結婚はしたいけれど、なんとなく日々を過ごしていた私エディターT。40歳で捨て身の婚活の末、まさかの結婚(!)に至りました。実際にやったこと、リアルに感じたことをくまなくお伝えします。真剣に婚活をお考えの方に、少しでも参考になれば幸いです。
▶前回のレポート36|仕事がデキる女性ほど【仕事脳】で結婚を考えがち?
ガチ婚活レポート1はこちら
違和感だらけ、超おぼっちゃまとの2回目デート
所長の言葉(レポート36参照)に心動かされ、微妙な違和感を抱えつつも(レポート35参照)超セレブなおぼっちゃまファーファともう一度会うことになりました。でもやっぱり、小さな違和感ってのはその後、大きな違和感に変わるもので……。
■違和感その1…電話派vsLINE派
最初のお見合いは相談所がすべてセッティングしてくれるので、指定された場所へ行けばいいだけ。
なので、相手の段取りが悪かろうがセンスがなかろうがわからないものですが、2回目以降は、会う日時や場所などについて、直接やりとりします。
ファーファは電話派でした。それ自体は別にいいんですが、いつでもどこでも思いついたときに電話をかけてくるようで、こちらが仕事中だと出られず、折り返したら今度はファーファが出ない、ということが数回続きました。
まあ確かに私の仕事柄、普通のお勤めの方と違って、ある程度融通はきくかもしれません。打ち合わせや会議、取材や移動でなければ、携帯には普通に出られる。
でもねえ…、忙しい中、何度も留守電聞いたり折り返したり、今どきちょっとめんどくさくないですか? 私は、移動中などを使って、LINEでチャッチャと決めたい派。
すれ違いが続く中、やっと電話で話せたとき、私はファーファに提案しました。
「もしよかったら、LINEでやりとりしませんか。そのほうが移動中でもすぐに返事できますし、電話よりも効率がよいかと……」
そしたらファーファ、電話口でムッとしてこう言いました。
「LINEとかそういうの、一切使わないから! だってあれ、こっちの情報、全部抜かれるっていう噂だし。とにかく、電話でやりとりしましょう」
えーと…。
■違和感その2…トレンディドラマか
結局電話のやりとりだけで(ほんと効率悪い)やっと2回目のデートが決定しました。ファーファファミリーが代々行きつけだという、某ホテルの高級中華店でランチ。庭の見える個室を予約しておいてくれるとのこと。アラ素敵(単純な私)。
当日、現れたファーファは、お見合い時のスーツ姿とは違う、ラフなスタイル。うん、ラフっちゃあ、ラフ。
薄いピンク色のポロシャツ(襟立ててた)にチノパン(ベルトはグッチ)。サングラスが胸元に光り、手にはセカンドバッグ(MCMのロゴ入り)。あと、革靴の先がギンギンに尖ってた。
……お、おう…。まさかの昭和プロデューサースタイル。とんねるずのコントに出てくるような、あの伝説のバブル時代スタイル。シースー(寿司)とかギロッポン(六本木)とか言い出しそう。これで肩にカーディガンなんてかけてたら完璧!
しばし見とれる私(いろんな意味で新鮮、写真撮りたい…)。
■違和感その3…仕事の話が盛り上がらない
気を取り直して、ランチ。次から次へと出てくるお料理はどれもおいしくて、お酒を飲みつつ会話もそれなりにはずみ、休日の過ごし方や趣味について話していました。
ところが。仕事についての話になったとき、はたと気づいた。
つ、つまらない!!! 盛り上がらない!!!
(こんなにあいづち上手な私をもってしても、話が盛り上がらないのはなぜだ?)
「前の職場では、取引先からの評価も高くて……」
「前の仕事は、もっとやりがいがあって……」
ファーファが今の仕事に転職したのは(転職いうても社長ですからね、今)数年前。よくよく聞けば、ほんとはやりたいことがあったのに、親に頼まれて仕方なく跡を継いだらしい。
そんな彼が語るのは、前の仕事に関するエピソードばかりでした。
その姿を見ながら、私は心を落ち着かせるべく、所長の言葉を呪文のように唱えていました。
「特に仕事ができる女性ほど、【仕事脳】で婚活しがち。【ダメ出し脳】になっています。俯瞰した目で、相手のいい点を探してください。どんな小さなことでもいいから、加点方式でね!」(レポート36参照)
加点方式かぁ……。うーむ。
【本気婚活メモ】
・LINEで情報抜かれるとか、いつの都市伝説やねん!
・「シースー」「ギロッポン」とか言ってそうな、ザ・昭和プロデューサースタイル、一周まわって流行るかも?(ないか)
・仕事の話がつまらないってどういうこと?
▶ガチ婚活レポート38へつづく
プロフィールイラスト/小池アミイゴ
トップ画像イラスト、記事内イラスト/(c)Shutterstock.com
初出:しごとなでしこ
エディターT
仕事も遊びも忙しく、40歳までシングルを謳歌。数々の女性誌で、お見合いパーティや合コンなど、婚活企画を担当するも成果はナシ。しかしこのたび、本気の行動でついに結果が出ました(びっくり)。いくつになっても、好きな相手と結婚できるんだなぁ〜と実感中です。