「陽キャ」と「陰キャ」、あなたはどっち?
アクティブな性格で多人数での場を好む傾向にある「陽キャ」と、控えめな性格で一人の時間を好む傾向にある「陰キャ」。あなたは自分がどちらに当てはまると思いますか?
今、Z世代の間で「自称陰キャ」が増えているそう。
なんとなく「自称陰キャが増えた」と聞くと、「Z世代は内向的なのだろうか?」とか「“自称”の理由はなんだろう?」って思いますよね。実はこれ、Z世代ならではの「ワザ」だったんです。
今回は、第一生命グループの第一スマート少額短期保険株式会社が行った、「Z世代のキャラクター別チャレンジ意識調査」をもとに、その実態を紐解きます。
「陽キャ」と明言することにリスクあり!?
まずはこんな質問から。
Z世代を対象に「自認する性格と、他人から見た性格」について尋ねたところ、69.2%が自称する性格を「陰キャ」と回答しています。そのうち10.8%は、他人から陽キャとみられているが、陰キャを自称している層(=ファッション陰キャ)であることもわかっています。
自他ともに、控えめな性格と思われている場合はともかく、なぜ周りからは外向的と思われているのに陰キャを自称する層がいるのでしょうか?
「陽キャ認定されることに抵抗はありますか?」という問いに対しては「ある」もしくは「どちらかというとある」と答えた人は31.6%ほどでした。
一方「陽キャと明言することにリスクはあるか」という問いに対しては49.0%の人がリスクを感じていると答えています。陽キャにカテゴライズされても構わないけれど、明言はしたくない。そのあたりに「陰キャを自称する」理由がありそうです。
陽キャ認定されることのリスクとは?
では実際に陽キャ認定されることでどんなリスクがあるのでしょうか。仕事面、プライベート面でそれぞれ「陰キャを演じることで回避しているリスク」を調査しています。
その結果、いずれの場面でも「幹事やリーダー役をやらされること」や「飲み会に誘われること」、「無駄話をされること」「期待されすぎること」などが上位に挙がりました。
「実際に性格を陽キャに取り繕ったことによる失敗談」として、具体的に「ありとあらゆるイベントの主導役をやらされた」「飲み会が増えた」などの声が挙がっています。
一方で、「陰キャであることで損をすること」を尋ねたところ、「人脈が広がりにくい」(30.0%)「コミュニケーション能力が低く見られる」(26.8%)「社交的な場に誘われづらい」(21.4%)など、ネガティブな意見も聞かれました。
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「陰キャ」は本当に「ひとりでいることを好む」の?
ところで、陰キャの傾向のひとつ「ひとりでいることを好む」という点に関して、実際のところはどうなのでしょうか。
主要SNSにおけるフォロワー数の分布をみると、全てのSNSにおいて陰キャの方が利用率が低く、フォロワー数も少ない、という結果が出ています。
一方で、「直近1ヵ月で会った友人の人数」を尋ねたところ、陽キャの平均4.1人、陰キャの平均5.0人と、むしろ陰キャのほうが多い結果に!
実際に交友幅という点では陽キャのほうが幅広い傾向がありつつも、陰キャが決して友人を作らないというわけではなく、狭く深く、友人を大切にしている傾向が垣間見えました。
親しい友人とならいつまででも一緒に居られるけれど、そうでない人と一緒に過ごしたり、大人数の場に出るのは疲れてしまう…その気持ちわかります!
陽キャと陰キャの「キャリア傾向」もチェック
「Z世代のキャラクター別チャレンジ意識調査」では、キャラクター別の理想年収や、理想のキャリアパスに対しても調査しています。
調査によれば、陽キャは給与重視で出世意欲が高く、陰キャは堅実さを持ち合わせながらも、自分らしい働き方を求めてチャレンジしていく傾向にある、と結論付けています。
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もちろん「オタク気質だけど人と関わるのは好き」「人とコミュニケーションを取るのは好きだけど、大人数の場では疲れてしまう…」「内向的で控えめだけどなぜかいつも周りに人がいる」など、単なる陽キャ・陰キャの2つに分けられないことも多いです。
しかし一方で「陽キャだから飲み会の幹事を任せられるだろう」「陰キャだから社交的な場に誘うのはやめておこう」など、世の中にある種の偏見があるのも事実です。
特にビジネスの場において「自分は陰キャだから…」とZ世代が明言し、さまざまな面倒ごとを回避していくのは、ある意味とても賢い処世術なのかもしれませんね。
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【調査概要】
「Z世代のキャラクター別チャレンジ意識調査」
調査対象:全国 15~27歳の男女500名
調査期間:2024年8月9日~2024年8月10日
調査方法:インターネット調査
調査主体:第一生命グループ 第一スマート少額短期保険株式会社
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