▶前回のレポート32|間違いだらけの見合い相手選び。厳しい婚活市場の現実
ガチ婚活レポート1はこちら
男性へ申し込みして、マッチングすると実際のお見合いにコマが進む
そんなわけで、前回打ちひしがれて検索条件を変え、翌月、お見合いを申し込んだのですが、なんと! マッチングしたのは、所長が顔も見ずに上から順に申し込んだ20人(レポート31参照)からばかりでした。私も最初よりは条件を変えたとはいえ、やっぱり諦めきれなかったんですよね、年収とか、年齢とか。
マッチングした3人目は、
茨城県在住のKさん(36歳)
有名私立K大卒、ゼネコン勤務、海外事業担当
趣味:海外旅行
「こんないい条件のお相手はいないわ! 5つも年上のTさんと会ってくださるんだから! しかも、Tさんと同じ大学じゃない! これはかなりポイント高いわ! がんばって!」と所長はテンション高め、大興奮。
所長が勝手に申し込んだもんだから、マッチング後にあわててプロフィール欄を熟読。確かに、すんごく好条件。顔もさわやかメガネ君。大学が同じってのもうれしいし、海外旅行話もいろいろ聞いてみたい感じ。
やっぱ所長、すげーな! 私が検索したら、この男性に出会えなかったよ!
さわやかメガネ君とのお見合い。場所は都内の老舗ホテルラウンジ
というわけで、お見合い当日。
ふんわりスカートと白いブラウス&ちっこいバックと、清楚系でキメてみた。某老舗ホテルのラウンジに現れたのは、プロフィール写真どおりのさわやかメガネ君!
だけども、想像以上に背が低い?
その日、うっかり張り切って履き慣れない9cmヒールを履いていた私は170cmを超えていて、その差はきっと15cm、いや20cmくらいだろうか?(メガネ君はきっと150cm強くらい?)
でも彼は、そんなことまったく気にする風でなく、さっと私をエスコートしてくれ(そういうのドキドキした♥)、会話も弾んであっという間に1時間が経過。
大学の話や仕事の話、アジアを中心にバックパッカーでひとり旅をしたときのエピソード。どれもとても楽しくて、もうちょっと話をしたい!
初めて、もう一度会いたいな、と思ったのでした。別れ際、お互いに「とても楽しかったです、またぜひ会いましょう!」と握手してバイバイ。
うん、これはいい感じ! 次のデートは何着ようかな~。スニーカーにしようっと…などと妄想しつつ歩いていたら、所長から電話が。
「Tさん、どうでした? もう、気になって気になって…」
「すごく楽しかったです! 話題も豊富で共通の話題もあって、あっという間で…。ただ、思っていたより背が低かったんですが、そんなこと私、全然気になりませんでした」
「そう、よかったわ~。そうよそうよ、背の高さなんてね、結婚生活には何の関係もないものなのよ、よかったじゃない。ってことは、次も会いたいってことね? 先方にはそうお伝えするわよ」
「はい、もちろんです。またぜひ会いたいです!」
「じゃあ、連絡入れるわね。あら、電話だわ、ちょっと待っててね」
所長が別の電話に出ている間、先ほどのお見合いの会話を振り返っていたら……
「Tさん…………。今、先方の相談所から連絡があってね……。お断りしたいって……」
「えーーーっ、なぜですか、どうしてですか。あんなに楽しくしゃべって、ぜひ会いましょう! って言ってましたよぉ、最後に」
「残念ね…。とても楽しい女性だったけれど、ちょっと背が高すぎたって」
「………………」
「ご縁がなかったってことよ。次、がんばりましょう」
なんか。お見合い後、次に進むのを断られるってこういうことなのか。ショックだなぁ、やっぱり。ふと見たら、久しぶりに履いた9cmヒールが痛くって、かかとの皮がむけそうだった。薬局を探して絆創膏を買ったけどすぐ取れた。仕方ないから、ZARAに寄って、安いペタンコ靴を買って履き替えた。
ああ。お見合いって。結婚って。一体なんだろう。
【本気婚活メモ】
・いいと思った相手には振られる
・人間だもの。相性ってあるよね
・結婚はやっぱり運と縁とタイミングなのか
▶ガチ婚活レポート34へつづく
プロフィールイラスト/小池アミイゴ
トップ画像イラスト、記事内イラスト/(c)Shutterstock.com
初出:しごとなでしこ
エディターT
仕事も遊びも忙しく、40歳までシングルを謳歌。数々の女性誌で、お見合いパーティや合コンなど、婚活企画を担当するも成果はナシ。しかしこのたび、本気の行動でついに結果が出ました(びっくり)。いくつになっても、好きな相手と結婚できるんだなぁ〜と実感中です。