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なぜ? 普段は優しい人が怒ると怖いワケ
優しい人は、怒らない人ではありません。
普段は怒らないタイプほど、我慢を重ねた結果として怒り出すケースが多い傾向にあります。
普段は優しい人が怒ると怖いと感じる理由はさまざまありますが、いつもは許してくれていた人が怒るということは「一定のラインを超えてしまった」「もう無理です」というシグナルだったり、これまで築いていたと思っていた信頼が揺らいでいるサインだったりすることも多いもの。
こういった背景から、普段は優しい人が怒ると「最後通牒」のように感じやすく、周囲が「怖い」「やばい」などと感じやすいのです。
普段は優しい人を怒らせたときのNG行動に注意!

普段は優しい人を怒らせると、慌ててしまって不可解な対応をしてしまうかもしれません。
でも対応を間違えると、さらに関係が悪化します。
NGな対応をまとめました。
♦︎NG:言い訳をする
怒っている相手に「でも」「だって」などと自分を正当化する理由を並べるほど、相手はさらなる苛立ちを募らせます。
普段は優しい人であっても、これは同じ。「こちらは本気で怒っているのに、理解してもらえていない」と感じさせやすくなります。
♦︎NG:軽く謝ってしまう
普段は優しい印象だからと、うっかり「ごめんごめん」「そんなに怒ること〜?」などと軽い謝罪や茶化すような言葉をかけるのはNG。
むしろ怒りを募らせるので、逆効果です。
怒っている側は怒りの深さを理解してもらえていないと感じ、事態が悪化します。
♦︎NG:すぐに元通りを求める
「謝ったんだから、いいよね?」とばかりに、表面的な謝罪をして元通りの関係に戻そうとするのは、自分勝手な行動に映りがち。
怒っている人には感情を整理しながら冷静さを取り戻すだけの時間が必要ですし、無理に空気を戻そうとすると怒りを軽くあしらっているような印象が強まります。
信頼を回復するには? 普段は優しい人が怒ったときの正しい対応

怒らせてしまった相手との関係で大事なのは、早く元に戻すことよりも関係を修復し、信頼を回復することです。
信頼回復に向けたステップを解説しましょう。
♦︎ステップ1:事実を受け止める
まずは、自分が相手を怒らせてしまった事実を認めます。
ここで逃げたり言い訳を考えたりするほど信頼は遠ざかってしまうので、事実は事実としてシンプルかつ冷静に受け止めましょう。
♦︎ステップ2:誠実に謝罪をする
謝るときには、言い訳をせず感情的になりすぎないのも大切なポイント。
「不快な思いをさせてしまって、申し訳ありません」などと、相手の気持ちに寄り添った謝罪をしましょう。
♦︎ステップ3:相手の気持ちを理解するよう努力する
怒っている最中は、感情の整理ができない場合もあります。
関係を壊さないためには、相手の気持ちを理解するよう努力している姿勢を示すことも有効。
関係を修復したい意思が伝わりやすく、相手の怒りも収まりやすくなるでしょう。
♦︎ステップ4:行動で示す
相手が怒っている理由が自分の行動にあるならば、同じことを繰り返さないよう、これからの行動で示していくことも必要です。
「口だけで行動が伴っていない」と感じさせてしまうと、せっかく和解をしても信頼関係は修復できません。
【実体験】ここが分かれ道… 優しい人を怒らせて関係が戻った or 戻らなかったケースの違いは?

優しい人を怒らせたあとに、関係が戻る場合もあれば戻らずに疎遠になるケースもあります。
関係が戻るケースと戻らないケースを、筆者がヒアリングをした女性たちの実体験をもとに解説します。
♦︎怒らせたあとに関係が戻ったケース… 焦らずに待った
今は事務職のAさん(35歳)は、30代に入ってすぐの頃に前職で同僚を怒らせてしまったそう。
「アパレルで働いていた頃に、同僚と意見の食い違いからヤバい雰囲気になってしまって…。普段は優しい子だったので、こちらも甘えてしまってついひどいことを言っちゃったんです。
怒らせてしまったのは完全に私の発言のせいだとわかっていたのですが、相手はかなり感情的になっていたから、すぐに仲直りをしようとせず冷静になった頃に丁寧に謝罪をしました。
完全に元通りになるまでには時間がかかりましたが、焦らずに謙虚に接し続けたら自然と元に戻りました」
このケースでは、焦らなかったことが功を奏したとも考えられます。
相手が冷静さを取り戻し始めたときに謝罪ができると、スムーズに受け入れてもらいやすいものです。
♦︎怒らせたあとに関係が戻らなかったケース… 謝罪を押し付けているように見えた
Bさんは30代前半の頃に、業界の若手でつくった有志の勉強会に参加。しかしそこでの態度がメンバーを怒らせてしまい、結果として関係が戻らないままだったそうです。
「仕事の延長ではあったけれど、業務そのものではないから頼まれたことを後回しにしたり、勉強会にも毎回遅刻したりしていたらメンバーの数人を怒らせてしまって…。みんな普段は優しい人だったので、怒ったときにはびっくりしました。
これはマズイと思ったので、すぐに何度もLINEをして謝ったんですけど、許してくれると思っていたら逆に『ちょっと距離を置きたいです』と返信が届きました。
気まずくなってしまい、それ以来勉強会にも参加しにくくなって、結局そのまま疎遠になりました」
怒りを軽く受け止めてしまったように受け取られた可能性があるケースです。
すぐに謝るのはときに逆効果で、相手のペースを無視している「謝罪の押し付け」に思われるリスクも潜みます。
普段優しい人を怒らせたときに気になるポイントを解説!

普段は優しい人を怒らせてしまったときに気になりやすいテーマを、専門家がワンポイントで解説します。
♦︎Q1. 何度も謝るべきですか?
A1. 基本的には謝罪は一度で十分です。
何度も謝ったからといって、謝罪が効果を上げるわけではありませんから、基本的には一度で十分。
謝ったあとには、言葉よりも行動で示すほうが誠意が伝わります。
♦︎Q2. 無視されている場合はどうする?
A2. 追いかけずに時間をあけましょう。
相手の怒りが深く、無視までされているときには修復にも時間がかかります。
無理に追いかけずに時間をおいてから、相手が冷静になった頃合いで言葉をかけてみて。
普段優しい人を怒らせたら、焦らずに誠実な対応を
普段優しい人を怒らせたときには慌てて元の関係に戻したくなりますが、信頼を取り戻すためには焦らず誠実な対応を心がけて。
大切なのは、言い訳をせずに相手の怒りを受け止め、誠意をもって謝ること。
行動で信頼を取り戻すべく、表面を取り繕うのではなく、きちんと向き合って解決していきましょう◎。
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



