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椅子の数え方とは?
物を数えるときに、複数の数え方が思い浮かぶことは珍しくありません。日本語では対象物によって数え方が変わるので、混乱しがちです。椅子を数えるときはどのように数えるのが正しいのか見ていきましょう。
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数え方のポイントは「脚」の有無
椅子を数えるときに、「一つ、二つ」と数えても間違いではありませんが、「1脚、2脚」と数えることが一般的です。「座面を支える脚がある」と考えると、覚えやすくなります。
脚で数えるものは、椅子だけではありません。家具や食器でも脚があるものは、「1脚」と数えましょう。例えば、机・三脚・ワイングラスなども、同じように数える決まりです。
ただし、机の場合は「卓」「台」と数える場合もあります。台座として使うことを目的にしている場合は、「台」を使うのが基本です。同じ種類であっても、用途や形状によって数え方が異なる点を押さえておきましょう。
数量表現には「助数詞」を使う
助数詞とは、日本語で物を数えるときに使う接尾語です。数量を表す語の後ろに組み合わせることで、物の形状や性質を示しています。代表的なものは「個」「匹」「本」「枚」「人」などです。
「コーヒーを1個」と言っても意味は通じますが、「1杯、2杯」と数えるとよりイメージがわきやすいでしょう。対象物に適した助数詞を押さえておくと、正しい数え方ができます。
また、二つのものを1セットで数える場合もあるため、違いを押さえておきましょう。例えば、靴や靴下は両足で「1足」、食事をする際に使う箸は2本で「1膳」として数えます。
「脚」のない椅子はどう数える?
脚のないタイプの椅子の場合、「1脚、2脚」と数えることに違和感を抱く人もいるはずです。脚があるのかどうか、よく分からないデザインの椅子はどうやって数えるのでしょうか。タイプ別の椅子の数え方を紹介します。
ソファや長椅子の数え方
椅子を数える場合には、基本的に脚の有無で判断します。しかし、脚がないタイプの椅子の場合は「脚」という単位で数えることができないのです。
脚がない箱状のソファや長椅子は「台」という単位を使って、「1台、2台」と数えます。床に接地する部分と座面の間が収納になっている椅子の場合も、脚に該当する部分がないため「台」を使うのがベターです。
脚があるかどうか判断できないような椅子や、脚と呼んでいいのかよく分からない椅子は、全て「台」で数えましょう。ただし、脚がはっきりと分かるタイプのソファは、「1脚」として数えても間違いではありません。
座椅子や座布団の数え方
座椅子は脚がなく、床と座面の距離がほとんどないため、「1台、2台」と数えることが一般的です。座布団は一般的には「枚」と数えますが、客人をもてなすために畳や座椅子の上に敷く座布団は「1客、2客」を用います。「客」と「脚」は、両方とも「きゃく」と読むので混同しがちですが、「座布団を出すときは接客をするとき」と考えると分かりやすいでしょう。大切な人をもてなす場面では、座布団を出すことが多いはずです。
グラスや食器なども「客」を使って数えることがあります。和食器は5客あるいは10客で1セットとして数えることも、併せて覚えておきましょう。
ベンチの数え方
一口に「ベンチ」と言っても、街中ではさまざまなタイプを見かけるでしょう。ソファのように室内でくつろぐことを目的としたものもあれば、公園やバス停などで腰かける用に置かれているものもあります。
備え付けのベンチのように、移動しないことを前提に設置されているものは「基」を使うことが基本です。常に固定された状態には、「脚」を使用した数え方はしません。動かせない公園のベンチや、庭園にある石造りのベンチなどは「1基、2基」と数えます。カウンターバーにあるようなスツールも、床に固定されている場合は「基」を使って数えてよいでしょう。
移動可能なベンチは、「本」や「台」と数えます。まれに「脚」を用いる場合もあります。
お店での椅子の数え方
同じ椅子を数える場合であっても、立場や場所が変わると数え方も変わることがあります。場合によっては、「脚」を使うと意味が分かりづらくなってしまうでしょう。お店での椅子の数え方を紹介します。
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商品として捉えた場合
椅子を商品として販売する側になったときは、「点」を使って数えることがあります。家具店で、椅子やソファを注文するときのことを思い浮かべてみましょう。
会計時にお店のスタッフから「椅子を4点、机を1点ですね」というように、数を確認する場面があるはずです。お店では品物の種類に関係なく、「点数」として扱うことは珍しくありません。
このほか、業者や家具店のスタッフは家具を「1本、2本」と数えることもあるのです。一般的には使われない専門的な数え方ですが、椅子だけでなく売り物の家具に対して幅広く使われます。
場所として捉えた場合
お祝い事や宴会などで、人をもてなすときに「一席設ける」と表現することも。飲食店などで、人が座る場所として捉えるときは「1席、2席」と数えます。
もてなしの席を用意する場合は「12脚、準備してください」とは言わず「12席」と言います。会議や研修などで、人が座る場所を準備することになったときも「〇席」と表現しましょう。
教室の椅子や、映画館・劇場などの椅子も「席」に分類されます。単純に椅子の数を数えるのではなく、場所として表現したいときは単位を使い分けるようにしましょう。



