結婚はしたいけれど、なんとなく日々を過ごしていた私エディターT。40歳で捨て身の婚活の末、まさかの結婚(!)に至りました。実際にやったこと、リアルに感じたことをくまなくお伝えします。真剣に婚活をお考えの方に、少しでも参考になれば幸いです。
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結婚相談所で出会った男性編(老舗4代目社長 その5)
3回のデート後、相手から交際中止の連絡が…
「相手のことを、ダメ出しではなく加点方式で見るように」という所長の教え(レポート36参照)を忠実に守りました。さらに、「最低2回、できれば3回会うように」(レポート38参照)という教えも守り、なんとなーく違和感を抱きつつも3回目のデートに行きました。そのおかげなのか、なんとなーく1回目よりは2回目、2回目よりは3回目と、回を重ねるごとに相手のことが理解できた(気がしてた)。
でも、結果は、先方からの「交際中止」(レポート39参照)。
所長からの電話を切った後、泣きました。
普通に付き合っていて振られる、あるいは告白して振られるよりも、お見合い+2回デート後に振られるって、アラフォーの身にはだいぶこたえました。いやマジで。ショックがデカすぎた。
そもそも泣くほど好きだったのか?
スペック的に、逃した魚が大きすぎたから?
いや違う。
なんというか、自分を否定されたような気がしたのでした。
就職活動で手ごたえがあったのに落とされたときとちょっと似てる。これまでの人生全部、人格全部、否定されたような気がして、悔しいやら情けないやら。私の何がダメだったのか。教えてほしい。
結婚相談所の所長とのカウンセリングで言われたこと
数日後に予約していた所長とのカウンセリングを変更してもらい、翌朝一番に所長のもとへ。とにかく振られた理由が知りたかった。
「所長、交際中止の理由はなんですか。先方は何かおっしゃっていましたか?」
「…その前にTさん。もし、Sさんが本気であなたと結婚したいと言ってきたら、あなたは本気で結婚する気がありましたか?」
「……そのつもりで相談所に登録したわけで…」
「あなた、本当に、結婚する覚悟、ある?」
「………」
「Sさんが断ってきた理由は、あなたに【可愛げがない】ってことでした。LINEを無理矢理すすめてきたり、仕事が好きだと言い切ったり、Sさんの話をさえぎったり。デリカシーがないって、細かい指摘をたくさん言ってきましたよ、先方は。もちろん、Tさんにもいたらない点があったんでしょうけど、これじゃあ結婚しても上手くいかない。だから、Sさんに関してはご縁がなかったと思って、あまり落ち込まないように」
「…………(涙)」
「ただ、Tさんの話を聞いてると、本気で結婚する覚悟があるのか、ちょっと疑問です。好きな人と結婚したい、ときめく人と結婚したい。そんな相手と結婚できればそりゃあ理想的ですが、はっきり言ってそれは贅沢。若いときなら、好きだからという勢いだけで突っ走れる結婚もあります。
でも、100%納得できる完璧な結婚、100点満点の完璧な相手なんて存在しません。加点方式で相手を見なさいと言ったのは、結婚してからお互いを好きになっていく夫婦のかたちがあることを知っているから。実際、60点くらいの相手と結婚したけれど、生活をともにするうちに相手のことをどんどん好きになった、結婚して本当によかった、という人はたくさんいます」
「…………」
「人生をだれかと共有し、一緒につくりあげていくことは、素敵なこと。自分の人生に折り合いをつけることの大事さもわかってくる。そういう意味でも、結婚っていいものだと私は思います」
この言葉、すごーく響いた。思わず書いたこのときのメモ、いまだに手帳にはさんでる。
仕事も人生も一生懸命に突っ走ってきたアラフォー女性って、人生に折り合いつけるの、ちょっと下手じゃないですか?
▶ガチ婚活レポート41へつづく
【本気婚活メモ】
・100%納得できる完璧な結婚はない
・100点満点の完璧な相手なんて存在しない
・どこで折り合いをつけるのか(妥協とはちょっと違う)
・人生に一生懸命な人ほど、折り合いをつけるのが下手な気がする
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プロフィールイラスト/小池アミイゴ
トップ画像/(c)Shutterstock.com
初出:しごとなでしこ
エディターT
仕事も遊びも忙しく、40歳までシングルを謳歌。数々の女性誌で、お見合いパーティや合コンなど、婚活企画を担当するも成果はナシ。しかしこのたび、本気の行動でついに結果が出ました(びっくり)。いくつになっても、好きな相手と結婚できるんだなぁ〜と実感中です。