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2026.04.17

働き方を考えるときのヒント「鶏口となるも牛後となるなかれ」とは? 意味や由来、使い方を解説

「鶏口となるも牛後となるなかれ」とは、就職活動などで使われることがあることわざです。大きな団体で従うより小さな団体でも長になるほうがいいという意味を持ちます。本記事では意味や使い方、類語、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「鶏口となるも牛後となるなかれ」は、大きな団体で従うより小さな団体でも長になるほうがいいという意味です。
・読み方は「けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ」です。
・由来は中国古典の『史記』に見える「寧為鶏口、無為牛後」とされ、古くから知られる言い回しです。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」は、日常会話で頻繁に使うことわざではないかもしれません。ただ、意味を知ると、進路や仕事、人との関わり方を考える場面で目にする理由が見えてきますよ。

この記事では、読み方、由来、使い方、似た言葉まで、わかりやすく整理して紹介します。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」とは?

「鶏口となるも牛後となるなかれ」はことわざですが、正しい意味や読み方を知らない人は多いでしょう。アドバイスとして、このことわざを贈られることもありますので、意味などを把握しておきたいですね。

意味と読み方

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の意味は、大きな団体の一員として従うよりも、小さな団体でもその長になるほうがいい、という意味を表します。読み方は、「けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ」です。

辞書では次のように説明されています。

鶏口(けいこう)となるも牛後(ぎゅうご)となるなかれ
《「史記」蘇秦伝から》大きな団体で人のしりについているよりも、小さな団体でも頭(かしら)になるほうがよい。

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「鶏口」とは小さな団体の長を、「牛後」とは大きな団体の後ろに従う者をたとえた言葉です。

由来は?

このことわざは、中国古典の『史記』蘇秦伝に見える「寧為鶏口、無為牛後」に由来するとされます。

意味は、大きな団体の末端にいるよりも、小さな団体でも長となるほうがいい、というものです。なお、この表現は『戦国策』にも見られるとされ、古くから使われてきた言い回しです。

参考:『日本国語大辞典』(小学館)

(c) Adobe Stock

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の使い方

「鶏口となるも牛後となるなかれ」の使い方を見ていきましょう。

《例文》進路を考えるときは、知名度や待遇だけでなく、自分がどのような立場で力を発揮したいかも考えたいですね。「鶏口となるも牛後となるなかれ」ということわざのように、小さな組織でも中心となって働くという選択もあります。

進路や就職先を考える際は、規模や条件だけでなく、自分がどのような役割を担いたいかという視点も大切です。この例文では、その判断材料のひとつとして、このことわざを用いています。

《例文》私が独立を選んだのは、「鶏口となるも牛後となるなかれ」という考え方にひかれたからです。自分の裁量で仕事を進めながら、会社を育てていきたいと思っています。

この例文は、大きな組織に属するのではなく、自分で道を切り開く立場を選んだ場面で、このことわざを使っています。ことわざそのものを断片的に入れるよりも、「という考え方にひかれた」のようにいうと自然です。

使う際の注意点

就職活動の面接や進路の相談などで、このことわざを使いたくなる場面もあるかもしれません。ただ、使う相手や場面には配慮が必要です。

このことわざは、「大きな組織に属するより、小さな組織でも長になるほうがいい」という価値判断を含むため、受け取り方によっては一方的に聞こえることがあります。相手や状況によっては、いい印象につながらない場合もあるでしょう。

また、助言として用いるときも慎重さが欠かせません。大きな組織で経験を積みたいと考える人もいるためです。進路や働き方に対する価値観は人それぞれであり、このことわざがいつでも当てはまるとは限りません。使う場合は、ひとつの考え方として伝えるのが無難です。

(c) Adobe Stock

「鶏口となるも牛後となるなかれ」と似た言葉は?

「鶏口となるも牛後となるなかれ」と似た意味を持つ言葉を紹介します。意味や読み方、使い方などをチェックしてください。例文も見ていきましょう。

「鶏口牛後」

「鶏口牛後」は、「鶏口となるも牛後となるなかれ」と同じ意味を持つ四字熟語です。「けいこうぎゅうご」と読みます。意味は、大きな団体の後ろに従うよりも、小さな団体でも長になるほうがいい、というものです。

《例文》大企業に入ることだけにこだわらず、「鶏口牛後」という考え方から進路を見直す人もいる。

「鯛の尾より鰯の頭」

「鯛の尾より鰯の頭」とは、大きな団体で人の後に従うよりも、小さな団体でもその長になるほうがいい、という意味のことわざです。

読み方は「たいのおよりいわしのあたま」です。「鶏口となるも牛後となるなかれ」と近い意味を持つ表現として使えます。

《例文》安定だけで進路を決めず、「鯛の尾より鰯の頭」という考え方も踏まえて、自分に合う道を考えたい。

「芋頭でも頭は頭」

どんなにつまらないものの頭でも、頭であることに変わりはない、という意味を表すのが「芋頭でも頭は頭」です。「いもがしらでもかしらはかしら」と読みます。

小さくても長であることの価値を認める点で、「鶏口となるも牛後となるなかれ」の発想の近いことわざといえます。

《例文》規模は小さくても責任ある立場で働きたいという思いから、彼は「芋頭でも頭は頭」という言葉を口にしていた。

(c) Adobe Stock

「大鳥の尾より小鳥の頭」

「大鳥の尾より小鳥の頭」は、大きなものの末端にいるよりも、小さなものでもその長になるほうがいい、という意味のことわざです。「おおとりのおよりことりのかしら」と読みます。「鶏口となるも牛後となるなかれ」と近い意味を持つ表現です。

《例文》独立を決めた彼は、「大鳥の尾より小鳥の頭」という考え方に共感していると話していた。

参考:『故事俗信ことわざ大辞典』(小学館)

「鶏口となるも牛後となるなかれ」に関するFAQ

ここでは、「鶏口となるも牛後となるなかれ」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「鶏口となるも牛後となるなかれ」とはどういう意味ですか?

A. 大きな団体で人の後に従うよりも、小さな団体でもその長になるほうがいい、という意味です。

Q2. 読み方は何ですか?

A. 「けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ」と読みます。

Q3. 由来は何ですか?

A. 中国古典の『史記』に見える「寧為鶏口、無為牛後」という表現に由来するとされます。

最後に

「鶏口となるも牛後となるなかれ」ということわざについてまとめました。働くことに対する価値観は千差万別です。大きな組織がいいと思う人もいれば、小さな組織でトップを狙いたいという人もいるでしょう。アドバイスを送る際は、相手の意向や望みを把握し、尊重するようにしたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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