玉城絵美さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、工学研究者・玉城絵美さん。
2011年、玉城さんの発明した「ポゼストハンド」がアメリカ・TIME誌の「世界の発明50」に選ばれ、東京大学大学院の成績優秀者に送られる「総長賞」を受賞。
2016年には「科学技術・学術政策研究所(略称・NISTEP)」より、科学技術への顕著な貢献をした“ナイスステップな研究者”に選定されました。
現在は、早稲田大学創造理工学研究科准教授として指導・研究する傍ら、内閣府科学技術専門委員も務め、33歳にして「未来のノーベル賞候補」として注目を浴びています。
研究にのめり込むことになったきっかけは、幼い頃の闘病の経験
幼い頃から数学や理科が大好きだったという玉城さんですが、青春時代にかけて、先天性の心疾患で長期入院を強いられていた時期があったそう。
その入院生活は、部屋の中で好きなことをすることができるという快適な面もあったものの、家族旅行に行けず辛い思いをしたことも。周りの同じように入院していた人たちも、「外に出られないのが辛い」と言っていたという。
そして、そのような部屋の外に出られない人たちとも、外の体験を一緒に共有するシステムがほしいと思ったそう。
玉城絵美さんの「7つのルール」
さて、そんな玉城絵美さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…
1.1日の仕事を数値化する
「1日の仕事の件数×かけた時間×重要度×緊急度」という独自の計算法で総合値を求め、こなした仕事量をチェックし、1日の仕事を振り返る。
2.わからないことは人に頼まない
人にものを頼むときは、どのくらいのタスクなのかわからない状態では頼みたくない。まずは自分で勉強するようにしている。
3.ボロボロのときは明るい服を着る
ボロボロなときほど、オシャレをして明るい服を着るようにしている。
4.文鳥の匂いを嗅いでリラックスする
帰宅後は、メイプルシロップのような匂いがする文鳥の匂いを嗅いでリラックスしている。
5.寝る前に最低1冊本を読む
どんなに忙しくても、寝る前に1冊の本を読み切る。研究に没頭していると多角的な視点がなくなりがちなので、専門書、ライトノベル、恋愛小説、ファッション誌、グラビア誌など、様々なジャンルの本を読む。
6.血糖値を上げるために甘いものを配る
血糖値が下がっていそうな夕方に甘いものを配って、周囲とコミュニケーションをとるようにしている。
7.出来るだけ引きこもる
世の中には部屋の外に出られない人が沢山いるが、科学技術によって、そいう人たちが社会進出する機会や、色々な経験をする機会をもっとつくっていきたい。場所の制限がなくなってほしい。
輝かしい経歴をもつ玉城さんですが、原動力は、ご自身の経験から世の中を変えたいという想い。これからもますます活躍され、研究がさらに発展していくことを祈っています!
次回の「7ルール」の放送は、11月28日(火)よる11時~11時30分です。
主人公は、ギフトとして大人気のクッキー屋さん・桜林直子さんです。シングルマザーとして、現役中学生のイラストレータ“あーちん”を育てる桜林さんの子育て方法も注目です!
しごとなでしこでは、番組の内容をもとに彼女にフォーカスしていきたいと思いますので、是非チェックしてくださいね♡
初出:しごとなでしこ
工学研究者 玉城絵美
1984年生まれ 沖縄県出身 33歳。2006年に琉球大学工学部情報工学科卒業後、筑波大学大学院システム情報工学研究科、東京大学大学院学際情報学府でロボットやインターフェースの研究を行い、2011年に東京大学総長賞を受賞。開発した「ポゼストハンド」が2011年にアメリカ・TIME誌の「世界の発明50」に選出される。2013年から早稲田大学人間科学学術院の助教。現在は早稲田大学創造理工学研究科准教授。ベンチャー企業H2Lを設立し主任研究員を務める。