▶前回のレポート|マダム推薦・34歳独身男性との初デートはワンピコーデで♥
ガチ婚活レポート1はこちら
海辺に住むマダムの紹介から電話で初デートの約束をした男性との待ち合わせは、真夏の表参道13時。
それは、想像を絶する暑さでした。アスファルトの照り返しハンパない! 田舎の商店街のアーケードみたいな日よけがない!(あたりまえか)
ドキドキしながら、表参道のとあるお店の前で待ち合わせ。
き、キターーーーーーーッ!!!
ピタッとした白いTシャツに白いコットンパンツ、がっつり歩きやすそうなスニーカー(ブランド不明)。背が高くてスラっとして、ほどよい筋肉も私好み、何より確かに現役モデル!
……なのに、なぜだろう? ちょっと昭和の俳優チックな雰囲気なのは………ナゼ?
そう、不思議な形のでっかいサングラス!!!
私、あえてサングラスしてこなかったのにーーー(連載9参照)!
その西部警察(古)みたいなでっかいサングラス、いったいなんなんーーーー???? どこで売ってるんーーーーーー????(すみません、関西人なのでびっくりすると関西弁になります)
オシャレピープルが集う表参道で、草刈正雄もびっくりの全身白のコーディネート、西部警察みたいな(2回目)どでかいサングラスで現れた彼。
笑ってはいけないと思いつつ。初対面のドキドキはどこへやら、ツッコミたい気持ち満載の私。
「はじめまして。じゃ、ちょっと歩きましょうか」サングラスをサッとはずしたら切れ長の瞳。さっぱりとしたしょうゆ顔でした。(でもどちらかというとパッチリ二重が好きなんです、自分にないものだからです)
挨拶が終わったら、またサッとサングラスをかけた彼。周囲の注目をたっぷり浴びつつ(たぶん)、外苑前の方向に歩きはじめました。
13時っていうと、ちょっと微妙な時間帯。「お昼はどうされましたか? 軽くランチでもします?」と聞いてみたら「食べてきましたので大丈夫です。歩きましょう」と。
とりあえず、散歩スタート。
トコトコ。
トコトコトコ。
トコトコトコトコトコトコ。
表参道 ⇒ 外苑前 ⇒ 青山一丁目 ⇒ 外苑東通りを曲がって六本木へ……
気づけば1時間弱経過。真夏の炎天下。汗ぐっしょり、足パンパン、喉カラカラ。
「あのー、ちょ、ちょっと休憩しませんか(ぜえぜえ)」 内心「いいかげん気づけやっ!」と思ってましたが、初デートだし年上だし、一応気をつかってだいぶ優しく言ってみた。ら、
「あ、僕、全然大丈夫です(ニコッ)」って! 違う違う違う、そうじゃない。そのとき、六本木の芝生広場に「白州」の文字が!!! ダッシュで白州ワゴンのカウンターへ駆け寄り、ハイボールを注文。キリッと冷えた炭酸水にたっぷりの氷、フレッシュミントと香り高き白州に拍手……。まさに砂漠のオアシス! ああ神様、ありがとう。
「う、うまいっ!」
グビグビっと半分以上飲んだ後、振り返ると、でっかいサングラスの男がひとり。
「あ、一緒に飲みます?」←喉渇きすぎて、彼の存在忘れてた。
「僕、お酒飲めないんで」と、バッグからエビアンを取り出す男。
ええええーーーっ!!! 気をとり直して、とにかく芝生に座ってひと休みしました。ふと見ると、隣にちょこんと座った彼は、(サングラスを外すと)なかなかイイ男。
だけど、白州ハイボールをグビグビ飲む女とちびちびエビアンを飲む男。
ただひたすら黙って歩き続ける男。この人、何考えてるんやろか……ハイボール飲み終えたら、帰ろっかなー。なんか違うよなー。
ぼんやりそう思っていたら、彼はぽつんと言いました。「楽しいですね」
えええええーーーっ! どこが? なんで? 何をもってそう思う??
でもまぁ、そのひと言を聞いて、せっかくだからもう少し一緒にいようかな、と思ったのでした。
写真はイメージです。ご本人ではありません(笑)。
【本気婚活メモ】
・女は、イイ男にはやっぱりちょっと弱いのかもしれない
・男性の「楽しい」と女性の「楽しい」は違うのか?
▶ガチ婚活レポート11へつづく
イラスト/小池アミイゴ
初出:しごとなでしこ
エディターT
仕事も遊びも忙しく、40歳までシングルを謳歌。数々の女性誌で、お見合いパーティや合コンなど、婚活企画を担当するも成果はナシ。しかしこのたび、本気の行動でついに結果が出ました(びっくり)。いくつになっても、好きな相手と結婚できるんだなぁ〜と実感中です。