【どこ行く?】都心の中のオアシス的公園から、大自然と地球のダイナミックさを感じる場所まで

なんといっても、パースの最大の魅力のひとつが豊かな自然。ニューヨークのセントラルパークを超える広さを持つ「キングスパーク」は、パース中心部から歩いてアクセスできる距離にありながら、その豊かさで忙しい私たちを包み込んでくれます。高台からはパース市内を一望。高層ビルを抱える港・エリザベスキーと対岸を行き来するフェリーや、南パースの街、そして何よりその間に横たわるスワン川の広大さを感じることができます。

パーク内のボタニックガーデンには、西オーストラリア州の固有種が常時3000種類以上存在するそう。プロの手できめ細やかなお手入れをされており、年間を通じて季節にごとに咲く、生き生きとした植物たちが訪れる人たちを出迎えます。
こちらの公園は、自然を感じさせると同時に戦争(主に第一次・第二次世界大戦)で亡くなった方を慰霊する場所としての役割も。

慰霊碑を中心に毎年、平和への祈りがささげられるというのも、心落ち着かせてくれる場所である理由のひとつなのかもしれません。
キングスパーク(Kings Park Botanic Gardens / Kaarta Koomba.)
Fraser Avenue, Perth WA 6000
Telephone: (+61 8) 9480 3600
Website: www.bgpa.wa.gov.au
Instagram: @kingsparkandbotanicgarden
一方で、地球の力、世界の広さを感じ、自分の普段の悩みやもやもやさえも吹き飛ばしてくれるような場所にもアクセスが可能なのが、パースのすごいところ。パース市内から車で2時間~2時間半ほどの距離に位置する、ランセリン砂丘やピナクルズはそのひとつ。

真っ白でさらさら、ほんの少しの風ですら舞い上がって飛んでいくような軽やかな砂が積もるランセリン砂丘は、見渡す限り何もなく、ただ白い砂地が広がっている…都心で忙しく働いていると、気軽に出会うことができないような景色。こちらでは、ツアーを利用すれば四駆に乗りドライブを体験することもできるほか、この白い砂丘に降り立ったり、ボードを使用して斜面を滑り降りるサンドボードの体験も。

一方、ナンバン国立公園の園内の砂漠にあるのがピナクルズの奇岩群。こちらは、海底にあった石灰岩の堆積が雨や風によって浸食され、長い年月の間に今の形になったと言われています。
大小さまざまな大きさの岩が、どこまでも続く黄色い砂地に並び立つ、なんとも不思議な場所。少し高くなっている場所は絶好のサンセットを眺める場所でもあり、周囲には人工的な光が全くないことから、日没後には肉眼でも満天の星空が見られるスターゲイジングスポットでもあります。

どちらも大きな地球のパワーを感じることができるスポット。日本で過ごす日常で思い悩むことや、不安など、ぐるぐると考えてしまうことがとてもちっぽけに思えてしまうほど。「ここに来られてよかった!」と感じられる大地のパワーの大きさは、ぜひ都心で忙しく日々に追われている人ほど訪れてほしい場所です。
【何食べる? その1】何はなくともシーフード&アンガスビーフはマストでチェック

今回の旅では、オーストラリアの持つ豊かな食にも圧倒されました。特に、毎食舌鼓を打っていたシーフード。小ぶりながらぷりっとした質感の牡蠣や、サイズや身のつまり具合に驚いた海老は特にイチオシです。
また、ビーフのイメージが強いオーストラリアですが、私が個人的にプッシュしたいのはラム。臭みやクセがなく、そのやわらかさや風味が最高でした。もちろんビーフもその肉厚でジューシーな魅力は健在。ステーキとしてシンプルに食べるのをおすすめします!

さらに小麦の自給率が高いからこその、種類豊富なパスタ類にも注目です。どのレストランでも口にしたパスタははずれがなく、間違いなくおいしい! と声に出していたほど。
アルバ (Alba / Stories)
376-420 Wellington Street, Perth 6000
Instagram: @stories.au
そして、イギリスの文化が根強く残るパース。フィッシュ&チップスのおいしさも外せません。とにかく、どこで食べてもおいしい! 特にポテトは、もうおなか一杯なのに、ついつい手が伸びてしまうおいしさでした。

ワイナリーとして有名な「サンダルフォード」のレストランのポテトが今回の旅でも1、2を争うおいしさ。(編集Y、お酒が飲めないためワイナリーでも、たっぷり“食”を堪能させていただきました)
サンダルフォード・ワインズ(Sandalford Wines)
3210 West Swan Road, Caversham WA 6055
Website: www.sandalford.com
【何食べる?その2】実はコーヒーのおいしさはピカイチ! 早朝のカフェでフラットホワイトを
コーヒー通にはすでに知られている話ではありますが、オーストラリアはコーヒー文化がさかんでもあります。
パースは、街全体にカフェがたくさんあり、早朝からオープンしているところばかり。滞在中も朝の散歩がてら、カフェに立ち寄って待ちゆくパースの人たちを眺める…なんて時間を過ごすことも多かったのですが、そこで飲んだコーヒーのおいしさも忘れ難いものに。

特に有名なのは「フラットホワイト」。カプチーノに似ていますが、オーストラリア発祥で、エスプレッソにスチームミルクを加えたもので、コーヒーの味わいを楽しむことができると人気です。
【どこ泊まる?】泊まるならリバーサイド?パースの街中?予定に合わせてホテルをセレクト
旅の楽しみのひとつは滞在するホテル選び。特にパースのウォーターフロント周辺は、海外のラグジュアリーホテルをはじめ、多くのホテルが並び立ち、その人気の高まりを実感するのですが、今回はそんな中からふたつのホテルをご紹介します。
パース市内は、街を走るCATバスと呼ばれる公共交通機関が一定の区間まで無料(!)なので、街の中心地ならばどこに泊まってもアクセスはとても便利。

ひとつめのホテルは、「ダクストンホテル」。こちらは、パースの象徴的存在であるスワン川の傍に立つ5つ星ホテルです。もともと税務署であった建物をリノベーションしてつくられたこのホテル。チェーンではなく、世界にここにしかないというのも魅力的。

部屋には、地元のアーティストによるアートが飾られているほか、インテリアなども地元のブランドを使用。全部屋異なるアートやコンセプトでつくられているそう。

クラブルームに泊まると、24時間ラウンジを使うこともでき、スワン川のいい眺めも楽しむことができます。

ダクストン・ホテル・パース(Duxton Hotel Perth)
1 St Georges Terrace, Perth WA 6000
Website: www.perth.duxtonhotels.com
より買い物やナイトライフを楽しみたいという人は、パース市内に位置する「メルボルンホテル」をチョイスして。

こちらは、ショッピングエリアに位置する4.5つ星ホテルです。1897年以来地域の文化や風景の一部として親しまれてきた歴史あるホテルですが、こちらも最近改装。モダンなムードのホテルとして生まれ変わっています。

ホテル内には、昔の壁面が一部見えるように残っているところもあり、その歴史を直に感じることができます。

メルボルン・ホテル(The Melbourne Hotel Perth)
33 Milligan Street, Perth WA 6000
Website: www.melbournehotel.com.au
【何して過ごす?】現地スーパーから大型ショッピングモールまで! 買い物欲を満たすショッピングスポットが楽しすぎる
海外旅行の醍醐味のひとつといえば、なんといっても買い物! パースには、規模も様々に、お買い物スポットも充実しているのでご安心を。

まず外せないのは、なんといっても現地のスーパーかと思います。(ハワイで、ホールフーズやターゲットに必ず行く! という人は、絶対にチェックしてほしい!)パースには、「coles」と「Woolworth」という2大スーパーがあり、ならではのラインナップが揃います。
食料品からコスメ、雑貨など何でもあり、お土産探しもここなら絶対に見つかる! という安心感も心強い。ちなみに、個人的にはエコバッグもかわいくて、そしてお値段も優しくてオススメです。ジュート素材のしっかりしたもの(こちらもリサイクル素材由来で、オーストラリアに根付くSDGsの意識に驚きます)でも3ドル! デザインもかわいく、保冷仕様になったものなどもあり、チーズやバターなどを買っても安心です。

もっとがっつりショッピングを楽しみたい人には、郊外の巨大ショッピングモールへのおでかけも。「カリニャップ・ショッピング・センター」は、1973年にオープンし、西オーストラリア州最大級の規模を誇るショッピングモール。車で20分の距離にあり、公共交通機関でも30分程度でアクセス可能なので、足がない旅行者にもうれしい立地です。
上記のふたつのスーパーはもちろんのこと、オーストラリアブランドのコスメやライフスタイルグッズ、ファッションからビューティのセレクトショップからレストランまで網羅していて、いくら時間があっても足りない! と思うほど。

編集Yは、こちらではキャンドルやハンドクリームなどの香りアイテムなどをゲット。おしゃれなレストランもあるので、ランチがてらお土産探しにもおすすめです。
カリニャップ・ショッピング・センター(Karrinyup Shopping Centre)
200 Karrinyup Rd, Karrinyup WA 6018 Australia
Website: www.karrinyupcentre.com.au/
【何して過ごす?】ここにしかいない動物たちとの出会いを楽しむ!
ロットネスト島の野生のクオッカをはじめ、パースは動物たちとの出会いが魅力のひとつでもあります。普段から、日本でも動物園や水族館などを訪れる時間をたまにつくっている編集Yとしては、またとない癒しの時間となりました。

今回訪れたのは、「カバシャム・ワイルドライフ・パーク」。西オーストラリアの家族によって経営されている動物保護施設です。オーストラリアの動物を中心に保護・飼育されていて、すべてをしっかり見て回ると3~4時間はかかるという広大な敷地内に、現在も2000頭以上の動物が飼育されています。

特に、オーストラリアといえば、というカンガルーやウォンバット、コアラなどは人気で、一緒に写真を撮ることもできるコーナーも。どの動物たちも穏やかでのんびりと過ごしていて、見ているだけでこちらの気分もほぐれます。

編集Yはウォンバットのこの、なんとも言えない寝姿に夢中。生き生きとしている動物、リラックスしている動物…さまざまに思うように過ごす姿は、写真を見返すときも癒しをくれます。
カバシャム・ワイルドライフ・パーク(Caversham Wildlife Park)
233B Drumpellier Drive, Whiteman Park, Whiteman WA 6028
Website: www.cavershamwildlife.com.au
Instagram: @cavershamwildlifepark
ここまで、西オーストラリア州・パースでのさまざまな過ごし方をご紹介してましたが、気になるものはありましたか? どんな過ごし方をしても、どこかふるさとのような温かさを感じることができるはず。いつもと違う、でも羽を伸ばせる、心を豊かにする休暇を過ごすなら、絶対にパースはおすすめです。編集Yも、絶対にまた行きたい! と今から航空券を調べています。
次の旅先を探している人は、ぜひ候補に加えてみてくださいね!
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。 Oggi.jp