外まわりに出たきり、なかなか会社に戻ってこない同僚がいると「もう! あの人ってば、仕事を放っていったいどこに行っちゃったの!?」なんて、文句のひとつも言いたくなるかも。
ところで、この「放っておく」という言葉、正しい読み方に自信ありますか?
ふだんよく使うことばを間違えて言っていたら、ビジネスマンとしてちょっと恥ずかしい!
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「勉強を○○○○おいて遊びに行く」あなたは、どちらで書きますか?
1.ほうって
2.ほおって
正解は?
1.ほうって
「放って」は「ほうって」と読みます。パソコンやスマホの変換だと「ほおって」でも「放って」が出てきますが、実は間違い!
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では61%の人が正解していましたが、38%つまり約4割の人が、誤った表記を正しいと思ってしまっています(2018年1月14日現在)。
「放送」「放り投げる」などの「放」には、音読みで「ほう」、訓読みでは「はなす」「はなつ」「はなれる」「ほうる」の四つの読みがあります。
※ ※
ほう・る【放る/抛る】
(1)遠くへ投げる。乱暴に、または無造作に投げる。
(2)途中でやめる。また、そのまま放置する。
(3)あきらめて放棄する。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ