3位:折り合いの悪い特定の人がいた
3位には「折り合いの悪い特定の人がいた」が選ばれました。
人間関係に問題があると、仕事をするのもストレスフルになりがち。心理的な負担が大きく、人間関係の難しさに常に悩まされる場合もありますよね。
同僚や上司だけでなく、直属の部下との関係が悪い場合にも仕事へのストレスが大きくなるでしょう。
実際に経験をした人の声を集めてみると…
「以前の職場で、私のことをなぜかライバル視していた同僚がいて、その人の言動が他のメンバーにも影響を与えていました。最初は負けるもんか! と頑張っていたけれど、だんだんと職場全体がギスギスした空気になってきて、無理をして働き続けることもないかなって思い始めて転職しました」(35歳女性/東京都)
「前の上司は私の意見を尊重してくれず、常に批判されてばかりでした。自分の価値が否定されているように感じてしまって、自己肯定感が下がりまくっていたのをみかねた親友が転職を勧めてくれて、悩んだけれど転職を決めました」(32歳女性/神奈川県)
2位:給与・報酬が低い
2位は「給与・報酬が低い」。
働きに対して収入が少ないと感じると、経済的な不安だけでなくモチベーションの低下、将来への不安などに悩まされますよね。
また自分の市場価値が低く見積もられていることへの不満や怒りを抱き始める人もいます。
実際に体験した人の声を見てみましょう。
「長時間労働やキツい業務内容に見合った報酬が得らなかったので『この職場で働き続ける意味がない』と感じて辞めました」(36歳女性/大阪府)
「インターネットで調べたら、同じ仕事でも他の職場ならもっと高い報酬が得られるとわかり、転職を決意。不安はあったけれど、前の職場では努力が報われなかったので満足しています」(32歳女性/東京都)
1位:社内の人間関係が総合的に悪い
1位は「社内の人間関係が総合的に悪い」。
職場環境全体がストレスの原因になると、働き続けるのが難しくなりますよね。常に緊張や不安を抱きながら仕事をする職場は、想像以上のストレスがかかっているものです。
陰口が多い、派閥の争いがある、必要な事柄が共有されない、などが仕事の効率に影響する場合も少なくありません。
実際に体験した人は…
「以前の職場では他の社員と会話が少なく、仕事以外でのつながりがゼロ。仕事でわからないことが出てきても、相談できる相手もいませんでした。常に会議や日常業務がピリピリした空気感で、誰も助け合おうとしない個人主義的な雰囲気に疲れてしまい、転職しました」(34歳女性/東京都)
「前職の会社ではスムーズな連携や指導が行われないために、スキルアップが難しいと感じました。学びの機会が極端に少なく、上司は個人的な好き嫌いで部下の評価を変えるような会社でした。意見を言いづらい空気があり建設的な議論もできないし、だんだんと会社に行くのが憂鬱になって辞めました」(30歳女性/千葉県)
人間関係を理由とした退職は多い

今回の結果をグラフで見てみると、4位には「仕事の内容がキツい」、5位には「ハラスメントが横行していた」が続きました。
多くの票を集めた回答は、仕事の内容よりも人間関係に関するものが目立ち、転職や退職を考える際には職場の人間関係が大きなウエイトを占めている実態が改めて浮き彫りになりました。
ストレスの多い環境で長く働くことは、精神的にもキャリア的にもマイナスになりやすいもの。ただし、感情だけで転職を決めてしまうと後悔を招きかねないのも現実。状況を冷静に分析しつつ情報を集めながら、自分にとって最善の選択をすることが満足できるキャリアにつながります。
【調査概要】
調査方法:2024年8月にOggi.jp編集部にてテーマと設問を設定し、Oggiのメルマガ会員にアンケートを行い、その結果を集計したものです。
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構成・文/並木まき
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