嫌いな人に対して「無関心」になる7つの方法
特定の相手に対して、無関心になるための具体的な方法をチェックしていきましょう。
♦︎相手に期待をしない
嫌いな人に対して無関心になるためには「期待値をゼロ」にすることがとても有効です。期待が裏切られてしまうと感情が動くため、初めから何も期待しないようにしましょう。
少しクールすぎると思うかもしれませんが「あの人は、こういう人だ」と割り切って考えるようにすると相手の行動のせいで自分の心が揺れ動く影響を抑えられます。
♦︎自分の時間とエネルギーに意識を向ける
嫌いな人のことで頭を悩ませるのは、自分の貴重な時間とエネルギーをその人のために浪費するのと同じこと。根本的な部分から意識を変えて自分の好きなことや趣味に意識を向け、ポジティブな人間関係を育てることに集中すると自然と苦手な相手のことを考える時間が減るでしょう。
♦︎物理的な距離を広げる
可能であれば、嫌いな人との接触を最小限にするのもひとつの方法です。
具体的には直接関わる時間を減らし、職場や学校であれば必要最小限のコミュニケーションにとどめるようにすると心の平穏をキープしやすくなるはずです。
♦︎反応しない練習をする
嫌いな人の言動に対して反応するほど、言い換えればその相手から自分への影響力を認めているのと同様の状態に陥ります。
心を揺さぶるような言動をする相手から感情を動かされそうな場面に遭遇したら、まずは深呼吸をして冷静になりましょう。そのうえで「このこと(またはこの人)は、私に影響を与えない!」と内心で自分に言い聞かせると、心の防御がしやすくなります。
♦︎存在を忘れるよう努める
相手の存在を忘れてしまっても問題のない間柄なのであれば、連絡先や一緒に写っている写真など相手を思い出すものはすべて削除してしまうのも方法です。
記憶から完全に消し去ることは難しくても、何かの拍子に相手のことを思い起こすきっかけを減らせれば、嫌いな人によって感情が揺さぶられる場面に遭遇しにくくなるでしょう。
♦︎無関心を装う
わざと「無関心になったフリ」をするのも効果的な手段です。最初は無理に演技をしていたとしても、やがて習慣になり時間が経つにつれて本当に気にならなくなる場合も少なくありません。
嫌いな人を前にしたときに、失礼にならない程度に表情や態度で興味を示さないよう心がけるだけでも心の平穏は保ちやすくなるでしょう。
♦︎専門家のサポートを借りる
恋人や家族など、過去に深い結びつきがあって「好き」から「嫌い」に変わった相手への感情は、自分の努力だけでは上手に整理できない場合があります。
もしも嫌いな人との関係が深刻なストレスや問題を引き起こしていると考えられるなら、カウンセラーに相談するのも一案です。
嫌いな人を無関心になりたいときに注意すべき点
嫌いな人に対して無関心になることを目指すにあたっては、いくつかの注意点もあります。より健全に自分の心を保つためにも、タブーをおかさないよう気をつけたいところです。
心がけておきたい注意点を3つ解説します。
♦︎無関心と冷たい態度を混同しない
「無関心」と「冷たい態度」は似て非なるもの。無関心になろうとするあまり相手にわざと冷たく接すると、相手との関係が悪化してトラブルを招くリスクがあります。
無関心とは「相手に影響されない」という心の在り方であって、相手に向ける態度として冷淡になる必要はありません。
♦︎相手を攻撃しない
嫌いな人に対して無関心になろうとすると、つい相手の行動を批判したり皮肉を言ったりしてしまうことも。しかしこういった行為は、自分をとりまく人間関係を悪化させる典型です。
また相手に対してネガティブな反応を見せてしまうと、自分が相手から大きな影響を受けていることを示す行動にもつながるため、せっかく「無関心」を目指しているはずなのに真逆の行動に出てしまっている可能性も潜みます。
♦︎「無関心」を理由にして問題から逃げない
無関心になることは、あくまで自分を守るための手段です。
したがって問題解決が必要なケースが生じたなら、相手との対話や調整が必要になることもあるでしょう。
「無関心になると決めたから」を理由に問題から遠ざかろうとしてしまうと、事情を知らない人からは単なる「逃げ」と受け取られ周囲からの自分への評価を下げる言動にもなりかねません。
「無関心」はあくまでも自分を守る手段として
特定の相手に対して無関心になるというのは、感情を抑え込むのではなく自分の平穏を守るための手段だと捉えましょう。相手に対して攻撃をしたり相手との勝負をしたりする話でもありません。
「無関心」が過剰な防衛姿勢や目の前の問題からの回避行動にならないように、バランスを取りながら取り組む意識も不可欠。焦らずに、少しずつ心の整理ができればベターではないでしょうか。
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並木まき
ライター、時短美容家、メンタルヘルスカウンセラー。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。