結婚はしたいけれど、なんとなく日々を過ごしていた私エディターT。40歳で捨て身の婚活の末、まさかの結婚(!)に至りました。実際にやったこと、リアルに感じたことをくまなくお伝えします。真剣に婚活をお考えの方に、少しでも参考になれば幸いです。
▶前回のレポート37|お見合いで感じる小さなモヤモヤはその後、大きな違和感に変わるのだ
ガチ婚活レポート1〜はこちら
結婚相談所で出会った男性編(老舗4代目社長 その5)
違和感を抱きつつも(レポート37参照)、2回目のデートはなんとか終了。
駅まで送ってくれるというファーファの申し出を丁重にお断りして、同じ方向にならないよう、遠回りして帰った(慣れないヒールで靴ずれが痛かった)。
家に着いてから、結婚相談所の所長に電話をしました。
所長「Tさん! どうだった? 楽しかった? デートして、正解だったでしょう?」
T「ある意味、正解だったというか」
所長「そうでしょ、そうでしょ! デリカシーがないってTさんは言ってたけれど、それは初対面だしお見合いの席だし、先方も緊張してたのよ!」
T「でもあの…、大変申し訳ないのですが、やっぱり合わないと思うんです。なので、お断りを……」
所長「今日のデートの後、すぐに先方の相談所から連絡があったのよ! Sさんは前向きにTさんとの結婚を考えているって! すごいじゃない!
……ってTさん! 今なんて言った? お断りしたい? 何言ってるの、こんな好条件なお相手、もう二度と現れません(断言)。最低2回、できれば3回会うようにと言ったでしょう。もう1度だけ、会ってみなさい」
T「……でも。所長が言ったように、Sさんのこと、加点方式では見られなかったんです。ときめかないというか、連絡手段とか服のセンスとかに違和感もあって…」
所長「連絡手段や服のセンスなんて、些細なこと! もう1度だけ、会ってみなさい。それでもやっぱり合わないと思うなら、お断りしましょう」
趣味の話はいいとして、仕事の話となるとまるで盛り上がらなかったことを、なぜか所長に言えなかった。加点方式で相手を見るようにと言われていたし、「仕事の話で盛り上がりたかった」なんて言うと、「だから、仕事大好きなオンナはモテないのよっ!」とか言われそうだし…。
落ち着いて、ファーファとの会話を思い出してみた。
「前の部下はできるヤツばかりだったが、今は使えない社員ばかりで困る」
「前の職場は活気があったけど、こんな仕事、今の時代と逆行してる」
「前の会社なら出世コースだったのに、今の会社は親父がまだまだ現役だから、社長といっても権限がない。やりがいもないしつまらない」
そういえば、今の仕事に関して、愚痴や文句ばっかり言ってたな。
やりたかった仕事を辞めて、4代目として跡を継がなければいけなかったファーファの気持ち、わからなくはない。でも、仕事って、人生の大半を占めるよね? 愚痴ばっかり言っていても、何もはじまらない。社長を継いだ以上、前向きにやるしかないんじゃなかろうか。
かと思えば、「粉飾決算したあの会社はバカだ」「政治家が無能だから日本はヤバい」とか、世の中に対する不平不満もつらつら言ってたなぁ。
そうか。
私は、「仕事の話で盛り上がりたかった」というより、「前向きな話で盛り上がりたかった」のかも。もちろん、愚痴が絶対ダメというわけじゃない。私だって、愚痴りたいときはあるし、世の中に不満だってある。
でも、愚痴はちょっとでいいかな。せっかくなら、笑って楽しい話をしていたい。
お見合い3人目、鉄道男子くんと会ったとき(レポート18参照)、「動じない人がいい」「前を向いている人がいい」と感じたように、今回も、何か大切なことに気づいたような…気がしたのでした。
▶ガチ婚活レポート39へつづく
【本気婚活メモ】
・ 愚痴はちょっとでいい
プロフィールイラスト/小池アミイゴ
トップ画像/(c)Shutterstock.com
初出:しごとなでしこ
エディターT
仕事も遊びも忙しく、40歳までシングルを謳歌。数々の女性誌で、お見合いパーティや合コンなど、婚活企画を担当するも成果はナシ。しかしこのたび、本気の行動でついに結果が出ました(びっくり)。いくつになっても、好きな相手と結婚できるんだなぁ〜と実感中です。