恋愛結婚というのは、お互い恋愛感情で結ばれた男女が数ヶ月から数年お付き合いし、そして自然な流れでプロポーズされ、結婚するものだと思っていませんか?自然な流れでのプロポーズなどこの世には存在しません(思い切って言い切っちゃいます)。
※お見合いや婚活サイトなど結婚を前提とした出会いは例外。
私ライター吉田がこの事実に気がついたのは37歳のとき。そして気づいたその2年後に無事プロポーズをされ、結婚し現在に至ります。自身の経験だけでなく、仕事柄数多くの既婚未婚女性を取材してきたライター吉田が、男性をプロポーズへと駆り立てる方法、その条件などについてじっくり考察していきます。
男性から考えても女性から考えても、結婚というものは【自然な流れ】で進むはずがない
何度でも言いましょう。恋愛結婚において、自然な流れで男性からプロポーズされることなどありえないと女性側に心得てほしいのです。
これは結婚という制度が実際にはどうであれ、責任を伴いきわめて重大な決意をする必要がある、と男性側が考えていることが大きく影響しています。
また女性側からしても、結婚というものは男性にとってはプレッシャーであり、負担を強いるものであると考えているため、どこか遠慮というか、負い目に感じてしまう状況にあるのです。
つまりは男性から考えても女性から考えても、結婚というものは【自然な流れ】で進むはずがないんです。
「いやいや、本当に男性が女性を大切に思っていたら自然とプロポーズするでしょう」そんな反論が聞こえて来ますね。それはあくまで理想であり、世間がつくった妄想お化けです。
純粋な愛情だけでは男性は結婚を決意しません。もちろんうんと若いときにロミオとジュリエットばりな情熱で向かうことはあるでしょうが、アラサーアラフォーの世界ではそういった話は例外として扱わせていただきます。
男性が女性にプロポーズするとき… それは男気スイッチを押されるとき
ではいったいどんなときに男性は女性にプロポーズするのでしょうか。まずは答えを先にお伝えしてしまいますね。
それはずばり“男気スイッチを押される”ときです。
ではいったい“男気スイッチを押される”とはどういうことなのでしょうか。ざっくりとした定義では、【俺がいなければダメだ】という感覚を女性から受けることです。俺がいなければダメだ、という感覚はそのカップルによってさまざまなシチュエーションに変化します。
あるカップルにとってはそれが彼女の母親が病気になったときでしょうし、またあるカップルにとっては男性の地方赴任が決まった時かもしれません。いずれにせよ、平穏な日々が続いていた中で、ふたりの関係に何かしらの変化が起きたときに女性がそっと促すことで、男気スイッチが押されることが多いのは確かです。
この「男気スイッチの押し時」を女性側が見誤ることで、お付き合いしている男性がいるにも関わらず、いわゆる婚期を逃すという事態に陥ってしまうのです。
できれば男性側が自発的にそのスイッチを押してもらえないかと思うのですが、これは共同作業で押さなければならないのです。むしろ私が思うに共同作業どころか、女性側の役割が非常に大きいと考えます。
しかしながら天性でこの才能を有している女性は別として、一般的に男気スイッチを押すタイミングを計ることはとても難しく、また押させるよう促すことは女性にとって大きな賭けでもあり、彼を失うかもしれない恐怖がつきまとうので、勇気が必要です。
次回、男気スイッチを押し間違える女たちの行動や心理についてお話したいと思います。
つづく
初出:しごとなでしこ