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LIFESTYLE

2018.06.27

これが未来だ! とにかく美しい、大人のための遊園地「teamLab Borderless」へ行ってきた

世界各地を駆け巡りマーケティングを行う黒島美紀子さんによるコラム連載。数々のお買い物の実践と失敗を繰り返してきた彼女が、ファッション、ビューティ、グルメ、ライフスタイルの動向を消費者目線で考察します。今回は、お台場にできた話題の「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」へ。

大人も子供も絶対マストゴー!「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」

そもそも今の世の進化はすべてがテクノロジー先導型だ。

30年前は社会には普通の人が目にするオフィステクノロジーなんて、せいぜい電話とファックス、海外との頻繁なやりとりはテレックス(今は死語)。パソコンなんて無くて、せいぜいワープロ。

そんな時代からたったの30年で我々の世界、私たちの生き方はテクノロジーの進化とともにどんどん様変わりした。

スマホという名前のデバイスは電話だけでなく、メール、ゲーム、SNS、音楽まで買って聞けちゃう、全ての機能が詰まった魔法の箱みたいなもんだ。

企業なんていうものも最早ほぼ“概念”だけの形で、テクノロジーで様々に繋がっていれば会社にいる必要すらない時代になってきた。どこで働いていても、何時に働いていても、そこのメンバーなんだ、と言える時代に突入しかけている。

私たちが買いたいもの、欲しいものもどんどんテクノロジーよりのものになってきているし、そもそもそのテクノロジーを駆使した買い方(オンラインショッピング)まで。

果たしてこれからどう進化していくのか?
今正直まったく未来が見えない。
いや見えないのとは違う。
もううっすら見えている。
ただ、“今この瞬間”からの到達速度がわからないのだ。

うっすらと見えるそんなテクノロジーが加速度的に進んだ未来。そこまではもうあと少し。そんな気持ちに、ますますなってしまうようなすごいフュージョンの世界を体験してきた!

待ち合わせは東京のベイエリア。

それもど真ん中のこんなランドマークの下。お台場パレットタウンの観覧車の足元ぴったりにエントランスはあった。

お台場パレットタウンの観覧車

はい、できました! 森ビルとエプソン、そしてチームラボが共同で創り上げたデジタルミュージアム。テクノロジーとアートの融合、の世界。

そこに今回はお邪魔してきました!

teamLab Borderless

10,000㎡もの巨大空間が約3層、5つの世界にわかれており、その中で私たちは新しいアートを文字通り”体感”できるという。

その名も“teamLab Borderless”

全くの初めての体験。そして常設デジタルミュージアムとしてもこの規模は全く初めての巨大なシロモノ。

さて、どうやって楽しむの??? と、入り口で遊び方を聞くと。。。。

「ここはワンダー、エクスプロア、そしてディスカバーの世界。さまよい、探索し、そして発見する。つまり、遊び方は自由です。自由に楽しんで発見していってください!」

ええーっ。私とホッタくんは二人して驚いた。

なんとー遊び方も自分で考える新しいミュージアム。

真っ暗な入り口を入りかけた時、お誘いくださったマツナガさんが一言。

「いろんなところに部屋や仕掛けがあるから、全部ちゃんとチェックしてねー。きちんとこなすと多分1時間じゃ足りないからね」

おぉーっ。。。すごそう。

期待と不安? に胸を膨らませながら、恐る恐る暗い道を進む消費家であった。(だって、まっくらな道が続いてなんかお化け屋敷みたいなんだもの。。。うわーって、だれかに脅かされてもおかしくない感じ。)

突如、視界が開け、空気も拡がる。

そして、私はただただ広くて美しいアートの宇宙の真ん中に放り込まれたのだった。

アートアート

すぐさまアートに飲み込まれる私。

巨大な滝の部屋巨大な滝の部屋

巨大な滝の部屋。

滝に触れると水が本当の世界のように跳ねて水しぶきを作っていく。

床、壁、天井。自分を取り巻く”境界”というものがなくなるような錯覚。

美しく、怪しい映像の全てが縦に横に、そして上から下へ、下から上へ。

天の川の中天の川の中

そして私は天の川の中へ。

様々な色と音と流れる光の迷路を進む。

次の部屋は銀河の中か?

上下感覚のない浮遊感。上からも下からも光の渦がせめてくる。

すっかりドキドキして行き場を失う私。高所恐怖症にとっては、いやここは地獄なのか??

光の渦光の渦

最後に我々の前に現れた巨大なアスレチックの森。

広い丘から見渡す幻想的な水の流れと魚たちの遊泳。

そしてここでは様々なアスレチックが光と映像のフュージョンの中で体験できる。

アスレチックの森アスレチックの森アスレチックの森アスレチックの森アスレチックの森

さて何をやっているのでしょうか?

それはいってからのお楽しみ♬

皆一心不乱に遊びに興じる。でもどれもこれもかなりの浮遊感と運動量。

身軽な服装でトライするのがマスト!

子供が喜ぶ自動車のお部屋子供が喜ぶ自動車のお部屋

子供が喜ぶ自動車のお部屋や、赤ちゃんも思わず目で追うベビールームもあるけれど、ここはやっぱり大人の遊園地。

突如始まる大人のお絵かきの時間。

お絵かきの時間お絵かきの時間絵を機械に取り込む

私のカエルとホッタくんの描いた鳥はその場で魔法の機械? に取り込まれ、そして床、壁、天井の中の生き物となって蘇生する。。

(しかし、ホッタくんの鳥は蘇生した瞬間に魚に食べられてしまうという憂き目に!、、笑。再度トライ!)

鳥

大のおとなが皆、童心に返って、一心不乱にお絵かきを。

一心不乱にお絵かき

たくさんの画伯によって生み出された魚や亀やクラゲたちがすいすいと泳ぐ海の中。

生み出された魚や亀やクラゲたち

暗やみの世界におぼろげに浮かび上がる映像と美しい光のアートたち。アートは光、鳥や魚、そして惜しげもなく満開を迎え、散っていく花々、そして水や風までも。

自然界を美しくデフォルメしたデジタルの世界。思わず手で触り、見上げ、足で踏み、掴もうとそれらの行方を追いかける現実の私。

でも仮想の世界の蝶や花やクジラたちはかすかな嗤いを残し、私の指や足先からするりと逃げていくのだった。

ずっと追いかける。ずっと指でたどる。大人が子供に還る瞬間。

ここはひょっとすると黄泉の世界だ。子供のころに夢に見た黄泉の世界(死後の天国?)はこんな感じだったに違いない。

我々は部屋から部屋へ、美しい何かを求めてさまよい続ける。

あっちに行けばもっと? もっと! 何かもっと不思議でもっと安らいで、もっと不安定で。。。

どこを通っても、どこを触っても驚きと発見。

そして今来た道をいったりきたり。そこには地図も進路も退路もない。

そう、自分で自分の道は選ぶのだ。

クロシマとホッタクンは疲れ果てた身体を休めるために、最後にこれまた暗闇の中にあるカフェへ誘われた。

暗いエントランスにこれまた暗い暖簾。そして好きなお茶を選び、そこをくぐると。

暗い暖簾

ポタリ、ポタリ、ガラスの中でゆっくり淹れられているお茶の機械。そして、通されたテーブルにで待つことしばし。目の前で甘い香りとほの甘い味のする丁寧に淹れられたお茶。

お茶

光に照らされたお茶の泡の上に、美しい光の花が咲く。

そしてその花は、

花

散り、舞い、美しい群舞を繰り広げる。

お茶

うっとり。。。。

しかし、ここで重大なハプニングが!!!

そう、写真の撮りすぎで私のスマートフォンがまさかの電池切れ。。。。

うわーーー汗

ホッタくんにカメラワークをあえなくお願いすることに。。。。

周りを見回すと皆、必死にスマホで写真を撮っている。

そうだ、これからのアートは体験から記録、そして拡散。テクノロジーとの共生なんだ。やっぱり私たちのこれからの世界、身近にテクノロジーデバイスがないとやって行けないんだ。。

テクノロジーとアートのボーダー。
今と未来のボーダー。
上と下、右と左の境目。
まさにボーダーのない世界、ボーダーレス。

遠くて近い未来を感じるこの体験。あー美しかった、楽しかった!

【編集後記】

しかし、充実すぎるコンテンツ!

終わって満足度いっぱいで出て来た私たちにマツナガさんが声をかけてきた。「あれは? これはみた?」とチェックされるとて出てくるわ、出てくるわ、漏れ多数。。。(おまけに私のスマホ死んでるし。。。)

くやしーい。これはまた近々におさらいに行かねば!!!

1:今回遊び切れなかった、アプリを使ったアート。みなさん絶対やってみてー

アプリを使ったアート

2:そして駅にも貼ってあったこの部屋まるまる見逃した。。。。泣(多分目玉の一つ)

駅にも貼ってあったこの部屋

みんなも早く予約して! そして充電フルマックス、カッコはパンツとスニーカーで動きやすく!

#体力勝負、汗だくです。。。終わってしばしはぼーっとしてた
#テクノロジーの進化はアートの進化でもある
#しかし、ワンダー、エクスプロア、ディスカバーだけにやっぱり迷路みたい
#見逃したのくやしー。みなさん気をつけてー見逃さないように!
#チームラボボーダーレス
#ネタバレ? いえいえ安心してください! 行って見て触れなきゃわからないこと満載ですからーっ

初出:しごとなでしこ

黒島美紀子 MKシンディケイツ代表

消費家・商業マーケティングコンサルタント
アパレル、セレクトショップ・百貨店を経て独立起業して早や10年余。数々のお買い物の実践と失敗を繰り返し、ファッション、ビューティ、グルメ、ライフスタイルの動向を消費者目線で考察。また、世界各地の商業スペースやブランドをチェック、消費活動を通じたマーケティングを行い、企業と消費者を結ぶ。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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