▶︎前回のレポート|楽しくなかった炎天下を散歩するだけの初デート。
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40歳からの本気婚活〜出会った男性たち〜散歩メガネ男子34歳vol.3
先日、本屋で「今、最も捨てたいのは夫!」という衝撃的なタイトルの雑誌を目にし、思わず三度振り返ったTです。ごぶさたしていてすみません。
さて、海辺に住むマダムの紹介から電話で初デートの約束をした男性=西武警察君(この名の由来は連載10に)とのデートですが、表参道から六本木まで炎天下を歩き続けること1時間弱、「なんか違うかもなー、帰ろっかなー」と思った矢先、「楽しいですね」と言われ(まさかの!)、瞬時にして気が変わった私(笑)。だって素敵ですからね、モデルさんだし。
六本木で2杯目のハイボールを飲み終えたら(もちろん私ひとりで。彼はエビアン)、「神社が好き」という彼の後について赤坂の神社まで歩き、お参りをして再び歩いて麻布方面へ。
高級住宅街エリアをウロウロしながら「み、水を……くれ……」そう限界モードに達したとき(もちろん足もパンパン)、見えてきたのは公園でした。まさにオアシス! とにかく液体を求め、近くのオシャレスーパーに入りました。
海外のカラフルなドリンクやお菓子が並ぶ店内はまるでハワイのスーパーみたい♡ テンション上がるっ! お目当てのビールだけでなく、スナック菓子やチョコレート、ドーナツもいっちゃう? またもや彼の存在を忘れ、ひとり盛り上がっていたら彼が真顔で言いました。
「あの……、僕、浮いてませんか?」
「こういうオシャレなお店に入ると、緊張するんです。“お前みたいな田舎もんが来る場所じゃない!”って言われているような気がして…。苦手なんですよね」
へ? そんなに素敵な外見なのに? 意外だな〜。
スーパーであれこれ買い物をして、広い公園を一周してから再び歩く。
注:なぜ、そこまでして散歩につき合うのか? このときの私の心理状態をご説明すると、「こんなに都内を歩くことは一生ないだろう。ならば歩けるだけ、歩いてみよう。これは部活だ、そう、部活! (素足にサンダルだし)マメができたらタクシーで帰ろう」でした(笑)。
公園からほど近い商店街ではなぜかキューバ人バンドがノリノリの曲を演奏していて、楽しげな屋台が(お祭りだったらしい)。もう夕方だし小腹もすいたことだし、ハイネケンと串刺しの肉巻きおにぎりを購入。「食べますか?」と聞いても「いや、大丈夫です」と彼。
「イッショニオドリマショー♪」キューバ人に言われて「イエーイ!」と肉巻きおにぎりを振りかざしながら音楽を楽しんだ後(もちろん私だけ)、商店街を抜けて恵比寿方面へ。
「行きつけの眼鏡店を案内したい」と彼が言うのでさらに歩いて代官山へ。
代官山で3軒、中目黒で2軒、歩き回って眼鏡店を見学しました。「それ、どんな服に似合うん? 逆に聞きたいわっ!」とツッコミたくなるような謎のセレクトで盛り上がる店主と彼を横目に、私は必死でオシャレな老眼鏡探し(笑)。40代、そろそろ必要じゃないですか?
ときどき、「これ、どうかな? 似合う?」なーんて店内で言い合っていると、あら♡ これ、完全にカップルじゃね? 意外とありかしらん? 結局「眼鏡には一家言アリ」という彼が選んでくれたオシャレすぎる老眼鏡を購入(57000円!)。
お店を出るとすでにどっぷり日も暮れ、さらに歩いて中目黒駅に到着したころには、時間は夜20時を過ぎていました。しっかし、よく歩いたな。マメができなかった私、すげえ! お腹もペコペコ、中目黒に最近できた“オシャレ肉バル”があることを思い出し、彼を誘ってそのお店へ。
オサレなお店の入口で、彼は真顔でこう言いました。
「あの……、僕、浮いてませんか?」
「こういうオシャレなお店に入ると、緊張するんです。“お前みたいな田舎もんが来る場所じゃない!”って言われているような気がして…。苦手なんですよね」
え? そのセリフ、さっきも聞いたぞ?
▲※写真はご本人ではありません。あくまでイメージです。
【本気婚活メモ】
・男子が繰り返し言う発言には裏があるはず
・外見がよくても、他人への配慮がないのはいかがなものか
・ちなみに、57000円もした老眼鏡はその後一度も使っていません(どこいったー)
▶ガチ婚活レポート12へつづく
イラスト/小池アミイゴ
初出:しごとなでしこ
エディターT
仕事も遊びも忙しく、40歳までシングルを謳歌。数々の女性誌で、お見合いパーティや合コンなど、婚活企画を担当するも成果はナシ。しかしこのたび、本気の行動でついに結果が出ました(びっくり)。いくつになっても、好きな相手と結婚できるんだなぁ〜と実感中です。