「AIのここがわかりません!」レスキュー大作戦 Q&A
「話題なのは知っている、けれど何から始めたら?」という、AIビギナーのみなさん! 今からでも間に合う、AIの〝基本のき〟をまとめました。今回は「AIと上手につきあうためのあれこれ」を学びます!
教えていただいたのは…
予備知識
AI…人間が与えた大量のデータを学習し、パターンを見つけ出す技術。主に情報の整理、分類、検索、予測を行う。チャットbotや音声認識、自動運転車の障害物検知などにも活用されている。
生成AI…新しい情報やデータを生成するAI。人間からの指示に基づき、文章、画像などを生成する。通常のAIより膨大なデータを学習することで、人間との自然な対話や複雑な文章作成も可能に。
AIと上手につきあうには… 「その他&まとめ編 」Q&A
Q 便利なのはわかるけど、おっくうで… 使いこなせるようにならなきゃダメ?
A 今が使い始める、最後にして最大のチャンスです!
「今後、AIが仕事の主要なツールになるのは確実。上手に使いこなせるかどうかが、仕事がデキるか否かの分かれ道になっていくと思います」(谷口さん)
「みんな同じスタートラインにいる生成AI黎明期の今、学び始めない手はありません」(山口さん)
Q 生成AIを使ううえで、リスクや懸念点はある?
A リスクに備えて、国や企業がガイドラインの策定を進めています
「今年4月、経済産業省と総務省が『AI事業者ガイドライン』を策定しました。ただ、AIの使用をめぐっては、情報漏洩などの注意点のほかにも、AIを悪用した犯罪や故人を再現する行為など倫理的な問題も多々。具体的な規制や法整備はまだこれから」(谷口さん)
Q AIの進化で、私たちの仕事がなくなってしまう可能性は?
A 定型化できる仕事は、この先減っていきそうです
「正確にできさえすればいい単純作業などは、AIにとって代わられるのでは」(谷口さん)
「ただ、販売業や介護など、相手の感情を読んで実際に手を動かす、といった技術はまだまだ。今はプログラマーのほうが収入が高くても、今後はサービス産業など、対面の仕事のほうが、対価が高くなる可能性もあります」(山口さん)
Q AIが進化を続ける中、私たち人間はどのような力をつけていくべき?
A 自分で「考えて」「判断する」力が重要に。言語化能力もマストです
「AIには〝決める〟能力がありません。企画案を300個出したとしても、その中からひとつを選ぶのは人間。文章やブレストはAIにまかせて、自分は判断し、責任を持つ立場に回る。いわば管理職のような力が必要になってくるのでは」(山口さん)
「AIをいかに上手に動かすか、プロンプトに落とし込むスキルも不可欠」(谷口さん)
おまけコラム
今回の本テーマの編集後記をAIに書いてもらいました!
〈プロンプト例〉
あなたは30歳前後の働く女性をターゲットにする雑誌の編集者です。
以下の情報をもとに、AI活用特集の編集後記を作成してください。
●AI初心者に生成AIの使い方を知ってもらい、
仕事や生活の場面で上手に活用してもらうことがこのテーマの目的です。
●トピックは「AIの種類・選び方・使い方」「効果的なプロンプトの出し方」
「AIとの上手なつきあい方」など。
●編集過程では、プロンプトをいかにわかりやすく書くか、特に苦労しました。
●文体は「ですます」調で、文字数は100文字
↓↓↓
『今回の特集では、AI初心者の方にも気軽に生成AIを使ってもらえるように工夫しました。プロンプトの書き方には特に頭を悩ませましたが、わかりやすさを大事にしました。ぜひ、日々の仕事やプライベートでAIを上手に取り入れてみてくださいね。』
本テーマ担当編集Sによる編集後記
ChatGPTに書いてもらった編集後記、正直な感想は「まあまあ」。有料版に登録し、誌面のPDFを読み込んで書いてもらう方法も試しましたが、文面はほぼ同じでした。今はまだ人間が優勢? と思いつつ、便利なのは間違いなし。今回のテーマがみなさんのお役に立ちますように!
2024年Oggi12月号「『AI』初心者のための使いこなしレッスン」より
イラスト/ユア 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部