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WORK

2026.04.29

褒めたら怒られたのはなぜ? 人間関係を壊さない伝え方をマスター

良かれと思って褒めたのに、なぜか空気が悪くなった経験はありますか? 職場でもプライベートでもOggi世代は“褒める側”に回る場面も増える一方で、褒め方の難易度も上がります。意外と起こりやすい「褒めたら怒られた」のシチュエーションについて、関係性を壊さないためのポイントを体験談を交えながら解説しましょう。

並木まき

なぜ「褒めたのに怒られる」の?

「褒める」は本来ポジティブな行為のはずなのに、なぜか怒られて逆効果だったというシチュエーションは、褒めたことそのものよりも感覚や価値観の違いによって起きやすい現象です。

褒めた側の意図と受け取り側の認識が異なるほど、せっかくの褒め言葉が逆効果になりやすく、具体的には、上から目線に聞こえていたり評価されたくなかったことに注目されてしまっていたり、誰かとの比較をしながら褒めていたり… といった場面で、褒め言葉が怒りを誘うことがあります。

また、褒め方は正しくても立場を考慮しないのも問題です。
上司や目上の相手に対して気軽に褒めてしまうと、上から目線で非常識だと受け取られ、相手を怒らせがちです。

褒め方で失敗する人には共通パターンがある

(c)Adobe Stock

褒め方で失敗をするときには、共通するパターンがあります。
無自覚にやりがちなNGな褒め方をまとめました。

♦︎NGな褒め方1:立場を考慮していない

「よくできているね」「成長したね〜」などの言葉は、一見するとポジティブでも実は「評価」に聞こえがち。
上司や目上の相手には確実にアウトなほか、対等な立場からでもこのような褒め方をされると、上から目線で自分を評価しているように受け取りやすい典型です。

褒めている側はいい意味で使っていても、言われた側は不快感を覚えます。

♦︎NGな褒め方2:誰かとの比較が含まれている

「○○さんよりも、わかりやすいね」「▲▲さんの資料よりいいね」など、本人ではなく他人との関係を引き合いにする褒め方は、褒められている側も複雑な気持ちになりがち。

素直に喜べないだけでなく、比較に出てきた相手を意識せざるをえなくなり、モヤモヤとした心情が残りやすいでしょう。

♦︎NGな褒め方3:抽象的すぎる

「すごいねー」「いいね!」など、何がいいのかわからない褒め方も失敗しやすい典型です。

褒められた側は自分の行動を軽く流されただけのように感じやすく、せっかく褒めても、ただの社交辞令で中身のない褒め方だと受け取られがちです。

【実体験】「仕事早いよね」が地雷になったアラサーの反省が深い…

(c)Adobe Stock

ところで、筆者の知人Aさんは「仕事早いよね」と後輩を褒めたのが逆効果になった体験があるとのこと。
その背景を詳しく聞いてみました。

「後輩に『仕事早いよねー』ってなにげなく言ったら、その場で後輩が明らかにビミョーな表情になったんですよね。
え? 褒めたのになんで? って不思議だったのですが、それ以来、私を避けるようなところも出てきて不可解すぎたので、思い切って本人に聞いてみたんです」

すると、後輩からは「仕事が雑だって言われたような気分になって、戸惑いました」との返答があり、Aさんは褒め方の難しさを痛感したそう。

「私は普通に褒めただけだったのですが、そういう受け取り方もあるんだなって勉強になりましたね。
スピードはむしろ能力だと思っていたのに、後輩は“質よりスピード重視なのか”と指摘されたと誤解したみたい。
そのときに後輩からもらった資料は質にも問題なかったので、言葉を省かずに、違う褒め方をしたほうが良かったんだなって反省しました」

これは褒めた側に悪気がなくても、誤解を招いた事例です。
後輩がAさんと同じ感覚ならば素直に褒め言葉として受け入れられたはずですが、深読みしすぎてしまったのかもしれません。
仕事の現場では、このような“ボタンの掛け違い”が往々にして起こります。

もう失敗しない! 怒らせない褒め方のポイント

(c)Adobe Stock

褒めるスキルは、センスではなく技術♡
不用意に相手を怒らせないよう、意識したいポイントを整理します。

♦︎ポイント:事実と影響をセットで伝える!

たとえば「資料の構成が分かりやすくて、打ち合わせもスムーズでした」など、褒めるときには相手の仕事の“事実”と“それによって得られた良い影響”をセットで伝えるようにすると、褒め言葉が正しく伝わりやすい傾向にあります。

ちょっとまどろっこしいと感じるかもしれませんが、誤解を招かないためにも丁寧に褒めるよう意識をしてみて損はありません◎。

♦︎ポイント:相手の意図をくむように努力する

褒めるときには、褒められる側の意図をくむように努力をするだけでも、伝わり方が変わります。
たとえば「細かいところまで丁寧に作ってくれてるのが伝わったよ〜」など、相手が大事にしていることを見つけ、そこをメインに褒めるようにすると人間関係はスムーズに◎。

♦︎ポイント:主語は「自分」で!

「私はすごく助かりましたー!」「個人的にあの表現とっても好きでした」など、自分が感じたことを添えながら褒めると、誤解を防ぎやすくなります。

無理に取りつくろう必要はなく、あくまでも自然に自分の感想を交えると◎。

褒めたら怒られた… のモヤモヤへの処方箋♡ 専門家が答えます!

(c)Adobe Stock

褒めたら怒られたシチュエーションに関連するモヤモヤに、専門家がアンサー。
モヤっとした疑問を解消しましょう!

♦︎Q1. 褒めない方がいい人もいる?

A1. います。ただし褒めないのではなく伝え方に工夫を。

褒め言葉を誤解して受け止めやすい人は、褒め言葉がきっかけで人間関係にトラブルを起こすタイプ。自己評価が低かったり、過去に褒められて嫌な経験をした人に少なくない傾向です。
身近にこういった人がいると苦労しますが、そういう相手にもまったく褒めないのではなく、伝え方に工夫をして意図を伝えましょう。

♦︎Q2. 褒めて怒らせたので、褒めるのが怖くなりました

A2. その感覚は自然。でも必要なときは褒めて。

褒めて怒らせてしまった経験があると、褒め言葉を口にするのをためらいますよね。
でもまったく褒めないと相手の良い行動が強化されず、関係が深まりにくいデメリットも。
相手に誤解されにくい言葉や表現を選び、必要なときにはこれからも褒めるようにしてみて。

♦︎Q3. 本音じゃない褒め言葉はバレますか?

A3. バレている可能性も低くありません。

本音ではない褒め言葉は、高確率で伝わっているもの。
言葉が抽象的だったりタイミングが不自然だったりするだけでなく、感情が乗っていないので違和感を招きやすいのです。
無理に褒める必要はありませんから、自分が褒めたいときに素直な気持ちで褒め言葉を出してみて。

褒めたら怒られたのは、認識の違いが大きい

褒めたら怒られたのは、自分と相手の認識の違いが大きな原因かも。
自分の言い方が悪かったり、相手が面倒な受け取り方をしてしまっていたりといった単純な要素だけでなく、お互いの前提や価値観が違うだけでも認識が異なる場合があります。

スムーズなコミュニケーションのためには、相手がどう受け止めるかまでを考慮して言葉を発する配慮が効果的。
誤解を招きそうな言い回しは避け、相手との関係が良くなるように心がけながら褒め言葉を発してみてください。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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