは、じゃねーし!
2時間前って! ありえねーっ!!!
起床から家を出るまで15分あれば大丈夫な私(それもどうかと思う)ですが、さすがに「では、すぐ家を出ます!」という気になれず、「予定どおり、9時でいいですか」と言って電話を切りました。
さすがに2時間前はないわー、絶対ないわー、もし仮にうっかり早く着いてしまったとしても、電話してこないでしょ、フツー。まあでもせっかくのデートだし、「加点方式、加点方式…」と念仏のように唱えて気持ちを落ち着けた。100歩譲って、「デートを楽しみにしすぎて早く着いてしまった」ってことにしよう。そうしよう。
いざ、ベンツに乗ってドライブデートへ出発
待ち合わせ場所に行くと、安定のザ・プロデューサースタイル(レポート37参照)。ちなみに車はでっかいベンツでした(ドライブ中の音楽はサザン。一応報告)。
ファーファ「Tさんは、結婚したら、仕事はどうしますか?」
T「どうしますかって、どういう意味ですか」
ファーファ「仕事を辞めるという選択肢はないんですか? 今までお見合いした女性はほとんど、結婚したら仕事をやめて専業主婦になりたいって言ってたんですよね」
T「結婚しても仕事は続けるつもりです。仕事、好きなんで!(キッパリ)」
ファーファ「…そうですか。好きな仕事してるって、いいですね」
それっきり、ファーファは黙りこくってしまいました。
?な部分もあるけれど、案外うまくやっていける?
しばらく海沿いをドライブして、彼イチオシの食堂へ。
大好きだという
・アジフライを4皿(ひと皿3枚入り、しかも巨大=計12枚)
・海老フライ2皿(2尾入りだから計4尾、しかも巨大)
・もずく酢2つ、刺身盛り合わせ3人前
・アジのなめろう2人前
・あら汁×2
・ごはん(山盛)×2
・ぬか漬け盛り合わせ
を注文。
「一体、何人前ですかーーーーッ!!!」と叫びたくなるほど注文してくれて、案の定、テーブルの上は見事にパンパン……。そう、あの初めて会ったときと同じ(ケーキ7個注文→レポート34参照)。
ちゃんと全部たいらげて(ファーファが)、次は海が見えるホテルのテラス席でコーヒータイム。「今の仕事がいかにつまらないか」「日本の政治家がいかにダメか」という彼の話をやんわりさえぎって、好きな映画や音楽の話に切り替え誘導して会話を盛り上げました。
教訓:愚痴がイヤなら、話を変えればいい(前回学習した)。
その後、ファーファのご両親の大好物、巨大なプリンを買って(私の分も買ってくれた)、いろいろ話しながら帰路へ。夕方過ぎ、駅まで送ってもらってバイバイした。
うん。確かに「?」な部分もいっぱいあるけど、3回会うことでお互い踏み込んだ話もできた気がするし、よかったかも。1、2回会うだけで結論づけちゃダメだよね。うん。
いきなり2時間も前に迎えに来たこと、毎回食べられないくらい大量に食べ物を注文すること、ファーファなりに、私のことを思ってくれているのかもしれない。つい愚痴を言ってしまうのも、私には心を開いてくれてるのかもしれない…(ザ・加点方式)。
もしかして、私たち、うまくやっていけるのかも…?
「ちゃんと、結婚相手として向き合ってみようかなぁ♡」なーんて思っていたら、携帯がブルブル。所長からだった。
所長「Tさん。先ほど、Sさんの相談所から、交際中止の連絡が来ました。残念ですが、縁がなかったってことですね。次、がんばりましょう」
え。え? ええっ?
ファーファとの結婚に前向きな気持ちになった瞬間、振られたのでした。
ちーん。
▶ガチ婚活レポート40へつづく
【本気婚活メモ】
・この日、体重は朝と比べて2.5キロ増えていた
・食の趣味も大事だけど、量って意外と大事
・結婚してもしなくても仕事は一生続けるつもり。これ一択でしたが何か?
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プロフィールイラスト/小池アミイゴ
トップ画像/(c)Shutterstock.com
初出:しごとなでしこ
エディターT
仕事も遊びも忙しく、40歳までシングルを謳歌。数々の女性誌で、お見合いパーティや合コンなど、婚活企画を担当するも成果はナシ。しかしこのたび、本気の行動でついに結果が出ました(びっくり)。いくつになっても、好きな相手と結婚できるんだなぁ〜と実感中です。