水分不足で体が水分を溜め込んでいた!?
デスクワークでも、外回りの営業でも、接客などの立ち仕事でも、足のむくみに悩まされている人が多いよう。「むくみを気にして水分を摂らないようにする人が多いようですが、水分不足からむくみを引き起こしていることもあります。水分不足を感じた身体は水分を溜め込んでしまうんです。むくまないためには、飲んで流すことも大切。1日に摂りたい水分の目安は、体重×30mlと言われています。体重50キログラムなら1.5リットルの水分が必要何ですよ」(代官山クリニック 蘆田英珠先生)。むくみケアのために水を飲むべきとは目からウロコ。
水分なら、コーヒーやお茶などでもOKですか? 「コーヒーやお茶に含まれるカフェインには、利尿作用があるので、水分不足を補うものとしてはオススメできません。また、ジュースや炭酸飲料など、糖分の多い飲み物も避けてください」(蘆田先生)。
デスクワークの人は、1時間ごとにトイレへ!
デスクワークのしごとなでしこさんなら、集中して書類作りをしていて、午後は1度もトイレに行かなかった、なんてこともあるかも? 「1時間に1度はトイレに立つように意識して欲しいですね。実際にはトイレに行かなくてもいいのです。何時間も座りっぱなしでいるのではなく、1時間に1度は立ち上がって足を動かして欲しい、という意味。ふくらはぎの筋肉がポンプとなって、血液やリンパを流しているのですが、ずっと同じ姿勢でいると、このポンプ機能が働かなくなってしまうからです。立つ暇も惜しい! なんていうときは、デスクで足首を回したり上下に動かしたりするだけでも、ふくらはぎの筋肉を動かすことができますよ」(蘆田先生)。
立ち仕事なら、かかと重心を意識してむくみを撃退!
外回りで1日中歩き回っていれば、ふくらはぎを使っているからむくまないはず。なのにむくんでしまうのはなぜ? 「歩くときに前重心になっていませんか? この状態では脚の筋肉の使い方がアンバランスになり、使われ過ぎる部分の筋肉が硬くなり、リンパの流れが悪くなります。重心がカカトの真ん中にくるようにしましょう。歩くときは股関節から脚を動かし、必要以上に踏みしめて歩かないことも大切です。立ち姿勢や歩き姿勢が正しくなれば、ふくらはぎを始め、脚のあらゆる筋肉が効果的に使われ、むくみにくくなるはずです」(蘆田先生)。同じ姿勢で立っている時間が多い接客などの立ち仕事の場合は、カカトの真ん中重心で歩くこと、そしてデスクワークの人と同じく、「足を動かすこと」を意識するようにしましょう。
帰宅したら、ヒザ裏をマッサージしてリンパを流そう!
足がむくむと、自然にふくらはぎをもんでいるけれどこれは正解?「間違えではありませんが、むやみにもんでも効果を得られないことが。余分な水分を運んでくれるリンパがたくさん集まる膝の裏を押して流してあげることをおすすめします。膝を立てて座り、指の腹で膝の裏を押します。痛みを感じない気持ちいい力加減で30秒ほど押して」(蘆田先生)
足のむくみはツライだけでなく、美脚を遠ざける原因に。正しい立ち姿勢に気をつけること、同じ姿勢を続けないこと、膝裏のリンパを流すことを毎日の習慣にして、快適に過ごしましょう。
初出:しごとなでしこ