働く女性が直面する【セクハラ】問題、ちゃんと知りたい!
そもそもセクハラの定義って?
職場で労働者の意に反して性的な言動が行われ、それを拒否したことで解雇・降格・減給などの不利益を被ること。また、職場環境が不快になり、仕事に支障が生じること。
世界で広がる【#MeToo】の波
2017年10月、ハリウッドの映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが、数々の女優たちにセクハラを繰り返していたことが発覚。女優のアリッサ・ミラノが、セクハラや性暴力を受けたことのある女性たちに、「#MeToo」とハッシュタグをつけて返信するよう呼びかけた。日本では12月に作家・ブロガーのはあちゅうさんが、かつて受けたセクハラ・パワハラ被害を公表。2018年1月のゴールデングローブ賞、グラミー賞授賞式でも、多くの俳優やアーティストたちがセクハラに抗議する姿勢を示した。
【○×テスト】
たとえばこれは、ハラスメント!?
[1]「よくがんばったね」と肩にポンと手を置く
[2] 何回断られてもデートに誘い続ける
[3] 女性店員が客席につく飲食店に連れて行く
[4] お茶くみやお酌を女性だけが行う習慣
[5] カラオケでデュエットを迫る
[6]「男なんだから」「女なんだから」という言葉を使う
[7] 恋愛経験を尋ねる
[8]「結婚はまだ?」「子供はまだ?」と聞く
[9] 後輩男性社員をクン付けで呼ぶ
[10]「かわいいね」とほめる
解答:完全にセクハラ認定されるのは身体的接触である[1]。[2]は1~2回なら許されるがそれ以上はセクハラに。[1]~[6]は基本的にNG。[7]~[10]は相手との関係性によるが、セクハラになる可能性アリ。
都道府県労働局雇用環境・均等部(室)への相談件数はセクハラがいちばん多い!
1位…セクハラ 38%
2位…婚姻、妊娠・出産などを理由とする不利益取り扱い 28.2%
3位…妊娠・出産などに関するハラスメント 6.7%
4位…母性健康管理 13.1%
5位…性差別 6.1%
その他 10.2%
平成28年度に各都道府県の労働局に寄せられた、男女雇用機会均等法に関する相談のうち、セクハラについての相談は7,526件。職場の窓口に相談している人や泣き寝入りしている人は含まれないため、実際はもっと多くの人がセクハラに悩んでいると予想される。(平成28年度 都道府県労働局雇用環境・均等部(室)での法施行状況より)
Oggi4月号「Oggi大学」より
撮影/為広麻里 デザイン/mambo西岡(ma-hgra) 構成/酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部