太りづらく栄養密度がNo.1! ダイエット中に食べたいキウイ
日本人の果物の摂取量は、長年、国が定める摂取目標を大きく下回っていることをご存知ですか? 最近では「糖質制限」の観点からさらに果物の摂取を控える人が増加中。
でも実際のところ、果物を摂取することでどれだけ血糖値が上がるのでしょうか? また、果物の気になる栄養素は…?
そこで今回は、果物との正しい付き合い方について、臨床栄養学の第一人者で、管理栄養士の足立香代子先生に話をうかがいました!
■肥満の原因は「血糖値の急上昇」!? キウイは血糖値インパクトが低い!
足立先生によると、肥満の原因は「糖質摂取」ではなく「食後血糖値の急上昇」。
「食後に血糖値が上昇すると、血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌されます。ただし、食事をすれば血糖値が上昇しますので、血糖値上昇が悪いわけではありません。
問題は、食後の血糖値が急上昇した「食後過血糖」です。『食後過血糖』の状態だと、インスリンが血液中に大量に分泌され、余分な糖を脂肪として貯め込む作用があります。つまり、食後血糖値をコントロールできないと肥満につながります」(足立先生)
上の図は、キウイ2個分のカロリーに(ほぼ)相当する6種類の果物を食べたときの血糖値。
「どの果物も食後30分後に最も高い食後血糖値を示しています。ただし、どの果物も食後過血糖となるような値にまでは上昇していません。そのなかでも、キウイフルーツとりんごは、特に、血糖値インパクトが低い果物という結果になっています」(足立先生)
さらに、足立先生曰く、普段の食事に、プラス・キウイでも血糖値インパクトはないとのこと。
「キウイフルーツをひとつ足すだけで、ビタミンCは1食分の2倍以上、ビタミンE、葉酸、銅は1食分以上、食物繊維、カリウムがほぼ1食分の必要量を満たすこともわかりました。キウイフルーツは、食後過血糖を起こさないほか、栄養面で優れていることがわかりました」(足立先生)
■キウイは、主要フルーツの中でも栄養密度No.1!
ビタミンCや食物繊維、カリウムなど日常生活で積極的にとりいれたい栄養素はさまざま。ゼスプリ・キウイフルーツの小さな果実の中には、それらの栄養素がバランスよくぎゅっと凝縮されているんです!
主要フルーツの中では、なんとNo.1の栄養密度!
栄養素が豊富で美容効果も高いと言われる果物。正しい知識をもって上手に付き合うことで健康的なダイエットが叶いそう♡ 忙しい人も、今日からプラス・キウイをはじめてみてはいかがですか。
トップ画像/(c)Shutterstock.com
初出:しごとなでしこ
教えてくださったのは…足立香代子(あだちかよこ)先生
一般社団法人臨床栄養実践協会理事長、せんぽ東京高輪病院名誉栄養管理室長、管理栄養士。1968年中京短期大学家政科食物栄養専攻卒。1985年より、せんぽ東京高輪病院(現・東京高輪病院)に勤務。長年の臨床経験に基づき、患者の個性、症状にあわせた栄養指導に取り組む。2014年より現職。日本臨床栄養学会理事。日本肥満治療学会理事。