マッサージが気持ちいい本当の訳
肩や腰、腕や足などをマッサージしてもらうと、凝りがほぐれ、血行がよくなります。疲れがとれて、気持ちが良くなるのは当然です。
でも、あの気持ちの良さは、他では味わえない、何か特別なものではないかと思いませんか?
特別な快感をもたらすホルモンの存在
実をいうとマッサージのときには、オキシトシンという、愛着を抱き、絆を築き、癒しや幸福感をもたらすホルモンが分泌され、特別な快感が得られるのです。オキシトシンは血流に乗って全身を回ると同時に、脳内にも放たれて神経伝達物資として働きます。
触れることで発生するオキシトシン
オキシトシンが分泌される状況はいくつもありますが、その一つが体と体が強く接触し、刺激を受けたとき。つまりマッサージとは、マッサージ師さんと自分の体が強く接触し、刺激を受けるということが本質なのです。
そうしてみると、オキシトシンは「親が子をなでたり」「抱きしめたり」「友人同士でハグをしたり」「恋人とのスキンシップやキス」の際にも分泌され、それによって愛着の念が生まれ、絆が築かれることがわかります。(その究極接触刺激といえばセックスですね)
オキシトシンはすべてのほ乳類が持っているので、人とペットとの触れ合いや交流の際にも分泌され、互いに癒し、絆が生まれたりします。
出典:『ウソばっかり! ~人間と遺伝子の本当の話~』
著者:竹内久美子 ワニブックス刊
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