真夏は終わり、そろそろ「季節の変わり目」。気温や湿度、気圧の変化に準じて体も変化の時を迎えています。まだ気温の高い日があったり、かと思えば夜は冷え込んで、次の日は上着がないと寒いくらい…と、体温調整が難しいこの頃。湿度が下がって乾燥しやすいこともあり、肌も体調も揺らぎがちです。
秋の味覚「きのこ」の知られざるパワー
低カロリーでお財布にも優しいきのこ類。今や人工栽培がほとんどでスーパーでは年中購入できますが、やはり旬は秋。出荷量もピークを迎えます。きのこは食物繊維豊富で胃腸を養うほか、実は貧血改善や気力アップの効能も。体調に合わせて選ぶことをオススメします!
元気になりたいなら【椎茸と舞茸】
椎茸と舞茸には、気力や元気の「気」を補う補気作用が。同じく補気作用が高い鶏肉と合わせた料理もオススメです。また、いずれも血中コレステロール値の抑制に効果があるとされています。
貧血、肌不調には【しめじと松茸】
全身に栄養を行き渡らせる「血」を補う補血作用のある、しめじと松茸。貧血もそうですが、血が行き渡ることで肌にツヤが生まれます。松茸には免疫力向上の効果が。
便通改善には【えのきとマッシュルーム】
便通を改善する通便作用を持つのは、えのきとマッシュルーム。しめじにも同様の作用があります。秋のデトックスにはこちらを。
夏バテからの不調には【エリンギ】
体の内側にこもった熱や渇きを潤してくれるのがエリンギ。夏からバテ気味の不調が続いて空咳や手足のほてり、寝汗のあるに。乾燥する秋に備えた不調予防にも。
普段の食材にきのこをプラスして、健やかな秋を!
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校)卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。