朝ドラ『ブラッサム』1週間の見どころと感想をレポ
みなさん、朝ドラ『ブラッサム』ご覧になられていますか? ヒロイン・葉野珠(はの たま)を演じるのは石橋静河さん。激動の明治・大正・昭和を駆け抜けた作家・宇野千代さんをモデルに、苦難のなかで恋と創作に突き進む女性の人生を描きます。
朝ドラ大好きOggiチームきってのNHK「連続テレビ小説」ウォッチャー、ライター・朝 ドラ子が、毎週グッときたポイントを自由きままに語りたいと思います!
第5週「狂騒で、東京」を振り返ります
故郷・岩国を離れ、珠は東京へ。元夫の弟・保の「世話係」として、下宿でふたり暮らしが始まります。出会ったころから秘めていた珠への思いを告白する保、失恋の傷からまだ立ち直りきれない珠。保は珠がその気になるまでいつまでも待つ、と言いますが…。同居から始まるラブストーリーは開幕するのか、それとも!?

やっぱり無理がある! 兄妹のふりしてひとつ屋根の下
珠と保が暮らす下宿は男女の同棲禁止ですから、ふたりは兄妹と偽って暮らし始めたわけですが。どうみても無理があるので大家のマキさんは当初から怪しんでいます。いわく、珠が保を見る目はまるで恋人を見るかのようだと…。まだ恋愛する気にはなれないと言っていた珠だけれど、心の中では保に惹かれつつあるのかもしれない。いずれにせよ、真相がバレるのは時間の問題です。
心苦しくなった保は「すみませんでした!!」と自分たちが兄妹ではないことを明かします。訳ありの珠を不憫に思ったのか?マキさん、あっさり許してくれました。優しい大家さんでよかったね。
それどころか、保の恋愛相談に乗るなど、ふたりの恋路をアシストまでしてくれるマキさん! なんでそこまで親身になってくれるんだ!!
文壇との出会いは突然に…
そして東京編スタート!ということで、次々新キャラが登場した今週。保の家庭の事情で仕送りがストップ→珠がレストラン「悠樂軒」でウエイトレスの仕事を始めるのですが、偶然にもこの悠樂軒は有名作家や編集者が集う場所だったんですね〜! 日本屈指の文芸雑誌「首都公論」の編集長・黒崎、気鋭の作家・秋山格之介(モチーフは芥川龍之介)と立て続けに出会う珠。ふたりともいちウエイトレスの珠に気さくにお話ししてくれるじゃないの。さらに、作家志望の青年・左 良太も登場し、「珠やん」と呼んでグイグイ距離を縮めてきます。
イケオジにクール系文豪に人懐っこい関西弁男子に…次から次へと個性豊かな男性が登場し、なぜかヒロインに意味ありげに話しかけてくる──『ときメモGirl’s Side』か??とツッコミを入れずにいられない。才能を持つ者は引かれ合うということなんですかね。器量もよく、ウエイトレスの仕事も初めてながらテキパキとこなす珠のソツのなさも、好感度につながっているのかもしれませんね。
しかしこの出会いが偶然だったとしても、チャンスは自ら掴みにいくのが主人公というもの! 上京してから書き進めていた小説を、勇気を出して黒崎編集長に手渡す珠。結果、「稚拙。つまらん。」とバッサリ切られてへこむことになるのですが、この一歩が何かを動かしそうな予感です。黒崎編集長、どうやら珠に光るものを感じているようすなのです。珠の作家人生、ここから始まるのか!?
ヒロインの恋愛模様にいまいち乗り切れない問題
さて、いつのまにか珠と保の同居生活が始まって1年以上が過ぎました。外で働き始めたこともあり、珠の世界が広がっていく一方で、彼女を想う保の気持ちにもどこか焦りが。そんな矢先、保は左と親しげに話す珠を目撃! 嫉妬にかられた保は激怒するも、これがきっかけでふたりは心の中の本音を曝け出すことになりました。恋仲になればいつか関係が終わってしまうことを恐れていた珠に、「わしは珠さんを裏切らん」とまっすぐに伝えた保。そんな彼に心動かされたのか、ようやく「うち、保さんが好きじゃ」と素直になれた珠なのでした。
いや〜しかし今作は恋多きヒロインの物語ですから、保との恋路もいつかは終わる運命なんだよな〜と思うと手放しに祝福できないのが悲しい。保の「珠さんを裏切らん」発言も、こりゃあ珠のほうが裏切るかもな…と脳内にチラついて、フラグにしか見えない。それゆえふたりの恋愛ムードに乗り切れず、あんまりキュンキュンできないのが少し残念なところです。せっかくなら「このふたり別れちゃうの!? やだーーー!!」ってくらい夢中にさせてほしい!
真面目で優しく、珠ひとすじの保だけれど、珠の発言に対してほんの〜り否定から入りがちなのも気になるんだよな。珠がチップをもらって帰れば「こんなんもろうて大丈夫なんか?」と怪しみ、黒崎編集長に自分の原稿を見せてみたいと思い立てば「むげにされてしまうかもしれんで」と釘をさす。珠ラブゆえの心配や嫉妬なのもわかるのですが、もっと「よかったね!」とか「応援するよ!」とか言ってもらいたいよねえ。こういうネガティブな部分が、いつか珠の行動を縛るようになってしまわないかとドラ子は心配です。
しかし当の珠は、保のネガティブ発言にも「それでもいいんです。憧れていた世界がそこにあったら、触れてみたいと思うでしょう」と答えられるのがさすがなんですけどね!
恋が実り、妊娠も発覚。ふたりの今後はどうなるの? 次週は「ふたり、北へ」
めでたく結ばれた珠と保。数か月後には、珠の妊娠も発覚。珠本人は、お母さんになることを前向きに捉えているようです。とはいえ保はまだ学生の身、今後ふたりはどうやって暮らしていくのでしょうか。次週予告を見ると、突然の北海道行きフラグが! これだけ東京で新キャラ(と凝ったセット)を出しておいて、いきなり北海道編が始まるなんてことある!? なんとなく珠は東京に残りそう(or戻りそう)な気がするな〜と、メタ的な想像をしております。
「朝ドラウォッチャー」ライター・朝 ドラ子
NHK「連続テレビ小説」(通称・朝ドラ)をこよなく愛するアラフォー。毎日退勤後にNHK ONEでじっくり観るのが日課。会議でのアツい朝ドラコメントが「天才的なウォッチャー」と編集長に認められ、この連載を開始。歴代ナンバーワン朝ドラは『スカーレット』(2019年度後期放送)。『ひよっこ』再放送にも毎日ワクワク!



