気温が上がってきて、ますますビールが美味しい季節に! ビールのおつまみといえば…とりあえず「枝豆」。これから旬をむかえる枝豆の薬膳的効能をまとめました。
おつまみとして、超優等生!
コレステロールやカロリーが低く、良性の植物性たんぱく質を多く含む枝豆。実はアルコールの分解を助け、肝機能を高める効果も! 血圧が高めな人にもおすすめの食材です。お酒のおつまみの定番として愛される理由がここに。
夏の不調改善に役立つ効能がいろいろ
梅雨時期から夏にかけては、胃腸が弱りやすい時期。梅雨は胃にも水分が溜まりやすく消化不良、夏は冷たいもののとりすぎで胃の機能が低下…といった症状が多く見られます。枝豆には消化吸収を助け、胃を元気にする効能が。さらに、余分な水分を排出してむくみも改善してくれます。
女性に嬉しい栄養も
むくみ改善に胃や肝臓の機能向上と、既に万能っぷりを発揮する枝豆ですが、さらに嬉しいのは「気血を補う」という作用。元気のもとになる「気」に、体に栄養と体温を運ぶ役割の「血」。特に「血」は、生理のある女性にとっては充実させておくべき大きな要素。現代医学や栄養学に当てはめれば、女性ホルモンのバランスを整える「イソフラボン」や、いまや妊活に欠かせないことで認知されている栄養素「葉酸」も、枝豆は多く含みます。
というわけで、初夏に嬉しいメリットが沢山の枝豆。スーパーで居酒屋で、見かけたらぜひ!
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校)卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。