目次Contents
「早速ですが」の意味は? クッション言葉なの?
まずは基本をチェック!
「早速ですが」は、前置きを省き本題に入る前に使われる言葉です。
会話をスムーズかつ効率的に進めるために用いられることが多く、いわゆるクッション言葉に分類されます。
なお「ここからが本題ですよ」というサインでもあり、雑談を切り上げるときや挨拶のあとに本題に入りたいときにも便利なフレーズです。
【ビジネスマナー】「早速ですが」の注意点

便利な言葉ほど、無意識に使いすぎてしまう傾向も。
「早速ですが」を用いると印象を下げてしまうリスキーなポイントを整理しましょう。
♦︎注意点:使いすぎると機械的
すべてのメールや毎回の訪問で「早速ですが〜」を使いすぎると、テンプレート感が強まるだけでなく、相手をいつも急かしているように受け取られるリスクもあります。
また、みんなの雑談が盛り上がっているときに「早速ですが」を使うと、ドライで機械的な雰囲気が強まります。
♦︎注意点:お礼や謝罪の前に使うのはNG
お礼や謝罪など、気持ちを誠実に伝えたい場面で「早速ですが」はNG。
「早速ですが」には本題へと急ぎたいニュアンスがあるので、お礼や謝罪とは相性の良くない言葉です。
誠実な対応が必要な場面では、前置きを省く言葉は控えましょう。
♦︎注意点:目上の相手に多用しない
「早速ですが」は、失礼な言葉ではありません。
けれど、重要な商談や敬意を表すべき相手に対しては、少々軽い印象や自分勝手なイメージを与えるリスクが潜みます。
ビジネスシーンでは、前置きや雑談も無駄なものではなく人間関係の潤滑油になることも。
場面や相手に応じて「早速ですが」を使っていいシーンなのか、適切に判断しましょう。
「早速ですが」の言い換え表現をマスター

「早速ですが」を状況別に使い分けできると、印象が格段に上がります。
アラサー世代が使いやすい言い換え表現をまとめました。
♦︎丁寧な言い方が好まれる場面では…
「さて、本題に入らせていただきます」
「それでは、本題についてご説明いたします」
「さて」や「それでは」をうまく使うことによって、なめらかなテンポで会話を進められます。
♦︎会議やプレゼンでは…
「本日は◯◯について、お話いたします」
「それでは資料をご覧ください」
本題に入るときに、他の言い方を使えれば「早速ですが」を使わずにスムーズに本題へと入れます。
アラサー失敗談に学ぶ!「早速ですが」実務上の落とし穴

「早速ですが」を使うシーンはさまざま考えられますが、アラサー世代が使って赤っ恥をかいたケースも!?
筆者が見聞きした事例から、印象的だったふたつの事例を紹介します。
♦︎これはNG?:LINEやチャットで多用
30歳のAさんが転職した職場は、LINEやチャットで業務上の連絡を行うことが多いそう。
以前の職場では主にメールを使っていたことから、新しい職場でもメールの延長でLINEやチャットを使っていたところ、上司から指摘を受けてしまったそうです。
「LINEとかチャットでも、基本的にメールの文章で送っていました。
なので、要件を簡潔に伝えるときほど『早速ですが』も、意図的に入れていたんですよね。
でも上司から『君のチャットの使い方は、いつも堅苦しくて読みにくい。要件だけ入れるようにしてよ』って指摘をされてしまって…。
それ以降は、なるべくクッション言葉は使わないようにしています」
チャット文化では、テンポの良さや簡潔な文章が好まれる傾向に。
フォーマルな言い回しを多用すると浮きがちなのも確かですので、社内文化に沿って言葉を選ぶといいかもしれません。
♦︎これはNG?:部下に毎回送っている
30代半ばのBさんは、チームリーダーとして仕事に追われる日々。部下への連絡はできるだけ簡潔にしたい意識が強く、『早速ですが』もよく使っていたそうです。
しかし、同僚から「いつも急かされている感じがするのでは?」と指摘をされたのを機に使い方を見直したそうです。
「部下に送るメールに、余計な前置きは書きませんという意味で『早速ですが、資料を送ります』『早速ですが、修正しました』などと、以前は普通に使っていましたね。
でも、そのやりとりを見た同僚が『毎回書くと、なんだか冷たく急かされる感じがして嫌なんじゃない?』って言ってきたので、ふと考えたんですよね。
部下からクレームが入ったわけではありませんでしたが、確かに冷たい言葉で急がせているようにも読めるなって思ったので、今では昔ほど多用しなくなりました」
「早速ですが」は多用するほど、急かすような印象も醸しがち。
やわらかな印象を目指すなら、ほんの少し言葉遣いを変えるだけでも変わります。
「早速ですが」は正しく使えば便利な言葉
「早速ですが」は、基本的には便利な言葉。
しかし、毎回同じように使っていたり定型文のように差し込んでいたりすると、意図しないマイナス印象を招くこともあります。
つまり「早速ですが」は上手に使ってこそ、便利に使える言葉と心得て!
多用している心当たりがあるならば、今日から少しだけ別の言い回しも交えるように気をつけてみるといいかもしれません♡
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



